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プロ冒険家の教え、ダイエットは冬休みに

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:木村 秀継(ライティング・ゼミ冬休み集中コース)
 
 
「北極ってマイナス70度だよ」
 
北極並に涼しい顔で阿部さんが語った。
阿部さんとは、共通の知人を通じて知り合った。
職業はプロ冒険家。
 
プロ冒険家?
 
人生で初めて聞いた職業だった。
 
「プロ冒険家って何をしてるのですか? 」
思わず聞いてしまった。
話を聞いてみると、阿部さんと同郷秋田出身の白瀬矗中尉の足跡を辿り人類発南極点到達を目指しているとの事だ。
冒険の資金を稼ぐため人力車で日本を一周したり、三陸海岸冒険ウォーク100kmを子供たちと行ったりと、これまた思わず聞ききたくなる内容満載だった。
 
暫く話していると、同世代、トレーニングが好きという事で意気投合。
一緒にトレーニングをする事になった。
私は、トレーニングとランニングを週4回行っており自信はあったが、プロ冒険家とのトレーニングとなると不安があった。
内容の想像が出来ず、前日はドキドキしていた。
何を準備しておけばいいのかな、方位磁石とかいるのかな、プロテインとか用意しとくべきかなとデート前の如く考えていた。
 
「今日は歩きましょうか!」
 
翌日、阿部さんが爽やかな笑顔と共に発した一言だった。
 
歩き??
リポピダンDのコマーシャル世代の私にとっては、もっと過酷なトレーニングをイメージしていた。
正直、肩すかしをくらった気分だった。
 
「歩きといっても強歩です、では行きますよ! 」
 
阿部さんは方位磁石でなく、スマホを取り出し目的地をセットして歩きだした。私の冒険家イメージは時代錯誤という事を実感した。
こうしてトレーニングがスタートした。
 
1キロ7分ペースで強歩することに。
歩きでしょ?走るより楽勝でしょ?という気持ちでスタート。
5分経過、まだまだ楽勝。
10分経過、ん、ちょっと辛いな。
15分経過、阿部さん、ちょっと待って。
20分経過、いつもと違う筋肉が痛い。
 
こんな私を尻目に阿部さんは飄々と歩く。
姿勢がとても綺麗だ。
背筋がのび、目線が遠く、すれ違う人に元気よく挨拶。
好青年。
そんな言葉がぴったりだ。
 
阿部さんの歩き方をお手本にして何とかくらいついて歩く。
徐々に会話しながら歩けるようになってきた。
流石、俺。
仕事の事、お互いの事、冒険の事など話していて南極の話になった。
南極はすべてが企画外。
気温はマイナス70度、全てが凍る世界。
出発点にたつには、南米チリまで飛行機で行った後に、そこからチャーター便でいくそうだ。冒険費用っていくらかかるんだろう?
 
「7000万円」
 
えっ?
 
「7000万円です。自分でも稼ぐ事はしますが一人ではとても実現できない。色んな方々から協賛、支援頂くので大変ですよ」
 
想像を絶する世界だった。
冒険を甘くみていました、すみません。
一人で稼げる金額ではない。
この金額を集めれる人ってどんな人なんだろう。
目の前の阿部さんか。
好青年。
納得。
 
「阿部さんにとって冒険で気を付けてる事は何ですか? 」
 
つい聞いてしまった。
好青年、支援者もたくさん、トレーニングもしっかり行っている。
南極点到達は阿部さんにとっては達成確実だと感じた。
そんな事を思っているとついそんな言葉がでてしまった。
 
「前例があれば前例を研究。なければともかくイメージです。
ミスれば死です。」
 
突然、阿部さんの顔が狼のように鋭い顔つきになった。
冒険家の顔だ。
プロ冒険家の顔だ。
事前準備、情報収集は大事な事は分かっていた。
仕事でもそうだ。
事前準備する事で、行き当たりばったりにて試行錯誤するのでなく、有事の際も落ち着いて対応ができる。結果、効率と成功確率をあげる事ができる。
情報収集も同じだ。相手を知る事で何をどれだけ準備すればよいかが決まる。
でも実際は、準備せず見切り発射や自分の力だけで何とかしている事に気づかされた。ミスっても死なないから。
 
体のトレーニングだけでなく、頭のトレーニングだなと感じているのも束の間。
あっという間に1時間。
トレーニングが終了。
いい汗かいたね、運動っていいね、何だか疲れたねと話していると、食事やカロリーの話になる。
 
「南極では1日6000キロカロリー計算です」
 
ん?
成人男性で1日3000キロカロリーでも取りすぎだったよな。
マクドナルドのビックマックが530キロカロリーだから、1日10個以上食べる事に。冒険に体力は使うのは分かるがそれにしてもと思っていると、こんな説明を受けた。
 
南極で息を吸う。
体内にマイナス70度の空気が入ってくる。
体内に取り込めるよう温める。
温めるためにカロリーが多く必要。
 
それに付け加え阿部さんが一言、
 
「だから、夏より冬のほうがダイエット効果あるんですよ」
 
なるほど。
言われてみればその通り。
でもね、阿部さん。
一般人は、阿部さんとトレーニングするだけでダイエットです。
 
 
 
 
***
 
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2023-01-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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