駄文なラブレターは、「他力」によって昇華する
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:大和田光太(6月開講 ライティング・ゼミ)
「また、お申し込みがなかったらどうしよう?」
僕は焦っていた。
今更、焦ったところで、時間を巻き戻すことは出来ない。
でも、焦ることを隠せないでいた。
こんな姿をクライアントさんに見られたら、
可笑しくて笑われてしまうかもしれないけれど、
いつだって、僕はこんな姿をしながら、
告知文を書いていたのだ。
「変な場所、ない?」
僕は自分で自分に聞いてみるが、
完璧にも見えるし、全然ダメにも見える。
自分を客観的に視るのは、
とても難しいことは、
職業柄知っている。
でも、それでも、焦ってしまっているということは、
普段よりも、自分を客観的に見ることが出来ないでいた証拠だ。
さしずめ、ラブレターを書くときの、
恋焦がれている、少年のように、
何を書いても、相手に伝わらないように思えるし、
何を書いても、自分の気持ちが伝わるようにも思える。
そんな、気持ちで揺れ動いていた。
僕は会社員として働きながら、別の仕事もしている。
人と話すことで、その人らしさを引き出したり、
本当に望んでいることを導き出したり、
実は隠し持っている「天才性」を発掘したりする、
いわゆる、コーチング・コンサルティングという仕事だ。
その、募集ページを作るために、
時間をとっていたのだが、
いっこうに進む気配がなく、
焦る気持ちだけが、大きく膨れ上がっていた。
「告知文」というのは、
コーチング・コンサルティングをする人にとっては、
生命線といってもいい。
ただ、宣伝するための文章であれば、
何度も何度も相手に伝えることで、
買ってみようかな? という興味を引ければいいけれど、
「告知文」に関しては、
その文章を読んでもらって、買うか? 買わないか? を決めることになる、
最初で最後の瞬間になるからだ。
さきほどの、
ラブレターの例で言えば、
付き合ってくれるのか? 断られるのか?
ということと、
ほぼ同じ意味にもなる。
なので、
僕はかなり焦りを隠せないでいたのだ。
たとえば、
文章を書くことがうまくて、
自分を客観的にみることが出来て、
相手が欲しいと思うものを提案出来る人なら、
「告知文」を書くことは、
赤ちゃんと握手をするくらいに簡単なことだと思う。
けれど、
僕は、人のことをを見ることは得意でも、
自分自身を客観的に見ることはうまくなく、
いろんなことを伝えたいと思ってしまうので、
「告知文」を書くには、
お世辞でも上手とは言えない状態だった。
なので、
僕は、少し前にメンターに言われたことを、
そっくりそのままやってみることにしたのだ。
それは、
「他力を使う」ということだ。
わかりやすく言えば、
「人に頼る」ということ。
幸運なことに、
同じメンターに師事をしている仲間の一人が、
告知文を書いたり、キャッチコピーを書くことが得意で、
専門性を磨いて、さらなる飛躍のために、
文章術を学んでいる最中だった。
なので、
僕は迷うことなく、
その仲間に頼ることにしたのだ。
「告知文を書いて欲しい」と。
なんとなく、
僕の中では、
「告知文」を書くというのは、
未来のクライアントさんに対して、
ラブレターを書くことに似ていると思っていたので、
僕の自力でなんとかしないと! 僕の愛が伝えられない! って、
思っていたけれど、
別に無理して不得意なことをしなくてもいいかな思った。
だって、
たとえラブレターといえども、
便箋何十枚にもなるような、
「長編ラブレター」になってしまったら、
「好いてくれるのは嬉しいけど、ちょっと、重すぎませんか?」
っていう感じになって、
受け取る側にとって、負担になってしまう。
なので、
その辺りの、文章量の調整や、重すぎる表現を軽くしたりしてくれる仲間がいてくれることが、
僕には、とてもとてもありがたいことだった。
そうして、
僕にとっては苦手だった「告知文」が、
事前に入力しておいたヒアリングシートと、
90分のヒアリングと、
一週間のライティング期間によって、
魔法のように鮮やかに作られることになった。
「そう、これが欲しかったんだ……」
僕が、焦って焦って、どうしようもないでいたことを、
得意に人の手によれば、こんなにも簡単に形にしてくれるのかと、
ラブレターは、まだ投函されていないにも関わらず、
僕の気持ちは、とても落ち着いていた。
だって、
もうこの文章に、僕の想いは全て込められているので、
断られることになったとしても、
それは、相手次第のことであって、
僕自身が出来ることは全て出しきっているのだから。
もし、
これを読んでいるあなたが、
何か焦る気持ちに囚われてしまうようなことがあれば、
僕と同じようなことになっているのかもしれない。
自分の気持ちを、
たくさん伝えたくなっているんだけど、
うまく伝わらないというジレンマ。
たくさん伝えすぎて、
相手の負担になってしまうんじゃないかという、
相手のことを考えてしまうサービス精神。
そんなときは、
誰かに頼るという、
「他力を使う」ことによって、
道が切り開かれていくかもしれない。
「告知文」という、
ビジネス的な要素がなかったとしても、
誰かに何かを伝えたいという気持ちは、
誰でも持っているものだし、
誰でもうまく伝えきれないことで悩んでしまう。
あなたの伝えたいという気持ちは、
とても純粋で、情熱があって、尊いもの。
伝わないないことで、
焦って、モヤモヤとして、
書き損じたラブレターを破り捨てるくらいなら、
得意な人にお任せしてみるのどうだろう。
あなたの気持ちを待っている人は、
必ずいる。
それは、
コーチング・コンサルティングの仕事柄、
誰もが素敵なメッセージを伝えられることを、
深く知っている。
あなたの、
深い深い想い。
伝えていこう。
***
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