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メディアグランプリ

たった5秒で煩悩を消す方法を見つけた話。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:kana(ライティングゼミ・6月コース)
 
 
「1日の平均3時間28分」と聞いて、何をしている時間を思い浮かべますか?
 
 
今日は何もしなくていい、あとは寝るだけという時間は至福だ。
「今日も仕事疲れたな」
ベッドに身を投げた私はスマホを手に取る。
なんとなく開いたInstagramのリールを流し見ると、京都のカフェを紹介した投稿が目に止まる。
見た目にも鮮やかなパフェに心惹かれ、メニューを調べようとそのカフェの食べログに移動する。
今度友人とお茶しようという話になった時に思い出せるように、食べログのページをブックマークした。
再びInstagramに戻ると、私が最近注目しているインフルエンサーが着ているカーディガンが可愛くて、目に止まる。
Instagramの投稿に張り付いているリンクから、今度はZOZOTOWNのサイトに飛ぶ。
カーディガンはどうやら韓国の通販サイトのものらしい。
その通販サイトの今季の洋服を確認しているうちに、離れて暮らす母から「おやすみ」のLINEスタンプが届いたとの通知が。
即座にお気に入りの可愛い猫のスタンプで返す。
娘が元気にしているかを気にかける親心に対して、0.1秒で反応できる現代は便利だ。
そして、LINEのショート動画をつい見てしまう……。
普段から大好きなコーヒーをがぶ飲みしているため、カフェイン中毒の私の瞼はなかなか重くなってこない。そのため、このような作業は連綿と続けられてしまう。平日はだいたいそんな日々である。
 
 
さて、察しのいい読者はお気づきだろうか。
「1日の平均3時間28分」の正体は、「20代女性が1日にスマホを触っている時間」だ。
(NHKの世論調査のホームページより)
3時間半というと、睡眠時間の約半分にも相当する。
こりゃあ眼精疲労にもなるわけだ、と思う。
こんなにもスマホを触っているって健康的な生活なのか。
 
こういう不安を抱えているのはどうやら私だけではないらしく、世の中には「デジタルデトックス」という言葉がある。
デジタルデトックスとは、電子機器に触らない時間を一定時間設けることで、ストレス軽減をはかる取り組みのことを指すらしい。
正直に話すと、スマホがなくては考えられない日々を送っている私には、スマホがどれだけのストレスを私に与えているのかという実感がない。
スマホに由来するストレスを知りたいという好奇心半分、「デトックス」という言葉のイメージがもたらす「意識の高い生活」をやってみたいと言う見栄っ張り半分で、デジタルデトックスに挑戦することにした。
 
 
スマホを触らない時間を作ればいいと言うことなら、単純に遠ざけて仕舞えばいいだろうと考えた。
そこで手始めに、スマホを可愛いクッキー缶に入れ、そのまま洋服ダンスにしまった。
このように、意気揚々とデジタルデトックスな1日を始めようとした私は、あろうことか2時間後にクッキー缶を開けてしまったのだ。
最初は電話が鳴ってしまい確認すると仕事関連の方からだったため、やむなく電話に出た。
ところが電話を理由にスマホを手に取ったが最後、LINEのメッセージを全て確認して返信しまった。本日のスマホ時間は既に60分を超えた。
 
「意味ないじゃん、これ」
 
このように、私にとってスマホを触らないようにしまっておくことはとても難しく、職場関係の連絡もあるため、完全に隔離するのは現実的ではなかった。
物理的な隔離という単純な方法ではない、「賢いデトックス方法」はないのだろうか。
スマホを断てず途方に暮れていた私が、ネットの海を彷徨っていたところ、画期的なライフハックに出会ってしまったのだ。
 
「デジタルデトックスしたい人は、スマホの画面をグレースケールにすると良い」
 
グレースケールなんて機能を使ったこともない私は、戸惑いながらもスマホの設定に飛んだ。設定はたったの5秒でできた。
ボタンを押した瞬間、スマホの画面が一瞬で白黒になった。
全くもって慣れないけど、興味深いのでこのまま過ごすことにした。
この時はまだ気づいていなかった。グレースケールの凄さに。
 
「何これ……」
翌日の寝る前のスマホいじりタイムで、私は愕然とした。
私はよくInstagramで作り置きおかずの投稿を見るのが好きだ。
「唐揚げ美味しそうじゃない……」
 
色を失うだけで、食べ物も化粧品もみるみるうちに魅力を失う。「魅力を失う」という意味で使う「色褪せる」という表現がとても腑に落ちた瞬間だった。
いつもは楽しいはずのInstagram眺めは全くもって捗らず、結局この日は20分でスマホを置いた。
翌日はなんとなく頭がスッキリした感じがしたし、スマホ時間を取れなかったことは私の生活になんら影響を及ぼしていなかった。
 
「もしかして、デジタルデトックスが成功している……?」
 
「色」というものはここまで人にとって刺激的なんだということを実感した。物欲や食欲などの様々な欲望がとにかく喚起されにくいため、見た投稿から別のサイトに飛んで詳細を調べようという気持ちが起こりにくいのだ。
色とネットの関係について調べてみると、「うっかり押してしまう広告のタブ」もどうやら色で誘導しているそうで、画面をグレースケールにするとこのような広告に引っかかることも減るそう。
人間は鮮やかな色があるとどうしてもキャッチしてしまう習性があるようで、私は色の持つ情報量の大きさを思い知った。
また、スマホをいじる時間が短くなっても生活になんら影響が出なかったことで、泡のように発生する欲望とただ戯れていただけの時間を毎晩過ごしていたのだと気づいた。
 
グレースケールにするだけでこんなに世界が変わるなんて、知らなかった。
世の中には面白いことに気付く賢い人がいるものだ。
 
「これだから、ネットはやめられないんだよね」
 
……こう呟いてハッとした。
「デジタルデトックスを成功させる方法」はダラダラとネットの海を徘徊していた時に見つかった。これはとても皮肉だと思う。
 
有益な情報をくれる一方、疲れも与える存在。
私たちは、これからもスマホとの付き合いについてずっと考えていかなければならないだろう。
デジタルデトックスにチャレンジしてみたい人は、ぜひ「画面をグレースケール」を試してほしい。煩悩まみれの私でもスマホ時間を減らせたし、きっとあなたにも大事な気づきをくれるから。
 
 
 
 
***
 
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2023-06-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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