メディアグランプリ

雨の日。ドライブスルーでお会計する際に気をつけたいこと。

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:もんた(ライティングゼミ2月コース)
 
 
「すごい雨だ」。朝からずっと雨が降り続いている。今日は珍しく家族でドライブ。お昼あれだけ食べたのに小腹がすいた。バックミラーを除くと後部座席のチャイルドシートにかしこく座っている娘が笑顔でこっちを見ている。これだけ降っていると娘を車から降ろしてどこかに行くのも大変。どうしようかなと考えていると、目の前にマクドナルドのドライブスルー店舗が見えてきたではないか。よし。かしこく座っている娘におもちゃでもあげよう。そのままドライブスルーレーンに入り、マイクに向かって注文する。
 
ハッピーセットとアップルパイ、あたたかいコーヒーを注文してからお会計のブースへ車を移動。ここで車を止めると、あることに気づいた。そうだ。ワイパーを止めないと。ワイパーは左から右に動くので、車を止めたままワイパーを動かすと、フロントガラスの水がお会計する店員さんにかかってしまうことになるからだ。私は車のドアガラスを開けた。今日も感じの良い店員さんが丁寧にそして笑顔で応対してくれた。
 
以前マクドナルドで社員として働いていた時のことを思い出す。もう20年以上前の話だが。その日もたしか豪雨だった。私はお店の外にある大きなのぼりや販売促進用の看板などを片付けて、びしょ濡れになっていた。ふとドライブスルーの窓口をチェックすると、お会計を伝えてから財布のお金を取り出す人、あらかじめお金を準備している人、財布をカバンから出す人、家族に怒鳴ってお金を払わせる人、左ハンドルで必死に手を伸ばしてお金を渡す人。本当にいろんなお客様がいるなと感じていた。
 
でもこのような豪雨の時にやはり一番うれしいのは、車を止めてからすぐにワイパーも止めてくれる人。我々は常々彼らのことを「ワイパー攻撃」と呼んでいた。新人さんが入ってくるこの時期になると、必ず誰かがこの「ワイパー攻撃」の洗礼を浴びていたからだ。
 
クルーはびっくりしたに違いない。ニコニコ笑っている子もいたが、ヘタをすると服が濡れてしまい体調を崩してしまう。こちらからお客様に伝えるのもなんとなく気が引ける。そんな昔の出来事を雨の日のドライブスルー店舗へ着いた時に、ついつい思い出してしまった。
 
ちょっとした気遣いで、その人の人となりがなんとなくわかる。仕事や家庭においても、ほんの些細な言動で機嫌が良くなったり悪くなったりする。感情が左右される。ポイントは相手ののぞむことや悩んでいることなど「相手の立場にたって考えるクセ」を日頃からつけておくことで習慣化されると感じる。
 
その気遣いが「当たり前」の状態を作っておくだけで、ひょっとしたらラッキーが飛び込んでくるかもしれない。あなたの行動をたまたま見ていた大企業の社長さんの目に止まり、ビッグビジネスにつながる可能性だってゼロではない。さきほどのドライブスルーの件だってそうだ。車のワイパーのちょっとした気遣いで店員さんに迷惑をかけない。
 
いつだって、人はそういう気遣いの積み重ねで生きている。4月になって新社会人や進級した学生さん、こういうことは職場や学校ではあまり教えてくれない。流行り病も落ち着いて人と接する機会も今後どんどん増えていくだろう。久しぶりに桜をみにいくとものすごい人で、こういうのが日常だったと思い知らされた。だからこそこれからは、この3年間できなかったこと。いろんなことを体験したり、知らないことを学んだり、新しいことに挑戦したり、会いたい人に会いに行ったりすることの必要性を今更ながら強く感じている。
 
教える側、伝える側もしっかり相手の立場にたってコミュニケーションをとれば、きっとうまくいく。人の揚げ足をとったり悪口を言ったりする時間があれば、お互い気持ちよく過ごせるための行動を自分から起こす。主体的に動くことでやらされている感がなくなり、積極的に動くことができる。
 
やっぱり気遣いのできる人間がこれからの時代は生き残っていくと思う。
 
 
 
 
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2023-04-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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