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自己肯定感を高めるカギとは?


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記事:あこ(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「メンタル強め美女 白川さん」という漫画をご存知だろうか?
OL白川さんが、マウント、嫉妬、陰口などの社会のストレスを自己肯定感たっぷりの返しで華麗にかわしていく話である。
マウントや嫉妬、陰口を受けるのは、白川さんだけではない。白川さんの仕事仲間や女友達も対象。
そして、マウントや嫉妬の内容の中には、言った本人に自覚がなく、言われた方が傷ついている事象も含まれる。
日々起こり得ることを「どう捉えて、消化していくか?」に焦点が当たっている漫画である。
 
自己肯定感が高い、白川さんの考え方は参考になることがとても多い。
特に、私がハッとさせられたのは、「相手の捉え方」だ。
 
こんなエピソードがあった。
20代の若い美人な女性。彼女は、専業主婦になりたくて、婚活に必死だ。
アラサーの白川さんに対して、「歳をとったら、価値が減る。だから、私は今頑張るのだ」と言う。
白川さんは、彼女に対して、「歳をとることは、嫌なことじゃないよ」と自分の考えを伝える。一方で「そういう考え方もあるよね」とちゃんと彼女の価値観を受け止めるのだ。
 
この、「相手の価値観を受け止める」というのが、とっても難しいな、と思う。
私だったら、つい、自分と相手の価値観が違う場合、相手の価値観に迎合してしまうか、自分自身の価値観が正しい、と相手を「説得」しようとしてしまうな、と思ってしまった。
価値観を否定される、ということは、相手をかなり傷つけることだとわかっているのに、だ。
 
なぜ、価値観が違う場合、迎合か説得を選んでしまいがちなのだろう? と考えた時。
もしかしたら、自分の根底に「価値観は一致した方がいい」という考え方があるのかもしれないな、と思った。
価値観が一致しないと「わかってもらえた気がしない」「自分の考えが間違っていないのか不安」そんな思いがあるのかもしれない。
 
自分の正しさや、自分の価値観を相手に理解してほしい。
そんなことを考えるのは、自分の価値観に自信がなかったり。
または、自分が持っている「価値観」に縛られて、やりたくないことをがんばったり、何かを諦めたりしているのかもしれない。
 
例えば、努力をしないと良い成果は得られない、とか。
女性は可愛くいるべきだ、とか。
人に好かれるためには、相手がいい気分でいられるようにしないといけないとか。
 
その価値観が「正しい」と思って、頑張って努力をしたりしているのに、その価値観を守らずして、幸せな人がいると、「私はこんなに苦労しているのになぜ?」と言いたくなるのかもしれない。
 
そう考えると、自分の幸せを決めているのは、自分の価値観で、他人は関係ないのだと思う。だから、相手の価値観に迎合することも、相手を自分の価値観に迎合させることも本来は必要ないのだ。
 
一方で、相手の価値観を知ることは、相手と関係を築いていくうえで、とっても大事だ。
相手が発する行動や言動が、どういう考えに基づいて生まれたのか、相手の価値観を知ることで、理解しやすくなるからだ。
そして、相手の価値観を知ることで、自分の価値観に広がりが出ることも、面白さであると思う。
かつ、自分の価値観に共感をしてもらえたり、理解を示してもらえると、やっぱりうれしい気持ちにはなる。
 
大事なのは、自分の価値観を自覚すること。相手の価値観を知ること。
そのうえで、「そういう考え方もあるよね」と尊重し、相手の価値観をどうこうしようとしない、ことなのかもしれない。
 
自分と相手の間にきちんと線を引いて、お互いを尊重できること。これも自己肯定力の一つなのかもしれない。
 
もう1点、自己肯定力について思うことがある。
自己肯定力、というのは、自分をありのまま肯定する力、ということだ。
しかし、このままの自分を肯定するって、成長を望まない・直したい部分を直す努力をしない、という甘えなのでは? と考えている時期が私には、あった。
 
ある時、私が自分の「直したい、けれど直せない」部分について、当時付き合っていた人に愚痴っていたことがあった。
その時、彼は私にこう言った。
「そんなに、あなたが気にするなら、直した方がいい部分なのかもしれない。けれど、その部分があるからこそ、こういうメリットもある。だからそのままで別にいいと俺は思うけど」
私は、この時、自己肯定力について、少し理解が進んだ気がした。
 
一見欠点に思う部分でも見方を変えると長所になるから、そのままでもいいんだよ、と受け入れること。
これが、本当の自己肯定につながるのだな、と思った。
 
そう考えると、自己肯定は、「捉え方」が大きなキーなのかもしれない。
自分の価値観への「捉え方」
相手の価値観への「捉え方」
自分が欠点だと思っていることへの「捉え方」
 
とはいえ、何かストレスを感じたり、心が凹んだ時に、すぐに「捉え方の問題だ」と自覚して、冷静に考えることは難しい。ついつい、反応してしまう。
 
なので、まず第一歩として、いったん「止まる」ことを推奨したい。
イライラした、モヤモヤした、相手に何か言いたくなる(この場合、多くは相手を否定したり、傷つけたりする言葉や、もしくは自分を否定する言葉になってしまうので、感情のまま、口に出してしまうことは、おススメしない)
 
そんな気持ちになったときは、いったん、反応を止めて、黙る。
そして、一人で気が済むまで思いっきり気持ちや感情を吐き出す。
話を聞いてくれる人がいるなら、その人を頼ってもいい。
 
時間が立って、気持ちが落ち着いたら、吐き出したものを冷静に見る。すると、自分のイライラやモヤモヤの原因となる「捉え方」が見えてくる。
そうやって、自分や相手の「捉え方」に自覚的になることで、自己肯定感を徐々に上げていくことが出来ると思う。
 
人と関わり、生きていくことは人生に不可欠。かつ、人との良い関係性は人生を充実させると、私は思っている。
たくさんの人と関わる中で、周囲に振り回されず、自分が楽しく生きていくために「自己肯定感」は大きな要素となると思う。
そんな自己肯定感を高めるために。
「捉え方」を意識するところから、始めてみるのはどうだろうか。
 
 
 
 
***
 
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2023-05-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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