映画スーパーマリオブラザーズに学ぶ「スター」出現の本当の意味
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:パナ子(ライティング実践教室)
誠に恥ずかしながらあれだけ一世を風靡したスーパーマリオに深く触れることなく大人になってしまったのに、ガッツリ彼らとご対面することになった。
雨でワンオペの土曜日、「これで暇が潰れれば」という軽い気持ちで子供を連れて私は映画館を訪れたのだ。
パキッとした色味で元気が出てくるような映像美、なぜだかわかる音楽のあれこれ、それぞれ個性的なキャラクター、目が離せない展開……想像以上に彼らの物語に心を奪われていた終盤、私はある場面で思わず身を乗り出す。
いわゆる無敵になれる「スター」が出現した時だった。
その場面を観賞しながら何度も何度も心の中で頷いた。
(そうだよな、本当そうだよな……このタイミングで出てくるってのがミソなんだよな……)
なぜ、こんなにもこのシーンに心を奪われてしまったのか。
それは我が身につい最近起こった出来事に起因していた。
途中お休みした時期はあったものの、この2、3年オンラインでゼミを受講し、ライティングというものに力を注いできた。ポンコツだった会社員時代、新卒採用の担当として学生宛のメッセージやブログを書き綴るのだけは好きだったこともあり「文章をきちんと学んでみたい」という境地に至った。
「コンテンツとして弱い」「書き方が上から目線」「読者メリットが弱い」などの講師陣の講評は時に厳しく感じることもあったが、上達したければ書き続けるしかない。
その確かなメソッドを叩き込むうち段々と課題の合格率が上がった。今まで手にしたことのなかったような充足感を覚え、自分の思いを文章に残すこと、それを誰かに読んでもらうことの楽しさを味わうようになった。
SNSを始めたこともあり、拡散した私の文章を読んでくれる人が少しずつ増えた。
課題に合格すると本屋のHPに掲載され、毎週PV数でランキングが出る。ありがたいことに今までずっと圏外だった私の作品がランキング入りするようになってきていた。私は密かにガッツポーズで喜びを噛みしめた。
しかし、こうなると「できることならもっと高みへ」と思ってしまうのが人間の欲深いところだ。4位から10位のあたりをウロウロしていた私はなかなか3位内に滑り込めないのを段々と悔しく思うようになってきていた。
(あーあ、私の実力じゃこれがせいぜいなのかもしれないな……)
頑張って書いたところで「金・銀・銅」のメダルをゲットするのが非常に難しい。というのも、同じフィールドには強敵が多すぎるのだ。プロのライター、Facebookに2,000人以上のフォロワーを持つセミプロ、時にはゼミを主催するプロライターの社長までもが参戦してきて、どこからどう見ても勝ち目はなさそうだった。
目の前にそびえたつ高い山を眺めて、大きくため息をつくしかなかった。
そんなある日、フェイスブックのとある投稿を目にして思わず「えっ!!」と声が漏れ出た。なんと私の記事をゼミの先輩が拡散してくれている! 過去に連載記事を何本も担当しており、ライターとして尊敬している先輩だ。 しかも今アツいと聞くCanvaというグラフィックデザインツールを使って記事の内容に合う素敵なアイコンを手作りしてくれているではないか! 私はびっくりして何度も目を凝らした。そこには「ライター仲間のじわりとくる記事。シェアさせていただきます」と先輩のメッセージが添えられていた。
ようやく内容を理解できた私は先輩に連絡。すると「勝手にシェアしてごめんね」と言われたがライバルにもなりうる私の記事を拡散してくれる懐の深さにただ感謝しかなかった。しかも驚くことに先輩は中学時代の同窓生や大学の同期など約60人の友人に読んでもらったといって、その方々の感想まで送ってくれたのだ。
「いい記事だねって感想をもらっているよ。目指せ1位!」
嬉しい……。
1位が取れるかどうかはわからない。それでも私が愛するこの記事を、同じように愛してくれる人がいることに感動して、我が身に起きたこの出来事を大切にギュっと抱きしめた。
この数日後に映画館で観た「スター」がこの出来事と重なり、私は胸が熱くなるのを抑えられなかったというわけなのである。
私がコツコツとライティングを積み上げてきたのと同じで、マリオもコツコツと戦いの準備を進めた。最初、ステージがクリア出来なかったマリオはピーチ姫の熱い指導により汗水たらして走り回った結果、ステージがクリアできるようになる。
最終的にマリオは「スター」を手に入れたし、私は先輩からの「応援」をゲットした。
これは「棚からぼたもち」なんかじゃないのかもしれない。これまでの結果がそれをおびき寄せたのではないか。私はそんな風に感じたのだ。
結果、残念ながら私は1位にはなれなかったが、なんと自分史上最高の3位に食い込むことができた。何の武器もキャリアもない私が3位に食い込むということはある意味奇跡に近かった。私はこの結果を先輩に感謝しながら、ありがたく享受した。
何かを成し遂げたいのなら焦らず、腐らず、コツコツと。そうやって積み上げたものがあるとき、味方になってスターを投げてくれるような人がもしかしたら現れるのかもしれない。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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