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京都 蛍狩り案内


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:mopa(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
京都は市街地であっても、疎水沿いなどに行くと蛍が舞う光景を目にすることができます。
哲学の道などは有名ですし、下鴨神社の糺の森では、一夜に600匹を放つ催しもあります。
 
私の家からほど近い、某神社への参道でも、それは見事に蛍が乱舞する風景を見ることができます。
100mほどの直線道路が、黒々として背の高い杉の木々に挟まれて、奥にある神社へと登っていきます。
その道路の左下に流れる渓流から、無数の光る蛍が舞います。
ゆらゆらと上昇してゆく蛍に目を奪われていたのに、いつの間にか眺めていたのは天辺の星空に代わっていることに気がつくんです。
それが美しい。
 
蛍なのか、星なのか、もうどっちでもいい。
 
とにかく、ゆっくり視線を上げてゆくごとに、途切れなく、重なり合いながら木々の中に見え隠れする蛍の群れ。そして、星空。
これを何度でも繰り返すのが、ここの醍醐味です。
 
低い場所を流れてゆく水の流れから天上までの、上下に続く光の乱舞。森の奥行きも深くて、もう、言葉もありません。
 
私は実家もかなりの山奥だったので、蛍は多かったものですが、京都の蛍は、光の色が黄緑色なんです。そして大きい。
たぶん種類が異なるようです。
 
この時期は夏至を過ぎてすぐなので、夕ご飯を食べてからゆっくりと、家族やご近所さんを誘い、たわいもない話に花を咲かせながらブラブラと歩いて出かけます。
 
蛍狩りは、場所も大切ですが、肝心なのは時期で、ズレてしまうと、アテがはずれます。
 
ピークは市街中心部よりも、3週間ほど遅れるため、街で目撃情報を耳にしても、まだまだ慌てる必要はありません。
写真データから日付を確認したり、近くの料亭にお勤めのお兄さんから情報をもらったりしながら、ベストタイミングを探ります。
祇園祭になると、もう終わりですが、わりと長い期間にわたって楽しめます。
 
あとは、天気予報。
しっとりと降る小雨や、霧が立ち込めている日には、蛍の数が増えるんです。
ザーザーと降る雨はダメで、袖が湿るくらいの湿度がいいです。
気温が低いと蛍の活性が下がるため、それでも寒くない日が狙い目です。
 
そして、蛍の生態を見ていると、舞う時間帯というのが、日に3回訪れるそうなんです。
1回目は夜8時くらい。
この時間帯が最も多く、メスを求めて光を放ちながら一斉にオス蛍達が舞います。
光が力強くて、明るいホタルから順番に相手が見つかり、カップルが成立したら、その後発光はしません。
 
あちこちでカップルが誕生しながら徐々に数が減り続け、休憩を挟んだ次のピークは、夜10時です。
1回目であぶれてしまったオス達が、次こそばかリは、と張り切るわけです。
このチャンスを逃してなるものか、と言わんばかりに。
それはもう、必死のパッチで光りますから。
これが美しいんですよね。
 
最後のピークは午前2時くらいに訪れますが、これはちょっとおススメできません。
どうしてかというと、ここの神社、アレなんです。
昼間は恋愛成就の神様として女性に大人気のパワースポットなんですが、夜はそのエネルギーが反転。五寸釘を打ち込まれた人形がなくならないことで有名なんです。
しかも、丑の刻参りって、他人に見られずにやらないと効果なしですから。
まあ、そこは、ソっとしておいてあげてください。
 
それよりも、最初のピーク時は、杉山に挟まれた細い空に、ちょうど北斗七星の杓子と、北極星がきれいにはまって輝くのが見えます。
帰り道は、南側の開けた空に、さそり座の赤い心臓も見えますし。素敵です。
 
ここまで読んだら、どこの神社なのか気になりますよね。
こうしてお世話になっている皆さんですから、特別ですよ。
本当は内緒にしたいところです。
 
叡山電鉄「出町柳駅」から、鞍馬駅方面へ乗車して25分、「貴船口駅」で下車。貴船神社方面に歩いて、2~3分くらいの蛍岩(ほたるいわ)を、まずは目指してください。
ここは、遠方からくる方向けの、ダミーみたいな場所で、狭い空間にたくさんの人が押し寄せています。
その場所から、さらに10分程度上ると、その場所にたどり着きます。
清流から鳥のさえずりみたいに鳴くカジカガエルの声を聴きながら、赤い小さな橋を渡ると、すぐそこです。
 
最後に。
間違っても、蛍狩りへ車で行くような、そんな無粋なことを考えてはいけません。
真っ暗だからこその絶景です。
もしも無神経に車のライトを当てようものなら、京都人の冷たい視線が矢のように突き刺さってさぞかし痛い思いをすることになるでしょう。
また、すれ違いにも気を使うような狭い渓谷ですから、気軽に車を止める場所は、そもそもありません。
 
もしも、どうしても車をお使いになりたい場合は、同じく叡電の岩倉駅近くで駐車場を探し、置いて行かれるとよいと思います。
揺れる車両も風情があって、なかなかいいものですよ。
 
蛍岩周辺には、煌々と白く光る街灯が立っていますが、ここにはそれもありません。
おそらく、観光資源を守るための粋な図らいでしょう。
本当の真っ暗闇の中で見る蛍を、大事に守っていきたいですね。
 
 
 
 
***
 
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2023-06-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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