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自分との約束を守ることが人生を豊かにする


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記事:松本萌(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「毎日筋トレやってたらさ、マインドが鍛えられたんだよね」
 
日中のうだるような暑さがおさまった夕刻に同僚何人かでクラフトビールの美味しいレストランで談笑していた時、一人がポツリと呟いた。
 
筋トレでマインドが鍛えられる?
体が鍛えられるならわかるけど……
 
誰に促されるというわけでもなく彼は続けた。
「前は人から自分がどう見られているのか、どう思われているのかいつも気になってた。だから頼まれたらなんでも引き受けてたし、そうしなきゃいけないと思ってたんだよ。でもさ、半年ぐらい前から毎日筋トレをするようになったらそれってちょっと違うんじゃないかって思うようになったんだ。もっと自分を大切にしなきゃって。だから任意の飲み会とか全部断るようにしてる。その分自分時間を大切にするようにしてるんだ」
 
自分時間に何をしているのかという私の問いに対し「読書が好きなんだよね。風呂場に炭酸水とKindleを持ち込んで長風呂するのが一番の幸せ」
 
そう話す彼の横顔は穏やかで満足気だった。
 
彼とは2年前の春に私が今の部署に異動してからの付き合いで、同じ業務担当ということで毎日コミュニケーションを取っていた。
とても優しい性格で私が相談すると丁寧に教えてくれ、一緒に解決策を考えてくれる。
今もそれは変わらない。
 
ただ上司と会話しているときや企画を発表するときの姿は以前の彼とは違うと感じていた。
つい最近のことだが上司と彼と私の三人で話していたとき、上司に決断を迫る彼の発言や表情はとても頼もしく、どちらが上司だろうと思ってしまったくらいだ。
 
なんと筋トレが関係していたとは。
 
飲み会ではその後すぐ別の話題に移ってしまい、同僚の筋トレ話は終わってしまった。
何かと深掘りしたい私としては消化不良だったので、筋トレが趣味で毎日している男友達に聞いてみることにした。
 
飲み会での話を友達に話した上で「自分が変わった実感ってある?」と聞いてみた。
「胸や腕に筋肉がついた自分の姿を見ると男らしさが備わってきたことがわかって自信につながるんだよね」
フィジカルの変化がメンタルに与える影響の大きさを教えてくれた。
 
「筋肉の与える影響はすごいな。私も今すぐ筋トレをしようかな」と思うと同時に、筋肉がつくだけでそんなにメンタルが変わるのだろうかという疑問が湧いてきた。
二人の話を振り返ってみたところ、もう一つのキーワードに気がついた。
 
彼らは「毎日」筋トレをしていた。
 
同僚も友達も楽しいや面白いという理由で筋トレを始めたわけではなく、なんとなくや体質改善が目的だった。
ただ毎日やっていると自分の変化を感じることができ、今では欠かせない日課や趣味になっていた。
 
やらないと生活や仕事に支障が出るわけではないことを毎日続ける。
誰かに頼まれたり、誰かに指示されたわけではないことを毎日続ける。
ただ自分自身と「やる」と約束をしたことを毎日続ける。
このことが同僚と友達に「自分に対する自信」を芽生えさせていた。
 
なるほど。
合点がいった。
 
自分との約束を守ってくれる人に対して人は信頼の気持ちを持つ。
「この人なら大丈夫だ」
「この人は私のことを大切に思ってくれている」
そう思わせる人のことを、人は好きになる。
 
それは自分に対しても同じことだ。
生まれたときから死ぬときまでずっと一緒にいる自分自身との約束を果たすことで自分への尊敬の念を持つことができ、自分を好きになり、そして自分を信頼することができる。
 
ここまで考えて、あることに気がついた。
私も自分と約束して継続していることがあった。
 
それは英語のシャドーイングだ。
シャドーイングは英語を聞きながらそれを真似して発音するという勉強法だ。
学生の頃から英語は好きだったが社会人になってからは使う機会がめっきり減り、海外旅行のときに話す程度だった。更にコロナの影響で海外に行くことがなくなり、英語を話す機会が全くなくなった。
 
元々英語は好きなので勉強を再開しようと思ったものの、参考書や問題集を開く気持ちにならなかったところシャドーイングを通じて英語の勉強をするアプリに出会った。
 
6月は毎日シャドーイングの練習をし、課題を提出した。
「毎日やろう」と決めるとやらないことに罪悪感を持ち、続けることができた。
そうすると自分で決めたことをできる自分に対し「頑張っているな」「やれば自分もできるんだ」という思いが生まれてきた。
自分を誉める機会が多くなると、自分の思いや考えを肯定的に捉えられるようになってきた。
半年以上続けている同僚や友達まではいかないものの、私も自分の変化を感じとれていた。
 
大きな目標でなくていい。
自分で「やる」と決めたことをやる。
それだけで自己肯定感が上がり自分を好きになり、自分を大切にすることができる。
 
ビール片手に「頼まれごとを何でも引き受けるのはやめた」と言う同僚に対し、思わず「私の頼み事も?」と聞いたら「松本さんにはいつもお世話になっているので、松本さんのお願い事は全部やります」と言ってくれた。
これからも同僚の好意に甘えることにしよう。
 
友達と筋トレ話を続けていたら「どこをボディーメイクしたいか希望はある?」と聞いてくれた。どうやら私に合った筋トレを教えてくれるようだ。
 
自分に自信がある人は他者に対して優しい。
私も彼らのような人になれるよう、これからも英語のシャドーイングを続けていこう。
 
《終わり》
 
 
 
 
***
 
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2023-08-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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