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言葉が決まると生き方が変わる


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:岩井純子(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
私は今「掃除」にハマっています。何をいまさらと思われるかもしれませんが、自分の人生と向きあった結果、「掃除」にたどりついたんです。あまりにも唐突で、何を言っているのか意味がわかりませんよね。
なぜ、そこへたどりついたのかということからお話しします。
 
これからの自分が、どのようにして生きていけばよいのか悩み、自分の人生の支えになるような言葉と出会いたいともがいていたことがありました。そして、すがる思いで、何冊もの本をむさぼり読み、自分と向きあった時期に「凡事徹底」という私の心を射抜く言葉と出会ったのです。
 
“誰にでもできる当たり前のことを、だれよりも徹底してやり抜く”という意味が込められています。そうすれば必ず道は拓けるんだと教えてくれました。ビビッと感じたんです。これなら私にもできるかもしれない。
 
いつもの私は、目標をたてては、しばらくは続けてみるものの、いつの間にか心はおれてやめてしまう。いつも同じことを繰り返してしまうことに自己嫌悪になっていましたから、たとえ簡単なことでも、続けることの難しさは、骨身にしみていました。
 
続けることがいかにむずかしいか。
 
それに、大きなことを成し遂げたいと夢を持つわけですが、その一つ一つは、小さなことの積み重ねでしかないのです。そのことに気づかせてくれた「凡事徹底」という言葉。
 
数々の偉業を成し遂げたイチロー選手の言葉に、“小さいことの積み重ねがとんでもない所へ行くたった一つの道”だという名言があります。もひとつ言うと、その積み重ねにあって大事なことは、昨日の自分を少しでも超えるつもりでやることが大事だと教えてくれました。
どんなことでも惰性でやっていては成長がないのです。ただやるだけでは意味がない、より丁寧に、いかに早く創意工夫できるかを考えなければなりません。
続けるだけでもダメなんです。そんなことを考えながらやっていると、少し楽しめます。
だけどまだ、習慣になるまで落とし込めていませんから油断は禁物です。
サボらない、手を抜かないために、あらゆることを利用してモチベーションを切らさないようにしています。
 
 
掃除は暮らしの基本です。「部屋は心の鏡」。イライラしたり、やる気がなくなっている時には部屋が散らかっています。自分の心を整えるには、毎日掃除をきちんと丁寧にすることが必要だと感じました。だらしない生活からの脱却。
 
みなさまは、トイレの神様のことはご存じですか。
何年か前に「トイレの神様」という歌が流行りましたが、本当にトイレには、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)と呼ばれる神さまがいらっしゃいます。早速、調べてその神様がお祀りされている神社へお参りに行きお札をいただき、トイレの天井近く、東に向けて貼りました。
信仰心というよりも、神さまを見える存在にしてサボらない工夫をしたのです。
さすがに神さまにウソをつくわけにはいきませんから、続けることを覚悟しました。
私自身、信心深いわけではなく、神さまさえも取り入れなければ負けてしまう弱い心の持ち主なのです。
 
それに、毎日掃除するとことは別に、定期的に掃除をする場所にも約束事を決めました。例えば、台所のシンクや洗面台、お風呂場の排水口などの水回りを、『水曜日』に掃除すると決めています。
水曜日の『水』と水回りをかけて忘れないための工夫です。
決してふざけているわけではなく、楽しみながらできればいいなと考えた結果です。
 
今まで水回りは特に、汚れで詰まってから、処置するありさまでした。
お風呂場なんて髪の毛がつまって水がたまりだすまで、見ないふり。
 
汚れが貯まって、しかたないから掃除をしたときですら、きれいになったときの、脳みそを突き抜けるような爽快感がたまらなく心地よかったことを覚えていますから、汚れきる前に掃除ができている自分が誇らしく思えたりもします。きっちりできたことは、自信にもつながっていきます。研ぎ澄まされて、勘が冴えてくる気さえしてきます。
 
掃除を丁寧にすることで、生きる姿勢のようなものを身につけられるような気がしています。今までがいい加減すぎたから伸び代しかない状態だっただけかもしれませんけどね。
 
今は『家をパワースポットにする』ことをスローガンに掃除をしています。神社仏閣に行かなくてもわが家に神々しく清々しい風を吹かせてみるんだと誓って。
 
今では掃除をすることは生きていく上での基本になるのではないかとさえ考えています。きれいに整った場所にいると心が清々しい気持ちになり喜びます。ちゃんと掃除を済ませた自分に後ろめたさのようなものはなくなり正々堂々とした態度でいられます。
心が健康な状態だと、よいことが目に入り、物事を前向きにとらえられるようになります。
よいことだらけだから、無意識に溶け込むように続けるしかなくなるのです。
 
 
 
 
***
 
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2024-04-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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