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メディアグランプリ

サウナからの意外なプレゼント


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:服池板(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
人は、日々悩みや課題を抱えていて、毎日楽しいと感じている人はほとんどいない。よくいるのは、土日が休みなので、金曜日の夜が一番幸せだという人。このタイプは、明らかに未来を生きていて、たぶん今を生きていない。だから、必ず日曜の夕方に憂鬱な気分になる。日曜日の夕方、せっかくの楽しい時間、友達がいる、家族がいる、面白いテレビがあるはずなのに、それを楽しめていない。それは、明らかに未来を生きている。そういう人は、幸せを感じるのが難しい。なぜならば、その人にとって今は、常に未来のためにあり、未来は果てしなく終わりがないからである。未来のために、今を味わえないのは、なんとももったいない話である。
 
今を楽しむことが大切だ。サウナは私に、それを気づかせてくれる。サウナが私に、今を与えるプロセスはこうだ。
 
サウナに入ると体がだんだん熱くなり、生きるか死ぬかという厳しい状態に置かれる。 そこで脳が考えることは、この場から逃げるか? または戦うか? いわゆる逃走・闘争反応が起こる。これは、人間が生き残るために、太古の昔から身に付けているスペシャルな技である。
 
例えば目の前にトラが現れた時、逃げるか? 戦うか? この決断を迫られて、脳内では他のことは考えられない状態になる。ついさっきまで、仕事をミスしたとか、嫌味を言われたとか、ヘアスタイルがイマイチだとか重大な課題や悩みなどがあったとしても、それは全て削除されてしまい、今、自分が逃げる又は戦うためだけに、体の全機能が準備に入る。
 
通常、サウナの中では、誰もが少しでも長く耐えることだけを考える。熱い。だけどもうちょっと。やっぱり熱い。もう、我慢できない。
 
早く出たい。それでもゆっくりと、サウナから出て、その後、水風呂に入る。 すると、先ほどまでは熱くて死にそうだったのが、今度は冷たくて死にそうになっていると脳は考える。再び、闘争・逃走反動が起こる。 冷たい。冷たい。 このまま、水風呂の中にいると死んでしまうかもしれない。体がどんどん冷えてくる。 体が冷たくて苦しい。 鳥肌が立つ。 逃げたい、動けない。どうする? どうするんだ? 脳はひたすら生存を考えることだけに集中をする 。冷たいもうだめだ。 限界だ。
 
水風呂から上がって、椅子に座る。
身体に付いた水分を拭いて、心地よい時間を味わう。 ここでやっと生き残ったという気持ちになれる 。
 
これは無条件で気持ちがいい。 なぜならば、苦しさから無事に逃れられたからだ。人間は、闘争・逃走本能が起こると、最重要問題解決のために頭の回転が早まる。すっきりとリセットされた頭では、ポジティブなことを考えやすい。時には、今までは考えなかった角度からアイデアが降ってくる。アイデアを出す時の方法としては優れたやり方だと思う。そして、しばらく座っていると、すごく心地いい。これをととのったという人もいる。季節にもよるが、外に出て自然の風に当たり、体が乾き始め、腕や足の産毛がサラサラとなる瞬間は、もう最高。
 
経営者には、サウナに通う人が多いと言われる。なぜならば、課題や悩みが常に山積しているからである。頭の中にある問題を抱えたまま寝ようと思っても、なかなか寝られるものではない。サウナに行くと、頭がスッキリとして、しかも体が疲れるため、心地よい眠りにつくことができる。
 
幸福の国のフィンランドでは、会社の中にサウナを設置しているのが珍しくないと言われるほど、サウナが盛んだ。サウナで社内の交流をすることも行われている。サウナがコミュニケーションツールになっている。
 
一方、私が住んでいる京都市にはサウナ専門店が少ない。スーパー銭湯などもあるが、お勧めは銭湯である。 京都市内には多くの銭湯があり、その中にはスーパー銭湯並みに食事やお酒まで飲めるコーナーを持っているところもある。たいてい450円で入れることから、とても人気がある。
 
忙しい人たちは、家に帰るとシャワーを浴びて、ご飯を食べて、PCでメールやネットサーフィンをした後、寝るという生活を送っているだろう。仕事帰りに、 ゆっくり風呂に入ったり、サウナに入ったりして1日の疲れを癒す。今日一日、よく頑張ったね。 そうやって自分をいたわる。お風呂で一日の汗や汚れを落とし、サウナで頭の中の不要物を落とす。これはとても豊かで、幸せなことではないか。
 
一つ意外に感じたのが、サウナに入り始めると、味覚が変わったことだ。食べるものが、すごく美味しく感じるようになったのだ。 今まではそんなにおいしいと感じていなかったものが、美味しいのだ。これは、とてもラッキーな誤算だ。サウナ飯と言われるように、いつもより量をたくさん食べる人もいるが、私には美味しく感じられることがありがたい。嬉しい。
 
私はふだん、スポーツジムのサウナに通っている。マシーンで鍛えている時間よりも、圧倒的に、サウナに入っている時間の方が長い。だから、家族には、あれだけジムに通っていながら、見た目に変化がないと言われる。私は、ジムに通っているから、精神的に健康だと思っている。
 
 
 
 
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この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2023-04-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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