私が彼のトイレ盗撮をおすすめする理由
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記事:渡辺 美津江(ライティング・ゼミ2月コース)
―盗撮動画を売って生活。容疑の46歳男、12年以上前からネット販売。
今朝のニュースを思い出した。
手段はこうだ。
鞄に忍ばせた小型カメラを使い、持ち手にスイッチを取り付け、女性のスカートの中を盗撮する。恐らくお決まりの手法だろうが、令和3年2月から4年10月の22ヵ月で112人のスカート内を盗撮したそうだから、とにかく熱心だったのだろう。
「ひと月に5人か……」
甘いホットカフェオレを淹れながらスマホの計算アプリを叩いてつぶやいた。
遅くなったランチ時間は今日も夕ご飯になりそうだ。
ブブブ……。
スマホに届いた新着動画を再生した。
「寝起きだねぇ」と私が言うと、彼は動画の中で勢いよくおしっこをしてみせた。
もちろん彼はカメラに気付いていない。
トイレの灯りに目を細め、眠たそうに用を足している彼はたまらなく可愛い。
私が彼のトイレを盗撮し出して、かれこれ3年になる。
―勘違いしないでほしい。
私には彼のトイレ盗撮をする正当な理由がある。
それは「健康管理」のためだ。
トイレ回数やその質は健康のバロメーターであり、おしっこや便から病気が見つかることも多い。私も小学生の頃から学校の健康診断では必ずと言っていいほどおしっこ(尿)の検査をしてきたし、それは大人になった今も変わらない。
健康に無頓着な彼だからこそ私が管理する。重要な任務というわけだ。
動画を見終えた私は、ランチ用にと買っておいた新作のメロンパンを口に押し込み、ぬるくなったカフェオレで流し込んだ。
彼との出会いは、かれこれ17年程前に遡る。
普段なら上司と飲みに行ったりしないが、その日は違った。
上司の行きつけである「ブラボー」というラーメン屋さんに彼はいた。
カウンターにいた彼は、可愛いのにかっこいい、やんちゃだけど品が良い、和製オーランド・ブルームのようだった。
彼を一目見ただけで「この子だ」と、一目惚れしてしまったのだ。
茶色のコロコロしたオーランド・ブルームに、私は「トラくん」と名付けた。
私が近づくとトラくんは「ミャー」を力強く母猫を呼んだ。
そんな昨年12月。
日課である動画チェックで体重が減っていることに気付いた。
アプリ内の数値では、ここ数日で体重が6.1キロから5.8キロに減っていた。
トラくんの見た目は変わらない。
今だって、お気に入りのもちもちクッションに足を投げ出してスヤスヤと寝ている。
動画を遡って確認してみる。
体重が減り始めた頃まで遡る。
動画中の様子や、体重の減り方、尿の量、トイレに入った回数。
数値を元にデータを確認するといくつか気づきがあった。
「そういえばトイレの中で口をクチャクチャさせているな」
どうやら体重が減り始めた頃から、口の中が気持ち悪そうだ。
猫は口内炎で口の中が気持ち悪いときや、腎臓病などで吐き気がする時に口をクチャクチャさせるらしい。
そういえば、ご飯をガフガフと音を立てて食べるようになっていた。
がっついて美味しそうに食べていると微笑ましく思っていたが、きっとそれは食べづらかったのだ。
私は急いで、嫌がるトラくんを連れて動物病院へ向かった。
トラくんは今年で17歳。人間でいえば84歳だ。
そろそろ何かの病気になっても全くおかしくないお年頃である。
しかし、猫は不調を言葉で訴えることはもちろん無い。
野生を生き抜く本能として、痛みや不快感を周りに悟られないように、ひとりでおとなしく我慢してしまう生き物なのだ。
つまりは飼い主が“いつもと違う”に気付けるか、にすべては掛かっている。
小さい体にとって急激な変化は命取りだ。
だから猫飼いさんに言いたい。
最先端の猫トイレの力を借りてみてほしい。
私がおすすめするトレッタ(Toletta)は、猫がトイレに入ると重量センサーが感知して、体重、尿量、排尿、滞在時間、入室回数、前回トイレからの経過時間を自動で計測してくれる最先端トイレだ。
飼い主が留守の時も、就寝中も、トイレをするたびにその様子を動画と静止画で自動記録し通知してくれるから、外出中でも安心して見守ることが出来る。
泌尿器疾患にかかりやすい猫だからこそ、毎日の体重や尿のデータを日・週・月・年の4つの期間ごとにチェック出来るのは非常にありがたい。
感覚的ではなく、科学的に変化に気付くことが可能なのだ。
写真の一部が少しずつ変化する間違い探しのように、私はトラくんの変化に気づけなかった。
毎日のことだから忘れてしまうこと、些細な変化だから気づけないことも最先端の技術を借りよう。
約束する。
あなたの猫ちゃんがウンチを踏ん張る姿は、絶対にあなたを笑顔にする。
***
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