囲碁は何回も人生失敗できるから素敵
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:村人F (ライティング・ゼミ6月コース)
「ここ、チャンスでしたね」と、通っている囲碁教室の先生が指摘してくれた。
ええ。
そうだと思った。
よさそうな気がしたもの。
だけど、そこに踏み込めなかった。
失敗したらどうしよう、そうやってビビってしまったからだ。
それで日和った手を打った所、見事に致命傷になったというわけである。
直感を信じていれば、まだまだ良い勝負だったというのに。
まただ。
また、やらかした。
「僕の人生そのものじゃないか!」
会場の「名古屋天狼院」全体に響き渡りそうな声で叫んでしまった。
この囲碁教室は周りも同じような年代なのでつい素が出てしまう。
「いや囲碁は本当に、人生が出てきますよ」と先生のプロ棋士、柳澤六段が合いの手を返してくれた。
実際、そう思う。
まだ始めてから9ヶ月しか経っていないのに、囲碁の世界は僕がやらかしてきた失敗をメチャクチャ突きつけてくる。
後先考えずに適当に行動して後悔する。
肝心な場面でビビってチャンスを逃す。
相手のことを一切考えない。
まだ初心者の段階なのに、このゲームはどれだけ僕をヘコませてくるのだろうか。
これを仕事にするプロは凄いと思う。
ただ1000年以上にわたって人々を魅了する要因も、ここにあるのだろう。
1時間もかからない勝負で人生を1回終わらせることができるのだから。
そのくらい囲碁には生き方がそのまま出てくる。
序盤の石の置き方をどうするか。
相手が勝負を仕掛けてきた場面での振る舞い方。
最終盤でミスすることなく決めきれるか。
このように1局の勝負には、人生1回分の要素が詰まっているのだ。
そして、これほどの濃密な戦いの末に勝者と敗者が生まれる。
だから負けたときは、本当にヘコむ。
自分が初心者だとわかっていても、もの凄くガックリする。
なぜこんな変な手を打ったのか。
そもそも何をすればいいかさっぱりわからない。
こういった後悔や愚痴が、終局後の振り返りで止まらなくなる。
そこまでの重さが囲碁にはあるのだ。
ただ、これは負けた悔しさだけが要因ではない。
かつて経験した似たような失敗がフラッシュバックするせいでもある。
確かに仕事でも多いもの。
後輩に変なアドバイスをして迷走させてしまう。
上司の指示をちゃんと理解しないまま雑にやって怒られる。
囲碁でやらかした失敗と同じではないか。
つまりこれまで人生で経験したミスがそのまま出てきているのである。
そのためこのゲームには「お前の生き方はそれでいいのか?」と魂に問いかける力を感じる。
そう考えると囲碁の魅力は、何回も失敗できることにあるのかもしれない。
人生ではこうはいかないもの。
重要なプレゼンを準備不足で残念にしたら、出世コース脱落は間違いない。
結婚の方法がわからないと迷っていても、あっという間にアカン歳になってしまう。
このように人生に失敗はつきものとはいえ、ダメージがあまりにも大きいことは見過ごせない問題だろう。
それが囲碁ではやりたい放題である。
序盤の戦術をうろ覚えで負けても、わからないと迷った挙げ句に雑にして酷い目に合っても、勝負に負けるだけである。
しかも45分程度で終わる戦いだ。
その割に反省しようと思わせるほどの後悔をプレイヤーに与えてくれる。
なんてコスパのいい人生体験だろう。
だからこそ平安時代から人々を魅了してきたのだ。
普段はおいそれとできない失敗も、囲碁ならば軽傷で済む。
それどころか、やり直しも1時間以内で試せる上に終わる。
このように短い時間で人生の全てを体験できるからこそ、皆が愛したのだ。
そして囲碁で発見した自分の弱点を、他の場面で出さないように気をつける。
最低限の定石は覚えておかないといけない。ならば仕事でも勉強しておくべきだろう。
いつまでも踏み込まないでいたら相手の好き勝手にやられてボロボロになるだけなのは、働くときも同じ。
それなら切られてもいいと踏み込んだ方が後悔しない。
これらは囲碁で負けたとき、初心者でもメチャクチャ悔しくなるからできる反省だ。
そして何回もトライ&エラーを繰り返し改善することで、人生に対する見方が変わる。
これができる囲碁教室は、実は人生矯正の場とも言えるだろう。
こう考えたら、プロから直々に教わることができる天狼院書店の囲碁教室はなんと贅沢なことか!
柳澤先生とフランクに話すことができるが、よく考えたらYouTubeチャンネル登録者数2万人の方である。
つまりハイレベルな人生の達人に生き方を矯正して貰えるのだ。
これほどの贅沢な時間を得られるとは。
この選択に間違いはなかった。
***
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