いくら推しでもコンサート1公演2万円は高すぎる! だからいい!
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:村人F (ライティング実践教室)
「推しのコンサート、1公演で2万円なんですよ」
最近、会う人全員にこの話をしています。
返ってくる反応はみんな同じ。
「えっ、高すぎない?」
そうですね。
僕も高いと思います。
劇団四季の『キャッツ』ですら、最高のS1席が平日11000円ですから。
通常席がその2倍の時点ですごい金額です。
もっというと最高額のプレミアム席は40000円です。
どう考えても高すぎます。
もちろん、理由は重々承知しています。
Sound Horizonという、アニメ『進撃の巨人』のOPを手掛けたRevoさんがリーダーを務めるアーティストグループなのですが、規模がすごいのです。
歌手だけでも10人以上も用意しているので、楽器演奏者やダンサーを含めると、演者が40人ほどになります。
そして舞台装置も劇団四季レベルに凝っていますから、合計100人以上のスタッフで動いているはずです。
そのうえ、今回のコンサートのシステムが独創的なのです。
次に演奏する曲を、観客に都度アンケートを取り決定する方式ですから。
だからファンはもちろんのこと、演奏陣も何が出てくるかわからずビクビクしながら参加することになります。
そういう豪勢な内容なので、僕は高すぎると思いつつも9公演分チケットを買ってしまうわけです。
そして会場内アンケートでも、リピーター率が6割を超えていました。
コンサートでこの数字は異常でしょう。
まあシステム上、どの回も2度と訪れない唯一無二の場になりますから。
生活費を極限まで切り詰めるどころか、まだ春なのに今年の冬のボーナスを当てにして資金をやりくりする価値があるわけです。
合わせてこの値段を笑いのネタにしているのですが、繰り返し話す中で気付いたことがあります。
この状況を心の底から楽しんでいる自分がいるのです。
なぜなら「高すぎる」ため、脳がフルスロットルで回転しているからです。
これは100万円のワインを購入して飲む場面を想像していただけるとわかると思います。
おそらく、安い物を前にする時とは桁違いの集中力で向かい合うはずです。
ものすごい高級品ですから。
元を取ってやろうと本気で味わうことでしょう。
またブドウの産地や品種など、普段は無視する情報も徹底的に調査するでしょう。
超高額だからこそ、徹底的に値段の根拠を求めたくなるわけです。
そして推しの2万円コンサートでも、同じ現象が起こっています。
日本神話と神社をテーマにした作品なので、『古事記』と神社関係の書籍を数冊買って読破しました。
そして得た知識を元に曲を考察し、裏に込められたメッセージを解読しようとするわけです。
このスケールは、生活の全てが高すぎるコンサートを100万%楽しむための自己啓発と言っても過言ではないほどです。
そのため脳の回転数も普段ではあり得ないほど上がっており、結果的に充実した日々が過ごせています。
そう考えると、2万円分の価値は十分すぎるほど回収できています。
さらに掘り下げてみると、実はこれこそが「稼ぐ力」の本質ではないかと思えてきます。
世の成功者には、自分の好きなことに対して予算や時間を気にせず徹底的にハマる人が多くいます。
野球の大谷翔平選手は生活の全てを野球に捧げ、あの圧倒的な成績を収めています。
他にも仕事が大好きで仕方なく、最高級の機材だろうが迷うことなく購入するような経営者も多いでしょう。
このように富を築いている人には、常軌を逸した愛を持っている方が多いのです。
そうなると高すぎると思っているコンサートに突撃することは、逆にお金を増やす行為だと言えるかもしれません。
なぜなら超高級品に向き合うことで強化された脳は、仕事にも間違いなくよい影響を与えるからです。
というかコンサートに行くために大金がいるので、必死に働き倒すわけです。
そのため短期的には大幅な損に思えるかもしれませんが、投資と考えると最高の場と言えるでしょう。
これを踏まえると、節約し質素な生活を続けることは、逆に大変なリスクではないかと思えてきます。
なぜなら安い物に対しては、その程度の扱いしか行わないからです。
100円で買えるハンバーガーを1万円のステーキと同じように味わう人はいないでしょう。
おそらくスマホを見ながら詰め込む場合が多いと思います。
そうなると、頭も使わなくなるわけです。
そして、このランクの品に囲まれている場合は、それが日常になってしまいます。
こうなっては、安さを求めるあまりに自分の給料までも安くしてしまう状況を作りかねません。
そのため値上げ等で家計が厳しくなった今こそ、「高すぎる」と思うけど絶対に手にしたい物を求めるべきなのです。
それは脳を数億倍、元気にする存在です。
さらに「これがあるから人生を頑張れる」と言えるほど尊い生きがいです。
そのために頑張ることが仕事やプライベートを向上させるなら、これ以上に素晴らしい好循環はないと思います。
だから僕も、2万円だろうが推しのコンサートに通い倒します。
これこそが、人生という物語を彩る最高の楽しみなのですから。
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