モテの極意は素直であること。
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:松本萌(ライティング・ゼミ6月コース)
私は未婚のバツ無し40代だ。
現在お付き合いしている人はいない。
大変なときもあるが、仕事もプライベートも充実して楽しく過ごしている。
仕事を終えて一人暮らしをしている家に帰ってきて、読書をしたりボーッとしながら過ごすことも好きだ。
だからと言ってこのままずっと一人がいいと思っているわけではない。
結婚したりパートナーがいる友人の話を聞くと「いいな」と思う。
友人たちは口を揃えて「いいことばかりじゃないよ。大変なこともたくさんあるよ」と言うが、その大変さを私も経験してみたい。
結婚経験がないので結婚生活の大変さは分からない。
ただ今までの人生で私にも大変なことはたくさんあった。
その時は苦しい。逃げ出したいと思う。
でもその苦しみが過ぎたあと「あの経験があったから今の自分がいる」と思える。
成長した自分を誇らしく思える。
だから大変なことは悪いことばかりではないと思っている。
思い立ったら即行動だ。
ただそこまで恋愛経験が豊富ではないので、やみくもに行動しても今までと同じ結果になってしまう。
そもそも男性がどんな女性を好むのか。これは当の本人、男性に聞くしかない。
ということで機会がある度に「どんな人がタイプ?」と男性に質問をするようにした。
そうすると大半の男性が「甘えてくれる人がいい」と言う。
困った……
この「甘え」が私には分からない。
私はO型で二人姉妹の妹だ。
ネットで調べると「O型×末っ子」の性格は「くったくのないお姫様」「甘えん坊で誉められたい願望が強い」「人懐っこくて恋愛においてもチャンスが多い」らしい。
残念ながら自分にはどの要素も備わっていないと思う。
友人たちからも「末っ子には見えない」「男兄弟がいそうだよね」と言われるので、客観的に見ても世間で言う「O型×末っ子」の要素は低そうだ。
分からないならば深掘りするのみ。
「甘えるって具体的にどういうこと?」
「頼ってくれる」「素直に愛情表現をしてくれる」
人それぞれ「甘える」とはどういうことか、教えてくれた。
「なるほど」と思いつつ自分の中に落とし込めずにいたところ、ある男友達との恋愛話でハッとさせられた。
男友達の「モテる人ってどんな人か知ってる?」の問いに「分からない」と答えたら、彼が自分の経験を通じて学んだことを教えてくれた。
「モテる人は甘え上手。人ってしてもらうより、誰かのために自分が何かをすることができたときの方が満足度が高いんだよ。だから男性が女性に対して何かをしてくれたとき、それを女性が嬉しそうに受け取ってくれたら嬉しいと思う。反対に女性が男性にしてくれたとき、かっこつけずに素直に受け取るべきなんだよ」
彼は若かりし頃元カノがしてくれようとしたことを、プライドが邪魔して断ったことを今でも後悔していた。
誰かが自分にしてくれようとしたとき、素直に受け取れているかを振り返ってみると「申し訳ない」という感情が湧き出てきた。
なぜ自分は申し訳ないと思うのか。
私が誰かに何かをしようとしたとき、どんな思いで自分が行動しているかを考えてみた。
「自分の得意分野だから」「余裕があるから」「自分ができることであれば助けてあげたい」等色々なシチュエーションが思い浮かんだ。
最後に思い浮かんだのは「本当はやりたくない。自分だって忙しいし。でも大変そうだから、ここで助けてあげなきゃ後味が悪いかな……」
私は素直に「してあげたい」という気持ち以外のときにも誰かのためにしようとしていたことに気がついた。
自分が純粋な気持ちで助けているわけではないため、いざ誰かが私にしてくれようとしたとき「この人は無理しているのでは」と想像し、人からの好意を素直に受け取れないのだ。
愕然とするとともに、腑に落ちた。
自分には素直さが足りないのだ。
今までの経験を振り返ってみた。
知り合いの男性が車で送ってくれたとき「嫌じゃなかったら家の前まで行くよ」と言ってくれたのに対し「この人はここからまた自分の家まで運転しなきゃいけないから大変だよな。無理して言ってくれているのかな。申し訳ない」と思い「私の家すぐそこだからここで降りるよ」と言ったことがある。
男性は「家を知られるのは嫌かもしれない」と気を遣いながらも送ろうとしてくれたのだろう。
それに対し私の取った行動は「家を知られたくないからここで降ります」と言っているようなものだ。そんな気は更々なかったのに……
モテる極意を教えてくれた男友達と同じく、私もやらかしていた。
素直な気持ちでいることや甘えることは、恋愛関係以外でも大切なことだ。
家族、友人、同僚、「いってらっしゃい」と声を掛けてくれるご近所さん、電車で席を譲ってくれた人、エレベーターの扉が閉まらないようボタンを押してくれていた人。
毎日たくさんの人たちが自分に何かをしてくれている。
そのことに気がつき、好意を素直に受け取り感謝の気持ちを伝える。
ポジティブな言葉を発する機会が多いと自分自身が明るい気持ちになれるし、してくれた人も「やってあげて良かった」と嬉しくなるだろう。
素直じゃない自分をどう変えるかを考えた結果、私は無理をすることを止めた。
頭痛がするのに無理して残業したり、誰かの仕事を引き受けるのを止めた。
仕事で分からないことがあったら、同僚に素直に分からないと伝えて教えてもらうようになった。
興味のない飲み会のお誘いには参加せず、自分時間に費やしている。
何往復もするLINEに対し、送るメッセージがないと思ったら自分から止める。
最初は抵抗感があったが、今では素直な気持ちで自分がしたいと思うことをするようになった。
自分が「したいことをする」という意識になると、他の人も同じ気持ちで行動していると思えるようになった。
「私にしてくれる人は、心からしたいと思っている」と私の意識が変わってきたのだ。
今でも人が自分に何かをしてくれようとしたとき「申し訳ない」という気持ちが浮かびそうになることがある。
そんな時は意識してすぐに「ありがとうございます」と言うようにしている。
素直さという最強の武器を得た私だが、まだ恋愛に活かすことができていない。ただこれも時間の問題だろう。
***
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