メディアグランプリ

私の繊細なおなかのパートナー


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:柳瀬まる(ライティング実践教室)
 
 
私はおなかが弱いたちだ。
 
夏の酷い暑さの中でも、クーラーのガンガンに効いた部屋にいると体が冷えてしまい、おなかがギュルギュルしてくることがある。
 
体に合わない食べ物や辛すぎるものを食べた時も、調子が悪くなりがちである。疲れている時は要注意で、一時期はポケットタイプの正露丸を常に持ち歩いていた。
 
だから、今のような季節の変わり目は悩ましい。
 
例えば外出先で「思っていたより暖かい」ならまだ良い。上着を脱いだり腕まくりをしたりすればその場をしのげるし、暑さだけならおなかにはさほど影響はない。
 
これが「思っていたより涼しい」となると、対策に困ってしまう。
羽織れるものを忘れてしまったときに限って、意外に冷え込むなんてことがあったりする。対策を怠って下手をすれば、お手洗いを探し求めるはめになる。
 
そんな繊細なおなかを持つ私が、数年前から取り入れて楽になったアイテムがある。
 
「はらまき」である。
 
もはやおなかのパートナーと言いたいくらいだ。
 
腹巻はご想像の通り、胃のあたりから下腹部くらいまでをピンポイントで温めてくれる肌着だ。
ジジ臭いババ臭いと、無意識に思った方もいるかもしれない。そこまでいかなくとも、良いとは聞くけれど試したことはない、という方もいるだろう。
 
私自身は、着ける前と後でかなりイメージが変わった。その優しさを表すには、「はらまき」とひらがなで書いた方がしっくりくる。
 
今日は、はらまき愛用歴約5年の私が、はらまき偏愛の歴史と、私なりのはらまきに求める条件を書いてみようと思う。
 
はらまきを着け始めるきっかけになったのは、セール品のワゴンに入っていたことだ。
パステルカラーでふわふわしていて、伸び縮みする。ちょっとマシュマロみたいな生地感。両端にクリーム色の縁取りがしてあった。
腹巻はベージュと思い込んでいたけれど、意外とかわいいことに驚く。早速購入した。
 
着けてみると、おなか周りがほんのりと暖かい。
某ファストファッションブランドの、冬場の下着の暖かさとはまた違う。ピンポイントでおなかが1枚覆われるというのは、繊細なパートナー(おなか)と生活を共にする私にとって、思いがけない安心感があった。
 
ただ、安売りしていたのは多分いろいろと理由があったのだと思う。
色はかわいいが、上下にゴムがついていて、長くつけているとゴムに触れた部分が痒くなってくる。
そして生地のせいなのか、汗をかくと何だかべちゃっとして不快、という日もあった。
こうして、初代はらまきとは次第に疎遠になっていった。
 
その後もネットでいろいろ検索をしていたが、ネットの画像で肌に触れた時の感触を想像するのは結構難しかった。さらに、求めやすい価格のものは分厚く見えた。分厚いと洋服の中でごわついてしまい、変に着ぶくれしてしまう。
 
こうして私が導き出したベストなはらまきの条件は、
 
「暖かいけれど薄め、やわらかくて痒くならない」
 
になった。
 
試行錯誤を経て、ついに出会ったのが2代目はらまきだ。
ネットで見つけた時、コットンでくしゅっとしていて、見るからにやわらかそうな生地感に惹かれた。
商品を身に着けているモデルさんのおなかにぴったりと寄り添って、着ぶくれしなさそうだと分かったのも大きい。迷わずポチっとした。
 
着けてみるとこれがとても良く、運命の出会いと思えるほどのフィット感。
ややぬるめの湯たんぽをおなかにずっと付けているようで、じんわり暖かい。斜めに編み込まれた模様で通気性も良いし、肌触りも最高。なんていい買い物をしたのだろうと、心の中で小躍りした。
 
お気に入りが見つかったので、程なくしてサイズ違いのロング丈も購入した。こちらは一般的なはらまきに比べて倍の長さがあり、折り返して二重にして着けるのだ。
 
通常のはらまきは、真夏を除けばほぼ1年を通して着用できる。一方ロング丈は、真冬のどうしようもない寒さの時に着ける。二重にするとさすがに多少分厚さは出るものの、体の芯まで冷えそうな寒さを思うと、多少の着ぶくれは致し方ないだろう。
 
ちなみに今のところ、2代目はらまきたちを着けている時は、正露丸にお世話になることもない。
じんわり優しく暖かいのはもちろん、気に入ったものが肌に触れているという安心感もあるのだと思う。
 
季節の変わり目も、はらまきがあれば怖くない。今年もはらまきというおなかのパートナーが、じんわり暖めて守ってくれる。
 
 
 
 
***
 
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2023-10-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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