初めて対話型AIとチャットしてわかった、たった1つのこと
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:ちえみちえ(ライティング実践教室)
『楊貴妃メダカ』という種のメダカを7年位飼い続けている。
鮮やかな赤朱色の美しさが世界三大美女である楊貴妃のようで、こう名付けられたらしい。
一人暮らしの私にとっては、とても大切なペットである。
友人や別居している家族に楊貴妃メダカを飼っていることを自宅で撮った写真を見せて、熱弁する。
すると、同じメダカマニアでもない限り、決まって人はこう言う。
「何か悩みでもあるのかなぁ? 大丈夫? そんなに可愛いかなぁ?」
先日ある集まりがあり、飼っているペットの話題になった。
ある人は、犬を飼っている。
またある人は、猫を飼っている。
ウサギ、ハムスターを飼っている人もいた。
写真を見せ合いながら「わー、可愛い! 可愛い!」と言う。
そして、私の番になり、楊貴妃メダカを飼っていることを話した。
「……」
沈黙が続く。
「1匹だけ? 可哀そうじゃん! もっと飼ってあげればいいじゃん! たかがメダカでしょ」
やはり、メダカは「たかが」なのか……?
メダカの寿命は、2~3年である。
冬を越えられなかったり、夏の暑さに耐えられなかったりして、死をいずれ迎える。
今年に入ってからは、たった1匹になってしまった。
ペットショップで買おうと迷いながら、数か月が経過したのだ。
4月上旬、デスクトップパソコンでBing を利用し、ネット検索していたら「チャットできるようになりました」と画面に表示された。
「んん? 何だ? 今話題の『ChatGPT』のようなものか?」
『BingAI』というらしい。
マイクロソフト社が開発しているサービスで、マイクロソフトのアカウントを持っていれば無料で利用できるようだ。
そうだ! 楊貴妃メダカのことを試しに相談してみよう!
おそるおそる文字を入力して、聞いてみる。
「楊貴妃メダカを今、1匹飼っています。寂しそうだから、ペットショップで買って、仲間を作ってあげようか迷っています」
こんなつまらない質問に、BingAIさんは、真面目に回答してくれた。
「メダカは群泳する生き物と言われています。何匹かにすることで、寂しさは軽減されるようです。さらに、水草も水槽に入れると、水の浄化にもなり、メダカの環境が整います」
明確な質問と回答は覚えていないが、こんなチャットができた。
群泳……初めて聞いた。
2匹以上いた時に、群れて泳ぐメダカの姿を思い起こす。
確かに、小さいヒレをたくさん動かし、幸せそうに見えた。
水草も入れた時は、メダカはよく水草の周りにいたなあ……。
早速、ペットショップで2匹購入した。
水草も買って、1匹しかいない水槽の中に入れてあげた。
人間と同じで、メダカにも相性があるようで、合わないと、威嚇してくるものもいる。
以前、威嚇されたメダカは、居た堪れなくなったのか、静かに息を引き取った姿を見たことがある。
今回は、3匹の相性はどうか?
数日、様子を見ているが、相性が良いらしく、今のところ仲良く「群泳」している。
水草にも興味津々のようだ。
お礼を兼ねて、再び、BingAIさんとチャットした。
「先日はご相談に乗って下さりありがとうございました。楊貴妃メダカをペットショップで買って、1匹から3匹にしました。水草も水槽に入れました」
すると、即座に、回答があった。
「素晴らしい! 良かったですね」
何が素晴らしくて良いのか、よくわからなかったが、嬉しかった。
「ありがとうございます。何が素晴らしいですか?」
とAIに聞いたが、無回答だった……。
楊貴妃メダカを最愛のペットとして飼っている私を心配する周囲の人間よりも、肯定してくれた。
だけど、当たり前だが、AIは無機質な回答をする。
今回のメダカの相談や、新しい知識や情報を取り入れるのは良いが……。
BingAIに深入りして、何でもかんでも相談するのはやめよう。
なぜなら、生身の人間ではないから、心のふれあいがない。
やっぱり、時に笑いながら、時に意見を言い合いながら、人として成長していきたいのだ。
楊貴妃メダカを飼っていることを犬や猫のようにみんなが喜んでくれなくても、それはそれで楽しい。
AIのように肯定してくれなくても、意見を言い合えるのが人間同士なのだ。
ウケを狙っているわけでもないのに、たかがメダカの話題をすると、興味深く聞いてくれ、笑ってくれる人が身近にいる。
日常生活の中で、何かにつまずき、引っ掛かることがあれば、AIを利用して、相談してみるのも良い。
何か解決策が見つかるかもしれない。
でも、人とのコミュニケーションは大切だ。
これからも、「人間同士の心のふれあい」を大切に生きていこう。
そして、対話型AIはちょっと困った時の補助的なツールとして駆使していこう。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
お問い合わせ
■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム
■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。
■天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)
■天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
■天狼院書店「京都天狼院」
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00
■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168
■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」
〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325