メディアグランプリ

コンフォートゾーンを超えて行こう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:なつなつ(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
「20km歩かないと年が越せません」私が参加しているノルディックウォーキングのクラスで年末恒例となっている20kmチャレンジのメンバー皆が口にする。
 
ノルディックウォーキングとはスキーのストックのようなポールを使って行うウォーキング。クロスカントリースキーの選手たちが夏のトレーニングに行っているスポーツだ。
 
よく年配の方たちがポールをサポートに歩いているのを見かけるが、あれとは全く違う。
ウォーキングしていると「それで歩くと楽ですか?」と聞かれるのだが、ポールで押して歩くので、歩幅が広くなり、スピードが出る。
腕や背中も使い、体の90%の筋肉を使う全身運動になる。
 
このノルディックウォーキングで10kmほど街を歩く「おでかけノルディック」に初めて参加したのが8年近く前。
最初に誘われた時は正直「10km!? ムリムリ!」と思った。
10kmといえば高校の体育でマラソン大会があり、先生のBMWの大きなバイクに伴走されながら一番ビリを走った、いや、歩いた記憶しかない。それくらい運動が苦手だ。
 
それでもなぜか気になり、横浜だったら途中キツくなればすぐに帰れると思い「横浜のクリスマスをめぐるコース」に参加した。
地元、横浜の洋館や港の見える丘公園、山下公園、大さん橋などをめぐり、10kmはあっという間だった。地元だとそんなに行かない観光地の魅力を再発見し、裏道の美味しいお店でお買い物やランチをして、ちょっと旅行気分を味わっている間に10km歩いていたのだ。
何よりも10km歩けたことが自信につながった。
 
当時、幼稚園児の子育てをしていた私は、ママ友以外の繋がりを持てるというのも心地よくて、すぐにマイポールを買い、その後も毎月参加した。
都内の街歩きや、横浜の市民の森や鎌倉のハイキングコースなど、一人ではなかなか行かない場所に連れて行ってもらった。
日常を忘れて、歩く瞑想状態で頭が空っぽになるのもハマった理由だ。
気づけば8年経ち10km歩くのは私にとって当たり前になった。
 
そして、去年、ついに年末の20kmチャレンジコースに参加した。
10kmの倍の20km、歩けるのだろうかと不安に思いながらもコロナ前に一度参加申し込みをしたことがある。
この20kmコースに参加するには徐々に距離を伸ばす練習会に出なければならないのだが、いつもよりスピードアップして運動強度が上がるため、15kmの練習会で足を痛めて断念した。
 
それでもやっぱり20kmにチャレンジしたいと思い、昨年再度申し込んだのだった。
前回の経験から10km以上歩くには装備もそれなりに調える必要があると学んだ。
マラソン専門店でシューズとソックスを揃え、体にフィットして腕を振りやすいリュックを買った。
徒歩20分の通勤もノルディックのフォームとペースを意識しながら歩いた。
時間があれば2~3駅分くらいは歩いて自主練した。
 
20kmチャレンジの当日はお天気に恵まれて、舞浜から浅草まで楽しく歩くことができた。
20km歩けた! また自信がついた。
 
そして今年も参加して、昨日無事に20km歩き終えた。
ゴール後に皆で打ち上げをして「まだまだ歩けるね」などと言い合い、翌日の今日も、筋肉痛などなく過ごしている。
私にとって20kmはチャレンジではなく、普通に歩けると思える距離になった。
 
私たちは大人になると新しいことに挑戦する機会が減る。
常に自分が安心して快適にいられるぬくぬくとした場所、いわゆるコンフォートゾーンでルーティーンをこなしているのではないだろうか。
「自分ができること」の範囲でしか行動していない。
私もずっとそうだった。
この年になってわざわざ自分に負荷をかけるなんてまっぴらゴメンとさえ思っていた。
 
でも、実際にチャレンジをしてみて、歩く際の装備の研究をし、筋肉の使い方やトレーニング方法について学び、自主練をして自分を整えていく経験は、今後老化していく自分の役に立つと感じた。そして、10kmマラソンでフラフラになっていた高校生の運動音痴の私に50代の私が勝てたと自信になった。体力的にもまだまだ成長できると実証できた。
 
そして、今年もコンフォートゾーンから出て新たなチャレンジをするために、このライティング・ゼミを受講している。
「毎週2,000字書いて提出なんてキツい!」と思っていた私も、今ではスイッチが入ると1時間くらいでこの文章が書けるようになっている。
なかなか考えがまとまらなかったのが、学んだことを組み込みながら計算して文章を組み立てられるようになっている。
 
思い切ってコンフォートゾーンから出てみると新たな世界が見えてくるし、何歳になっても成長できる。
 
さて、来年は何に挑戦しようか……
冬休みにゆっくり考えたいと思う。
 
 
 
 
***
 
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2023-12-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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