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メディアグランプリ

仕事をしたくないと心が叫んだ日

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木あゆみ(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
「あれ? これはやばいかも」
そう思った時には、私の心は限界だったようだ。
 
「いつもなら疲れると温泉に行きたい、リフレッシュしたいと思うのに、全然そんなことを思えない。 小説を読むのが楽しみなのに本を見たくもない。 何も感じないんだけど……」
 
こんな状態になったことがなく、どうしたらいいかわからない。
風邪なら休むとわかる。
だけど心の不調は休むことなのか、なだめすかしたら良いことなのか、ぜんぜんわからない。
 
「とりあえず今日の仕事で、やらないといけないことだけはやろう」と、パソコンの前でなるべく無になって作業を始めた。でも心臓がバクバクしている気がする。とにかく不安で仕方ない。
 
なんていうか、これは限界だ。
 
決壊しないように慎重に、最低限のやるべきことを見分け、1つずつ仕事を進める。
幸いに数日後にはゴールデンウィークで、その間、業務はお休みだった。
 
「よし、ここまでできた」
1つ進めるたびに褒めて、息を吐き、ゴールデンウィークまでをなんとか乗り切った。
 
 
メンタルダウンの始まりは、苛立ちのおさまらない日だったんじゃないかと思う。
目に入るもの、聞こえるもの、とにかくすべてにイライラした。
 
お客様からの「会員サイトのパスワードがわかりません」と言った単純な問い合わせも、家族からの「お昼、何食べたい?」にもカッとなる。
 
なんか変だなと思ったのは、このイライラが一向におさまらないこと。「少し外の空気を吸おう」と外に出て近所を散歩してても、頭に血がのぼった感じが変わらない。
一方で、チャットの通知がないかが気になって仕方がなく、スマホをすぐ見ようとする。
 
仕事から物理的に離れても、意識はずっと仕事に向いていて、それが余計に苛立ちを募らせる。
月経前じゃないのに変なのと気にはなるけど、苛立ちが激しくて、あまりゆっくり考えなかった。
 
その2日後にやってきたのが、心の限界だった。
仕事をしようとすると、不安が渦巻き、心臓がバクバクしている気がする。
フリーランスにとって、体調不良は収入に直結する。メンタルがダウンしたらなおさらだ。
すぐに家族にも報告して、やばそうだと伝えた。
 
 
長年、体もメンタルも、強い方だと思ってきた。
 
会社勤めをしていた時は、家から職場まで片道1時間半かけて向かい、10時間以上働いていた。
仕事の後にご飯を食べに行ったら、家に着く頃には日付が変わっていることも。
それでも無遅刻、無欠席で、風邪も引かない。仕事で貢献できることそのものが楽しかった。
 
フリーランスになってからも、業務がたてこんだら、1日15時間ペースで働いた。このペースになると、家で仕事をしていても、食べるか寝るか仕事するかになる。忙しいと言いながら、心のどこかで楽しんでいた。
 
さすがに数ヶ月続くと「疲れたな」と思い、ホテルステイやワーケーションに切り替えて、心身のケアもした。環境が変わるだけで随分と元気になった。
 
 
そんなふうに過ごしてきたので、心がダウンしかけている状態に、私自身もかなり戸惑った。
 
原因は、仕事だろう。
春は、あるプロジェクトに関わっていて、いろいろな人の手を借りながら進めた。
もともと知らない人と関わるのは得意ではない。緊張するし消耗する。だけど仕事と割り切っていたら、ある程度できる。そのはずだったのに、今回はだめだった。
 
 
ゴールデンウィークはとにかく休むことにした。
 
フリーランスになってこんなに長く仕事をしないのは初めてのことだ。
そうはいっても、休むって何をしたらいいんだろう。出かけたくはない。
 
二度寝してぼんやりしてたら、天気が良いことに気づき、衣替えと洗濯をした。しまいたかった厚手の布団を洗い、シーツとタオルケットも洗う。
 
気分が良くなってきたので、家の片付けをした。
使っていないけど置いてあったものを全部捨てた。購入品の空き箱、付箋、万年筆、リサイクルしようと取ってあったモバイルバッテリー。探すと部屋中にいらない物がある。
値段が高かったからという理由でとってあった服も、着ないので捨てた。
 
 
そうして仕分けをしていると、ふと、仕事のやり方が今の自分に合っているのか考えたことなかったなと思った。15時間ペースで働いていたやり方を、今もどこかでできると思っている。
しかし、たった数年前の話だとしても、その時の私とは、年齢も経験も違う。収入やライフスタイルに求めることも変わっている。
 
今回捨てた物だって、長くても使って5年くらいだ。短い物は買ってから半年経っていないかもしれない。
たった半年でも合わなくなるものがあるのだから、仕事もいつまでも前と同じようにできると思っていたら、大事なものを見失うのかもしれない。
 
 
そのことに気づいてから、休みの後半はどんなふうに仕事をしたいのかを考えた。
結果的にそれは私がこれからどう生きたいのかにつながり、とにかく今は学びに投資したくて、仕事をしたくない。
 
声がかかると、なんでもやってきた仕事のやり方が今回は災いになってしまった。
 
「あんなに役に立っている喜びや充実感が好きだったのになあ」とも思う。
気づかないうちに優先度は大きく変わっていた。
お休みの後半は、学びたいことやもっと知りたいことの本をたくさん買った。
Kindleの端末も新調した。これからたっぷりと大好きな読書をしたいと思う。
 
 
 
 
***
 
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2023-05-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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