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湧き水生活のススメ

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:エミーオ(ライティング・ライブ京都会場)
 
 
100円玉を賽銭箱に入れ、そっと手を合わせる。
「お水をいただきに来ました」
竹筒から絶えず流れ出ているその水をタンクに注いでいく。女性でも持ち上げられる10リットルのタンク2つ分。
1週間前、私の湧き水を飲む生活は始まった。
湧き水こそ日本の豊かさ。私たちに惜しみなく与えられた、万能サプリメントだ。
 
 
日本は湧き水大国。地下水脈はくまなく張り巡らされ、あちこちで泉や温泉が湧いている。地球規模で森林面積は減少していても、日本では現在も国土の7割を山林が占めているそうだ。山地から湧き出た水は川となって血管のように国土を巡り流れている。どこに住んでも水で苦労することなど皆無、店に入れば無料で清潔な水が出てくる。水にあたって苦しんでいる人を見ることもなければ、ひび割れてぺんぺん草一本生えないような土地も見た試しがない。それが当たり前の国だ。
 
 
ここ2〜30年ほどで日本人も水にお金をかけ始めた。水に対する意識が上がったのだろう。飲食店で水道水そのままの水が出てくることもほぼなくなった。
水道水はまずい。塩素臭い。体にも悪いかもしれない。美味しさと健康と美容を求めて、外出先ではペットボトルに入ったミネラルウォーターを飲む。家庭では浄水器や月額制のウォーターサーバーも一般化した。シャワーヘッドに浄水機能が付いたものもある。水素水、シリカ水など特別な成分が添加された水を作る機器もあるし、水道管の元の部分につけて、家一軒で使用する全ての水を浄水する製品まである。
 
水にこだわる製品やサービスが加熱するのは、やはり水が私たちの身体の大部分を占めるからだろうか。その水を良いものにすれば、健康な肉体が手に入ると思うからだろう。
「1日あたり○リットル以上の水を飲みましょう」なんていうダイエットや生活習慣病予防の謳い文句もすっかり定番化している。
 
 
私はど田舎の山間の町で生まれ育った。今でもそうなのだが、現代日本でも珍しい上水道の通っていない町だ。
そういった地域に建つ家は、各家庭が地下水を汲み上げ蛇口から出てくる仕組みを持っている。蛇口をひねれば塩素の入っていない天然水が出てくる。もちろんそのままで美味しい水。
一年中温度が一定に保たれ、夏は冷たく、冬は温かく感じる。
飲み水や調理用の水はもちろん、当然お風呂やトイレにも天然水を使っていた。ついでに言うと、小学校の手洗い場の蛇口からも美味しい水が出てきていた。その水で、図工の授業の後は絵の具のパレットを、掃除の時間には雑巾だって洗っていた。もちろんプールだって天然水だった。天然水でいっぱいに溜めたプールの水に、保健所の基準に沿うように塩素タブレットを溶かしていた。なんだか贅沢な話である。
 
そんな環境で育った人間が、都会に出てきて暮らし始めた時、真っ先に水に驚いた。飲めないことはわかっていたが、歯磨き後のうがいすら躊躇した。
沸かして麦茶にしても消しきれない塩素の匂い。もちろんペットボトル入りの水を切らさないよう買い置きして、水道の水は飲まないようにしてきた。うがいの時は嗅覚を極力沈め、気にしないようにした。
最近ではポット型の浄水器を愛用していた。ウォーターサーバーも何度か検討したが、置き場所やボトルの保管場所の問題がクリアできず、契約に至らなかった。水道水を容器に溜めて何度も浄水をするのが手間なので、蛇口に設置できる浄水器も欲しいがコストがかかりそうだ。
水にお金をかけるなんて……。生まれた町では無料で蛇口から天然水が出ていたというのに!
 
だけど、大丈夫。冒頭で言ったように、日本は湧き水大国なのだ。湧き水は大自然の恵、すなわち無料である。ちょっと検索すればあなたの街の近くにも湧き水を汲めるスポットがあるはずだ。Googleマップにも載っている。神社やお寺の敷地内や、山道の道端に多い。水汲み所として開放されている場所は定期的な水質検査をクリアしているため、安全だ。ウォータータンクを持って湧き水を汲んで来よう。
湧き水にはミネラル成分が豊富だ。そして殺菌されていない分、微生物を多く含んでいる。有用な微生物を摂取することは腸内細菌の多様化に繋がる。腸内環境が良くなれば便秘の解消、美肌、体質改善など様々な効果が見込める。水を変えれば体は変わる。湧き水は無料にして最強のサプリメントとなり得る。
 
しかし、毎日飲む水をわざわざ汲みに行くのはハードルが高い人もいるかもしれない。その場合は、湧き水を汲むことをレジャーにしたら良いと思う。湧き水ポイントを探し、そこへ行ってタンクや空のペットボトルを水で満たし、その水を使ってコーヒーを沸かすのだ。汲みたての湧き水で淹れたコーヒーは不思議とクリアな味がする。いつもの豆と同じなのに。何だか美味しい! それを感じて欲しい。
洗った米とキャンプ用のコンロを持参してごはんを炊いても良い。私は先日湧き水しゃぶしゃぶをしてみた。丹波高原豚が良かったのか、ごまだれが美味しかったのかわからない。だけど、汲んできた水を土鍋で沸かして作ったしゃぶしゃぶは至福の味がした。
 
直接飲む他にも、加湿器に入れたり、アロマオイルを垂らしてルームスプレーを作ったり、床の拭き掃除に使ったり、観葉植物用の霧吹きにしたり、少量でも持ち帰れば色んな使い方ができる。
なんだか気持ちが良いと感じるか、水道水で十分と感じるかはぜひ体感してみてほしい。
 
湧き水が神社の中に多いのは、山が信仰の対象であったように、そこから湧き流れ出てくる水もありがたく手を合わせ感謝すべきものだったからだろう。
水は生命の源であり、決して欠かすことのできないもの。そんな大切な資源がこの日本の国土からは豊富に湧き出している。大いに感謝して、活用しない手はないと思う。
 
 
 
 
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2023-01-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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