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今日も私はいい子にして午前の配達を待っている


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:藤野宏隆(ライティング・ライブ京都会場)
 
 
商品のお届けに際して、ご希望の時間帯をご選択ください。
 
オンラインで何か買い物をするといつも決まって聞かれる。
私はこの時、いつも午前中の配達を希望している。
 
私が午前の配達を希望する理由は、ただ1つ、その日一日を有意義に過ごすためだ。
特に、平日は基本的に仕事で家を空けているために、週末に宅配便を受け取ることが多い私は、限られた休日の時間を有効に活用しようと考えて、宅配便を朝一番に受け取って、そこから休みを目一杯満喫して過ごそうといつも企んでいるのだ。
 
朝は7時ぐらいに起きて、朝ごはんを食べて、宅配便を受け取ったらいつでも外に出ていけるように身支度を済ませておいて、9時を回ったぐらいに荷物を受け取る。そこからは、何をしようか。とりあえずは外に出たから、ランチでもしようか。その後は、最近、話題作が多いことだし、久しぶりに映画を観るのもいいな。よし、配達を午前中に指定したおかげで、なんとも有意義な休日が送れそうだ。
 
さて、当日。
予定通りに午前7時に起きた私は朝ごはんを食べる。寝間着姿で待つのもあれだし、荷物を受け取った後に外出できるように身支度を済ませておく。只今、午前8時40分。バッチリ、予定通りだ。あとは、宅配便が来るのを待つだけ。今のうちに、玄関にハンコも用意しておこう。
 
午前9時になった。さあ、もういつ届けに来てもいいぞと思いながら、部屋で待ち始めるが、さすがに私の予定通りに宅配便が来ることはない。午前配達でも9時を回ってすぐの配達は難しいか。と思いながら、待つことをスケジュールに入れていなかった私は手持ち無沙汰になる。近くには読みかけの本があるが、どれくらい待つかも分からず、中途半端に中断されても嫌なので、集中して読むこともできない。とりあえず、スマートフォンを触りはじめる。落ち着いて動画を見ることも難しいので、SNSをチェックするぐらいだ。
そんなことをして、午前9時30分。まだ、インターホンは鳴らない。
 
テレビをつける。映った番組を見るともなく見る。画面の左上に表示されている時刻は午前10時を回るが、宅配便が来る気配はない。
 
そして私はぼやいてしまう。「やっぱり、なかなか来ないか。今回も」
今回も。
そう。オンラインで買い物をするたびに午前配達を選択している私は知っているのだ。午前配達を選んだとしても朝一番、午前9時や10時には届かないことを。届くのはだいたい正午前。確かに午前中と言えば、午前中ですけど……。と、思ってしまうような時間帯が多い。
そもそも、時間を選択する時に、午後は2時間ごとの幅でさらに細かく選択できるのに、午前中は選択肢が1つしかないのは、どういうことだ。よく考えたら、その日の半分を配達の待ち時間に充てる必要があるじゃないか。
 
「はあ、またやってしまった」
と思いながら、今回もいつものように午前配達を選んでしまったのだから仕方がない。こうなったら、スケジュール変更だ。正午ちょうどに荷物が届くとして、あと約2時間。家から出ることは出来ないが、何もせずに待っているだけでは、時間がもったいないので、家の中で出来ることをしよう。時間の流れが止まって、私と共に寄り添って待ってくれることはないのだ。
 
まずは、洗濯物を片付けることに決める。洗濯機が回っている間に、仕事のカッターシャツにアイロンを掛ける。最近、掃除ができていなかったから、床の掃除もやってしまう。そうしていると、ちょうど洗濯機が終わったから、洗濯物を干す。
普段なら、動き始めるには、重い腰を上げなければならないのに、正午までの時間制限があるからか、家事がはかどる、はかどる。1時間ほどで、洗濯もアイロンも掃除もすんでしまった。
 
これはこれで時間を有効に活用できているなと思う。午前配達を選んでいなかったら、この時間は生まれなかった。やっぱり午前配達は、その日一日を有意義なものにしてくれるライフハック術だ。
 
と、結果オーライではあるが満足感を感じている中で、これではまるで、クリスマスを前にお手伝いをたくさんしていい子にしている子どもみたいだな、とおかしくなる。
おまけに、クリスマスの朝にサンタさんからのプレゼントが届いたことに期待して休みにも関わらず、早起きしてしまうところも同じだ。
 
掃除も洗濯もひと段落したので、少し休憩する。
ふと、時計を確認すると、時刻は午前11時40分。
もうこんな時間か。お昼ご飯は家で食べてから外出することにしよう。と頭の中で予定を立て直しながら、トイレに行こうとして立ち上がる。
 
ピンポーン。
 
家のインターホンが鳴る。
「宅配便でーす」
いい子にしていた私のもとに待ちに待った午前配達の宅配便がようやく届いたようだ。
 
 
 
 
***
 
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2022-12-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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