時間を効果的に使いたいなら？驚異の記録法とは
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか？賞を取れるのか？プロも通うのか？〜
記事：鈴木 あゆみ(ライティング・ゼミ4月コース)
「勉強したいな、でも時間がないしなあ……」
大人になると、何かと時間がない。
仕事も大事だけど、趣味だって楽しみたいし、リフレッシュだってしたい。
YouTubeも見たいけど、好きな作家さんの漫画も見たい。
1日が30時間あったらいいのにと思うこともよくある。
勉強したくても、仕事の後に集中して学べる。そんな体力も年齢的にもうない。
しかしフリーランスをしていると、学ばないというのはとても怖い。
スキルで比較したら上には上がいるし、依頼主は「ありがとうございました」で取引をいつでも止めることができる。
今、受け持っている依頼で満足していると、いつかその仕事がなくなったら生活が立ち行かなくなる。
フリーランスにとって、自分を広げようとすることは欠かせないことだ。
でもそんなことは頭で分かっていても、なかなか実行できない。
学ぼうとするのは最初だけで、目の前の仕事をこなしているうちにその気持ちも忘れてしまう。
だって時間がないんだもん。
それを繰り返しているうちに、いつのまにか新しいことを学びたいと思うことがなくなっていたように思う。
しかし最近、チャットGPTをはじめ、AIが格段に便利になり、仕事がなくなる人が増えると言われるようになった。
やっぱりこのままではまずい。勉強しないといけない……。重い腰をあげることにした。
ではどうやって時間を作ろう。
時間を作ることに関連しそうなことを調べると、時間を記録するという記述が目についた。
作業時間を記録するというのは、特別新しい概念ではない。
というより、時間を気にせず仕事をするなんてない。
「今は14時だから15時までに終わらせたいな」
「よし。15時までに終わった！」
こんなふうに時間を常に意識している。
それなのにわざわざ時間を測ることに意味はあるのだろうか？
やってみたらわかるだろうと、早速その日の仕事から始めてみた。
記録に残したのは、作業にかかると予想した時間と実際の時間。
記録してみると、作業のやり方がマニュアル化されているものは、だいたい所用時間もわかっているので誤差はあまりない。
件数の違いで変化はあるけれど、予想の時間と実際の時間は5分ほどの誤差だ。
一方、お客様へのメール対応は、自分の予想と所要時間に大きな誤差があった。
メール対応は、テンプレで済む対応と返信内容を1から作る対応がある。テンプレで済むのは何かのお申込みへの返信、提出物を受け取ったという連絡など。
しかしお客様からの質問への回答は、テンプレだけでは足りない。
どの情報を載せたらわかりやすいのかを考えたり、必要なページを探したりしていると、かなりの時間を使っていたらしい。
「数件のメール返信なら30分程度で済ませている」と思ったら、50分ほどかかっていた。
「もうこんな時間！」と時間があっという間に経っていて、驚いた経験は皆さんもあるだろう。
集中している時や楽しい時など「意識にあがっていない時間」はあっという間に過ぎる。
意識にあがっていない時間は、仕事中の時間の使い方にもあるのかもしれない。
そう思って記録を続けていくと、不思議なことに気づいた。
作業時間を足すと1日あたりの作業時間が2時間ほどの日があるのだ。
だいたい業務は、9時〜16時を目安に行なっている。
日によって問い合わせが少ない日もあるので、暇だなと感じることは確かにあった。
でもだいたい15時まではかかっている気がするし、何もしない日があったという自覚はない。
そこで、作業以外をどうやって過ごしているのかを記録してみた。
なんと、チャットやメールをわざわざ巡回したり（通知は出ていない）、ちょこちょこネットで検索をしたり、今やらなくていいことをしている。
そりゃあ時間がなくなるって……と心の中でつっこみをいれる。
なぜ15時までかかったように振る舞っているのか考えてみると、時間をかけたほうが仕事をした感があると思っているのがみえてきた。
仕事を早く終わらせると、報酬をいただくのが申し訳ない感じがし、時間をかけると報酬を受け取りやすい。
自己評価の問題だった。
それに気づいてから、ゲームとして楽しんでみることにした。
作業は午前中に終わらせることを意識し、午前中に終わったら、午後2時間はフリータイム。その後、チャットやメールを確認して気持ちよく1日を終わる。
よく考えたら、誰も私の稼働時間を管理していないので、やることをやればいいのだ。
作業量によって変化はあるものの、枠を決めたことで「ここでやる」意識が高まり、さらに作業効率が良くなったと感じる。
午後にお昼寝をしたり、本を読んだり、時間を自分の意思で使っている自覚が出てきている。
「時間がない」と言っていた私は、無いものに注目して、できない理由を作っていた。
そこから、自分が持っているものを見つけ出すと、日々が変わっていく。
自分が何を持っているかわからない人は、まず時間の記録から始めてみるのはいかがだろうか。
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