メディアグランプリ

書き散らかし屋を開眼させた、ライティングセミナーのあの制度


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ネナムラ(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
天狼院ライティングセミナーの「投稿チャレンジ制度」をご存じだろうか?
受講前の私は、この制度はオマケくらいに思っていた。セミナーたるもの、あくまで講義がメインだろうと思っていたからだ。
 
具体的にどんな制度かというと……
私たち受講者は講義を受けるだけでなく、毎週2,000字程度の文章を書いて天狼院に提出している。その文章が一定基準を満たしていれば天狼院ウェブサイトに掲載してもらえる、という制度だ。
今まさに書いているこの文章も提出予定なので、基準を満たしていればウェブサイトに掲載されているだろう。
 
掲載されるかどうかを問わず、提出した文章には天狼院スタッフからフィードバックをもらえる。単に文章力を向上させたいと思っている受講者にとっても、有益ではある。
とはいえ、やはり、自分の文章を多くの人に読んでもらいたいと思っている方にとって魅力的な制度だろう。
私は文章力向上だけが目的で受講を始めたので、この制度にはあまり期待していなかったわけだ。
 
しかし、実際に取り組んでみたら、効果は大きかった。
 
 
最初にチャレンジ制度の効果を感じたのは、はじめて自分の文章が不掲載になったときだ。
第1週に提出した文章はビギナーズラックなのかウェブサイトに掲載されたのだけど、次の第2週には早くも不掲載となってしまった。
 
文章力向上が目当てで受講した私にとって、これは何でもないことのはず。
ところが……。自分でも意外なことに、ものすごく残念だった。
書いたものを誰かに読んでもらいたい。できれば、なるべく多くの人に!
私にも、そんな欲があることに気づいてしまった瞬間だった。
 
読んでもらうということは、厳しい言い方をすれば、読者の時間や労力を奪う行為だ。
今までは、そうしてまで自分の書いたものを読んで欲しいと願うことに抵抗があって、自分の欲から目をそらしていた気がする。
 
でも、欲があることは、もう否定できなくなった。
ならば、「読んで損した」と感じさせないよう、できる限り面白い文章や役立つ文章を書くことにしよう!
欲に気づいたおかげで、そんな覚悟をすることができた。
 
 
これだけで私にとっては十分な効果だったのだけど、最近になってまた、チャレンジ制度のおかげでハッとする体験をした。
 
そのきっかけになったのは「既読人数」だ。
私たちは天狼院へ文章を提出するために、受講者限定のオンライン掲示板のようなシステムを利用している。提出した文章は他の受講者さんたちも読むことができ、何人に読まれたかが「既読人数」として表示されるようになっている。
(受講中の方と受講予定の方へ。既読人数は、私の持っている機器の中では唯一、iPadで見たときだけ表示されます。なぜか、パソコンやAndroidスマホでは表示されません。)
 
受講期間が半分ほど過ぎたある週、私は早めに文章を仕上げて提出した。
それは、自分の言いたい結論に帰結させるために、反論の余地がある主張を強めの言葉で押し切った文章だった。
そのことに自分でもうっすらと気づいてはいたものの、毎週の提出に疲れてきていた私は、早く楽になりたくて「送信」ボタンを押してしまったのだ。
 
しかし、投稿後しばらくしてシステムを覗いてみたとき、ドキッとした。
私が提出した文章の既読人数が、すでに十数人になっている。
 
こんな情景を思い浮かべてしまった。
私は小さな講演会で話をしている。目の前には、十数人のライティングセミナー受講者さんたちがいる。
私の話の強引さに、受講者さんたちは戸惑ったような顔をしながらも、黙って耳を傾けてくれている……。
 
天狼院のライティングセミナーは全国から通信でも受講できるので、実際には他の受講者さんたちの顔は、ほとんど知らない。でも、書いた文章をすでに何本も読んでいるので、私の頭の中ではおぼろげながら人物像ができている。
そして、他の受講者さんたちが書く文章は、とても魅力的なのだ。特に私には書けない、香りのある文章を書く方、好感の持てる人柄が出た文章を書く方には憧れる。
 
そういう人たちに、あんな強引な話し方をしちゃいけない。敬意がなさすぎる……。
いたたまれなくなって、私はその文章をシステムから削除し、書き直して再提出した。
 
読む人たちのことが思い浮かぶ感覚をはじめて味わった。
これがよく言われる「読者を意識する」ということか、と腑に落ちた。
読者をできるだけ具体的に想像することで、相手にとって分かりやすく、敬意を持って書くことができる。
あのときから、私の文章は変わったと思っている。
 
 
じつは私は、15年ほど前から、ほそぼそとブログを書いてきた。
これまで5つのブログを開設したが、数年続いたものもあれば、すぐに飽きて投稿しなくなったものもある。
どのブログも読者は数えるほどしかいなかったし、半分くらいが身内だったと思う。
 
私はずっと、「誰か暇な人にでも読んでもらおう」と思いながら、好きなことを好きなように書いてきた。
今思うと、私は文章を一方通行に書き散らかしているだけだったんだろう。
 
今後は、また何らかの手段で、人に読んでもらうための文章を書いていこうと思っている。
多くの人に読んで欲しいという欲と、読者を意識する感覚。
これらに開眼させてくれた、天狼院のライティングセミナーと受講者の皆さんの存在に感謝している。
 
受講を検討されている方に、このカリキュラムの魅力が少しでも伝わればうれしい。
 
 
 
 
***
 
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2023-06-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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