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読書が苦手だった私が読書好きになった訳


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:カナコ(ライティング・ゼミ8月コース)
 
 
私は、図書館が好きだ。
いつからだろう。
幼少期の頃からかもしれない。
本屋とは違い、図書館に行けば、自分が好きな本をたくさん借りられる。
特に絵本が好きだった。
夜寝る前に、自分で選んだ絵本の中から一冊を選んで、母に読んでもらう。
そして、いつの間にか眠りにつく。
微かな記憶しかないが、読み聞かせをしてもらった夜は、心地よい眠りについていたことが何となく感覚として残っている。
 
しかし、小学校に上がった私はあることに困った。
教科書が上手く読めない。
1、2年生くらいの時は、教科書の音読練習をしていても一文字一文字を追っていくのに必死で内容が全く頭に入らなかった。先生が朗読をしている時、挿絵を見ながら聞いているとすっと頭に入ってきた。
 
どうしても嫌だったのがみんなの前で音読することだ。
事前にどこを読むかが決まっていれば、その部分だけをひたすら練習し、何とか自然に読むことができたが、その日に突然言われる「列ごとの丸読み」というのが本当に嫌だった。
「丸読み」というのは、読点まで読んだら次の人に移るというルールの音読方法である。
なので、自分の列の先頭の人が読む箇所が分かれば、そこから自分が何番目かを数えて、文章を追っていくことで、自分の担当箇所が分かる。
自分の番が来るまでに、心の中で何度も読む練習をした。分からない漢字があった時には冷や汗ものだ。こっそり近くの友達に聞いて、振り仮名をふっておく。
そんな日々が、小学校6年間ずっと続いた。
 
5・6年生位になると、国語の教科書で10ページ程の長文の物語文や説明文が増えた。
一文ずつを読むことに必死になるあまり、少し前に読んだ内容が頭からどんどん抜けていった。
何度読んでもなかなか内容理解が進まない。
テストでは、時間内に読み終えることができず、0点を取ることもあった。
その時の担任の先生からは、「もっと努力しないと」「家でも音読の練習をしたり、復習をしたりしてみて」と繰り返し言われた。
みんなと同じようにできない自分に、どんどん自信を失っていった。
 
小学校6年生の夏休み、読書感想文の宿題で困った。
読みたい本が見つからない……。というか、文章を読むことが本当に嫌だ……。
夏休みの終わりまで放置した原稿用紙が白紙のまま机に置いてある。
それを目にする度に、重い気持ちになった。
 
私は、なんでこんなに読むことが苦手なのだろう。周りのみんなは楽しそうに読書しているのに。
また、同じ疑問が頭の中を堂々巡りした。
 
このまま放置していたら、先生や親に怒られる。
とりあえず、図書館に行って適当に一冊本を借りよう。
 
図書館に行くと、たくさんの子どもたちが読書をしている。みんなが集中して読んでいる姿を見ると、また胸がキュッと苦しくなる。
 
絵本コーナーに行き、「そういえば、小さい頃たくさん絵本を読んでもらったなあ」と懐かしさに耽っている中、さすがに小6で絵本を読書感想文に書くのはまずいよな……。
と思い、他のコーナーに足を運ぶ。
そこで、青い鳥文庫の棚に目が行った。そこには、「大きな文字の青い鳥文庫」というポップが貼られていた。
何だろうと思いながら、ぱらぱらとページをめくる。中は太字で行間も空いていて、とても読みやすい。しかも、挿絵も多い。
これなら読めるかもしれない。
興味のある題名の本をいくつか手に取って、閲覧コーナーに行った。
最初の何ページかを読んでいると、内容が頭にどんどん入ってくる感じがする。
低学年の時に経験した、あれだ。挿絵をヒントにしながら読み進める方法。
50ページ程ある本の、半分まで何とか読み終えた。
「これなら、いけそう」と、何となく確信を得た。
この本のお陰で、何とか読書感想文を仕上げて提出することができた。
 
しかし、学校で読む教科書はやはり読みづらい。
夏休みに出会った本のことを忘れられず、また図書館に足を運んだ。
「大きな文字の青い鳥文庫」を貪るように読む日々が始まった。
読書って、こんなに面白かったんだ!
やっと、みんなの気持ちが分かったような気がした。
一冊読み終えるのに1週間程かかったが、読むことに対する苦痛は明らかに減っていた。
そんな日々を過ごす中、読書をしていると自然に語彙が増えるもので。
学校の授業も前よりは理解できるようになってきた。
そして、卒業する頃には、かろうじて教科書の文章も読めるようになっていたのである。
 
今思うと、私には「学習障害」の傾向が多少あったのかもしれない。
「学習障害」とは、読み書き・計算・推論のいずれかの能力が著しく低い状態を指す、発達障害の一つである。
 
幸運にも、小学校段階で自分に合った本に出会い、読む力が自然と身に付いていったが、もしあの時、あの本に出会っていなかったらと思うと、正直ぞっとする。
 
今でも、時間ができると図書館に行く。
その時に関心のあるテーマに関わる本を10冊程選び、目次やあとがきをざっと読んで、じっくり読む本を決めるという方法で利用している。同じ問題意識で選んだ本を複数冊並行読みしながら共通点をあぶり出すのが面白い。また、同じことを書いているのに、著者によって着目する部分や角度、書きぶりが大きく違い、興味深い。
 
人によって、図書館の使い方は様々だと思うが、読書が苦手という人の参考に少しでもなれば幸いである。
 
 
 
 
***
 
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2023-09-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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