メディアグランプリ

2023年 怖いはGO


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木結美子(ライティング・ライブ名古屋会場)
 
 
「無謀だ」
「甘いよ」
独立開業のため退職します、と伝えた時、言われた。
 
「今のままでいるほうが合っているし賢いよ」とも言われた。
大きな会社で働いていて、定年まで安泰、お給与も悪くない。ひとり親家庭だけど、息子の大学費用も家のローンもこのまま勤め上げれば心配ないだろう。
 
なのにそんな職場を辞めて、独立開業することにした。
 
わくわくしていたし、うまくいくように準備もしてきたつもりだ。大多数の人は心から応援してくれた。でも、一部からのうまくいかないよ、の言葉に、そうかもしれない、失敗したらどうしようと、怖くなる。
 
特に「子どもの人生にも影響するんじゃない?」と言われると、とてもとても、怖かった。
 
そんな時【怖いはGO】という言葉を教えてもらう。
起業で苦労しながらも、成功している人生の先輩からだ。
 
何か始める時、決める時「やりたくない」「嫌な気持ちがする」なら、やらない。
「やったほうがいいと感じる」「本当はやってみたい」「でも怖い」と思うなら、GO、やってみる。
 
迷う理由が「怖さ」なら、やった方が良い。
「怖いはGO」である。
では「怖い」とはどういうことだろうか。
 
怖いと感じる1番の理由は【恥をかきたくない】からだそうだ。
 
確かに、私が怖かったのは、金銭的不安や安定を失うことよりも、恥をかきたくないからだった。うまくいかなかったら、陰で笑われたり、心無いことを言われるのが怖かった。
「いい気になって調子に乗るからだよ。大したことないのにね」なんて言われそうだし、言いそうな人の顔が浮かんだりもする。
 
そしたら、ちょっと生きづらくなりはしないか。近所に住む親や、息子にも恥ずかしい思いをさせるかもしれない。恥をかきたくない、という妙なプライドが邪魔をする。
 
確かに怖い。
でもうまくいかなければ、うまくいく方法を考えればいい。陰口も面と向かっては言われないだろうし、言われたから失うものなんてない。そもそも言われるかもと心配するのは私の妄想でしかない。
 
よし決めた「怖いはGO」だ。
2022年独立開業をした。
 
それから数ヶ月が経ち年末年始。
 
「2023年の自分を漢字1文字で表すと?」
 
高校時代の友人たちと新しい1年をどんな年にするかで盛り上がり、良い機会だからそれぞれ漢字1文字で表してみようとなった。
 
1分間考える時間をとる。みんないい顔をして考える。自分の漢字と理由を発表していく。その人ごとに個性や想いがあって、とても面白かった。その後、会う人ごとにこの話題をもちかけている。
これを読んでいるあなたも今、ご自身の漢字1文字を想像しているかもしれない。
 
結果、共通するのは皆、当たり前だが良い1年にしたい、という気持ちだということ。
「活(活発な、活気のある)」
「改(行動や、考えを改めたい)」
「飛(子どもたちと海外に飛行機で行く、仕事で飛躍する)」
「拡(事業を拡張・拡大していく)」
などなど。
 
何かしら現状に変化を起こすことを、年の始めに心に描くんだな、と思った。
 
でも、2023年の年の瀬に、同じメンバーで1年を振り返って、果たしてどのくらいの人が同じ漢字を口にして「思っていた通りになったよ」「変化のある年だったよ」と言うだろうか。
 
実際、友人や家族たちとは、2022年の自分を振り返った漢字1文字は何かも併せて発表し合った。
「無(良くも悪くも何も無かった)」
「嵐(仕事で嵐のような大変な経験をした)」
「忙(とにかく時間が足りなかった)」
「転(状況が転じていくことが多かった)」
 
望む望まないに関わらず、周りで起こることに巻き込まれたり、身を任せたりが多かったようだ。自発的に変化を起こした1年だった、という人は意外だったが、いなかった。
ちなみに私の2022年は漢字1文字で「開」だ。
開業した。自己開示をたくさんした。人間関係が増え、いろんな方面に開けた。変化の1年だった。
何もかも自分次第なのだから、実際に独立開業したら、新しい挑戦や怖いことだらけだ。うまくいかないことも多い。思ったようになんて最初からいかないものである。
 
怖いと思っている。でもやりたい?やりたくない?
やりたいと思うんだったら、怖いはGO、まずはやってみる。
 
逆に「やるべきだ」と思っても、どうも気持ちが乗らない時は、きっとうまくいかないから、やめておく。
 
こういう行動基準があると、とても楽だ。
そしてありがたいことに段々と結果がついてくるようになった。
 
私の2023年の漢字は「書」とした。
書くことは、とても怖い。
結果の出るライティング・ゼミの課題は特に怖い。
「読む人にメリットがない、あなたの思い出話を読みたくない、面白くない」
要約するとこういうことで、これは結構こたえた。
でもその倍くらい、ありがたいと思った。

恥をかきたくないという怖さを、やらない言い訳にしない。
怖いはG O。
書いて書いて、今年も変化を起こす1年でいくのだ。
 
***

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2023-01-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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