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じぃじとばぁばに、パパとママを一歩後ろから支えてほしい理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ペン吉(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
育児を経験してきた、じぃじとばぁばの皆さん。子育て中のパパとママに「アドバイスしてあげているのに、煙たがられる」「距離を感じる」といった経験をもたれている方はいませんか。
 
「立派に子育てを終えた自分の経験を元に、アドバイスしてあげよう」という気持ちは、とてもステキだと思います。相手を思いやっているのですから。
 
それなのに、パパとママからは曖昧なお礼を述べられるか、黙っていてほしいと言わんばかりの無言。感情的に言い返されるなど、腑に落ちませんよね。
 
 
この記事では、「チャイルドコーチングマイスター」資格取得者としての観点から、「じぃじとばぁば」が「パパとママの育児」をどのように手伝えば経験者として力になれるのか、というお話を共有させていただきたいと思います。
 
「チャイルドコーチングマイスター」とは、「コーチング(二人の人間が話し合い、コーチをされる側が自分自身で考えて、自分で問題解決できるように導く技術)」を、子どもを指導することに特化した資格です。
 
子どもを指導することに特化した資格ではありますが、実は大人同士でも実施する方法は同じなので、そちらも含めてご説明させていただきます。
 
まず、本題として一番大切なことをはじめに申し上げますと。
 
「育児の主役はパパとママです。じぃじとばぁばは、一歩後ろから見守りください」
 
そんなことを言われても、「パパとママだけでは大変だから、経験者が助けてあげないと!!」と思われますよね。
助けてあげたいからこそ、お待ちください。
 
経験してきた知識を披露するその前に、その知識が「現代の育児子育ての常識」なのかどうかの、すりあわせをしてあげてほしいのです。
 
「私の若い頃にもらった母子手帳に書いてあったことだから、間違いないよ!」「私はずっとそれで子どもを育ててきたし、周りもそうしていた!」という方も深呼吸。
 
そうなのです。実は、昔はそれが普通でした。正解でした。という内容が、時代と共に正解ではなかったという事実が発覚し、情報が新しくなっているものもあります。
 
例えば、「だっこ」についてです。昔は「抱きぐせをつけると、甘えん坊になって、ずっと抱っこをせがむようになる」と言われてきました。
 
現代では、「自己肯定感(ありのままの自分でいいんだと、自分に自信を持てる気持ち)」が育まれ、心の成長にとても大切とされています。
 
離乳食の進め方では、昔は3カ月、4カ月の赤ちゃんに「果汁やスープをスプーンで飲ませる」こともありました。
 
現代では「果汁の過剰摂取で母乳やミルクを飲む量が減ったために、栄養がとれなくなる」という理由で、果汁を与えることはすすめられていません。
 
また、歩行器も変わりました。昔は子どもが歩くための補助的な物でしたが、現代では「おもちゃ」とされています。長時間使用すると、本来鍛えられるはずの筋肉がつかず、体の発達に影響が出るためと言われています。ハイハイや伝い歩きをさせた方が良いとされているのです。
 
他にも、おむつは早くはずすべき! と大人の都合で「おむつはずし」をしていましたが、現代は子どもの成長に合わせ、自然にゆっくり進める「おむつはずれ」に。
 
頭の形が良くなるからと「うつぶせに寝かせる」風習は、「乳幼児突然死症候群(うつぶせにすると、呼吸がしづらく、原因がわからないまま突然亡くなる確率が高い)から赤ちゃんを守るため、厚生労働省があおむけに寝かせることを推奨しています。
 
このように、今回の記事では書き切れないほどの変更がなされているのです。
パパとママも、自分の子どものために様々な情報を調べ、育児に臨んでいるかもしれません。
 
よかれと思って、パパやママにアドバイスしていた情報が古いものであれば、お互いに混乱し、意思疎通ができないのではないでしょうか。
 
「じゃあ、現代の正しい情報を知っていれば口出ししてもいいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。けれど、子育ての主役はあくまでパパとママです。
 
じぃじとばぁばが、一歩後ろから「こういうやり方もあるみたい。あなたはどうしたらいいと思う?」と相手の気持ちに寄り添った伝え方をしてあげてください。
 
もし、パパとママが育児に疲れて「子どもが夜に寝てくれない。しんどい」と話していたら、「昼寝が長すぎるんじゃない?」「外でたくさん遊べば疲れて寝るよ!」などの答えを相手にぶつける言い方はひかえましょう。
 
パパとママはもう何かしらの解決策を探し、実行しても、どうにもならない状態で口にしたのかもしれません。
 
「そうなんだね。子どもが寝てくれないと、しんどいよね」と、じぃじとばぁばがパパとママに共感の気持ちを表すことで、相手もあなたの話に耳を傾ける準備ができます。
 
そして、一歩後ろから「こういう方法があるんだけど、もう試したかな? どうしたら子どもが寝てくれるようになるか、一緒に考えよう」、「私たちになにか手伝えることがあるかな? 何をしてもらえたらうれしいかな」などと話し合ってみましょう。
 
じぃじとばぁばが答えを押しつけるのではなく、「パパとママが、自分で考えて出した答え」で、「子どもの育児力」をつけさせてあげてください。
 
今は、パパとママも勉強中なのですから。それは、経験してきたあなただからこそできることです。
 
いかがでしたでしょうか。本記事では育児経験のある「じぃじとばぁば」が「パパとママ」の育児をどのように手伝えばよいのか、というお話を共有させていただきました。
 
先回りして教えてあげたくなる気持ちは、とてもよくわかります。私も子どもに対して、「これは、こうやるんだよ」と教えてあげたい気持ちを抑えるのに必死です。
 
けれど、人に指示をされてそのまま動いているだけだと、問題を解決する力はつきません。ですので、じぃじとばぁばは一歩後ろから見守り、パパとママを助けてあげてください。人生の先輩として。
 
多くの家族が、笑顔で支え合いながら育児をできますように。
 
 
 
 
***
 
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2023-07-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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