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私たちはAIなのだ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:近藤やすこ(2023年・年末集中コース)
 
 
カタカタカタカタ……
オフィスから見える皇居の緑に癒されながら今日も私はパソコン画面と向き合う。
 
ピコッ!MicrosoftのTeamsチャットからのメッセージ。
 
「ごめん。いつもの資料に掲載されていた数値だけど、これで正しいかな」
海外チームの担当者から業務に関する質問。
 
私はビックデータのシステムを開き、数値が正しいのか確認をする。資料に相違がない。
「はい。その数値で大丈夫です。先日、その資料の数値は、当課でダブルチェック&最終チェック済みなので問題ありません」と即座にメッセージを返信する。
相手からの「いいね」スタンプでやりとり完了。
 
ピコッ!Teamsチャットからのメッセージ。
「近藤さん、依頼された数値、これで相違がないかダブルチェックをお願いします」
頼りがいのある同課の同僚からのメッセージ。
「了解です。期限はいつまでですか?」
「なるはやで」
「OKです」
相手からの「いいね」スタンプでやりとり完了。
私の席から斜め後ろに座っているけど、私たちは会話を交わすことなく、メッセージでコミュニケーションをとる。
 
またまた、ピコッ!Teamsチャットからのメッセージ。
「今日、時間があればランチいかがですか?」
私の隣の席に座る同課の仲良しの先輩からのメッセージ。
「はい! ぜひ! 楽しみです!」とメッセージを送り、私は先輩の方を向き、私たちは会話を交わさず、目でニコッと合図した。
 
いつからだろう……
声に出すより、メッセージでコミュニケーションをとる方が楽だと感じるようになったのは。
 
新型コロナウイルスをきっかけに人と人とのコミュニケーションの在り方が変化した。
良い面としては、会社に出社しなければ業務ができないという概念から、在宅勤務やリモートワークという新しい働き方が推奨されるようになったこと。出社しないということは、通勤時間が無くなり、朝の時間を自身のために有効活用することができる。また、毎日の満員電車で被るストレスや疲労感もない。電車のダイアルに、1日のメンタルを左右されることから解放されるのだ。
 
私の場合、在宅勤務の時は、朝活してからノンストレスな状態で業務を開始していた。自宅なので業務の合間に好きな飲み物もサクッと準備できた。1時間の休憩では、銀行や郵便局にも行けた。自宅なので、誰の目も気にすることなく、リラックスした服装で業務に取り組み、生産性や効率性も上がり、予想以上に仕事がはかどった。
 
チャットでコミュニケーションができれば、組織の中で私たちは求められる業務に忠実に取り組み、成果が出せるよう各々で邁進することができた。
 
新型コロナウイルスもだいぶ落ち着き、私たちのコミュニケーションの在り方も段々と緩和されてきた。在宅勤務よりも出社勤務の方が求められることが多くなったからだ。
 
しかし、本部で働く私たちは対面でのコミュニケーションよりも圧倒的にチャットでのコミュニケーションを好んだ。それは、簡潔さとスピード感を得ることができたからだ。組織の利益に自身の感情など特に重要ではなかった。吉野家の「早い、うまい、安い」で例えると、本部は「早い、正確、失敗しない」の精神が必要だった。
 
今、考えると、組織への忠誠と共に黙々と業務をこなす姿は、少し異様に見えたのかもしれない。
 
他課の仲良しな先輩とランチをした時、
「ここで働いている人、みんな、AIだよ。感情を持たないで自分の仕事のみしている。ここにいたら自分もAIになっちゃうよ」と言っていた。その言葉が忘れられないくらい印象的だった。その先輩は、コロナ禍でのイレギュラーな業務対応や上司と部下の間に挟まれ悩んでいる時期だった。しばらくして、その先輩は海外に転勤となった。念願の海外勤務に向け、期待が高まり、良い表情をして旅立っていった。
 
最近よく聞く配属ガチャという言葉。同じ組織でも、関わる人によって、人の満足度は変化する。どんなに仕事が大変でも、周りとの人間関係が良好であり、心理的安全性が保たれ、個性を尊重される環境であれば、各々の能力を最大限に発揮し、活気ある職場になっているだろう。そのためには、日々のコミュニケーションが重要になってくる。
 
最適なコミュニケーションは、その場、その場で求められる方法は変わる。
 
ある時はチャット、ある時は対面、ある時はその他!!
 
私はコミュニケーションのカメレオンだ!!
 
チャットでのコミュニケーションに慣れきっていた私だが、現在の町に移住し、ウェルビーイングを担当することになった。一人一人の幸せとは何かをテーマに、町の方から、自身のことや町のこと、日常で感じる幸せなど対面でインタビューをさせて頂いている。声のトーンや表情、息遣い、間の置き方など、非言語的な部分からもその人らしさが伝わってくる。
対面によって、お互いの人と成りを知ることで相互理解につながり、信頼関係がうまれる。対面というコミュニケーションは人と人とを近づける。
 
そして、私は本人にインタビュー内容を確認頂いた後、その人が感じた幸せを記事にして、町に紙面とWeb媒体で発信している。不特定多数に向けた文章やSNSによる発信は、決して一方通行ではなく、受け取り手がちゃんといることを最近気づかせて頂いた。
「記事が良かった!」「毎月の記事を楽しみにファイルにちゃんと保存しているよ」などまだお会いしたことがない人からの反応は、これもコミュニケーションのひとつであると感じる瞬間だった。
 
今、不確実な時代に入る中で、AIにより人間の価値が失われるのではないかとAIを恐れる人たちもいる。
 
AIはただのロボットなのか?
答えはNO。
 
AI(ChatGPT)や画像生成AIを使用した人ならわかるだろう。
AIとのやり取りも人と同様コミュニケーションが求められるのだ。
質問の仕方によっては、的確な回答が返ってこない。
そのため、人に説明するように、AIにも分かりやすい表現で質問をする。
そうすることで、自分が求める回答に近づくことができるのだ。
 
ある人は「AIを使用するとき「優秀なあなたに質問です」と入力してから私は必ず質問をします」と言っていた。ちょっと笑ってしまったが、私もAIをつかっているので、AIがただのロボットではないことは知っている。でも、こういう言葉を入れることで、AIの回答が変わるのならばAIはもしかしたら感情を持っているのかもしれないとすら感じる。
 
要するに、多様なコミュニケーションが今後益々増えていく中でも私たちが大切にしなければいけないことは、相手を尊重し、誠実に、愛ある言葉を発していくことではないか。
コミュニケーションを無機質に取り扱うならば、その人の人生もさみしい反応しか返ってこないかもしれない。それは自己責任であり、自分次第である。
 
どのような時代になったとしても、変わらない普遍的なものは、わたしたちのAI(愛)なのだ。そして、コミュニケーションは私たちに無限の可能性を与えてくれるだろう。
 
 
 
 
***
 
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2024-01-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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