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スマートフォンの最大充電容量を80%にすることでライフスタイルが変わった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:岩瀬憲一(ライティング・ゼミ 2024年9月開講コース)
 
 
 「スマートフォンのバッテリー最大容量を80%に設定した方が長持ちするのか」
 スマートフォンでニュースを見ながら私は考えた。今まで100%充電するのが良いと思っていたので真偽のほどはわからないが、スマートフォンを複数台持っていて、遠出したときやイベントに参加して長時間写真撮影をするなどの特殊な場合を除き、たいてい50%以上残ることがわかっているので、スマートフォンの設定を見直し、バッテリーの最大容量を80%に設定した。
 
 はじめのうちは不安だらけだった。
 
 「本当に80%最大容量で持つのか、途中でバッテリー不足になったらどうしようか」
 
 会社に行くときや外出先でバッテリーを気にするようになった。メインのスマートフォンのバッテリー切れが発生するとお金の支払ができなくなってしまうので、いざというときのために現金や交通系カードなどを携行するようになった。
 
 しかし、1週間経つと慣れてきて、80%最大容量で難なくスマートフォンを使うことができるようになってきた。利用時間や利用方法を変えることなく適応できた。このとき、80%最大容量で問題なく利用できるのだと気づいた。
 
 スマートフォンのバッテリー寿命を延ばす対策は昔から何かしら実施してきた。いたわり充電と呼ばれる、夜間に90%まで充電し、早朝に100%まで充電する方法である。だが、この方法でも2年以上経つとバッテリーの劣化が目立ってくる。猛暑の中でワイヤレス充電をしたときは顕著になり、100%充電ができなくなる。使用しないよりは寿命は長くなったのかもしれないが、コードを長時間つないでいる分だけ消耗が進んだ感は否めない。機種による違いもあり、消耗が激しい機種は1時間電源をオンにした状態で10%近く減ることがある。
 
 さまざまなスマートフォンを使い、乗り換えてきた結果、スマートフォンのバッテリーの寿命は必ずといっていいほどつきまとってくるものである。特に年季が経つほどその問題が顕在化する。スマートフォンの値段が上がっていることを考えると、できるだけ長く持たせたい。ではどうするか。スマートフォンの寿命を延ばす対策をとることが必要になる。
 
 スマートフォンの寿命を延ばす方法はいくつかある。その中のひとつにバッテリーの充電を80%に維持するという設定がある。
 たいていのスマートフォンにはバッテリーの最適化という項目で、バッテリーの最大容量を100%より小さく設定することができる。スマートフォンにより設定幅は異なるが、最小で80%まで設定することができる。
 
 90%という選択肢もあるが、今回は限界まで下げてみることにした。つまり、バッテリーの最大容量を80%にすることを試すことにしたのである。
 
 スマートフォンのバッテリーを最大容量80%にすることに不安があるし、今でもときどき100%に戻したいと思うことはある。しかしながら、最大容量80%を試してみると、意外にメリットがあることがわかってきた。
 
 はじめに恩恵を受けたのは、スマートフォンの充電時間を短くすることができる、ということである。実際に試したところ、80%の充電であれば30分程度で完了するので、食事中やカフェで何か別の作業をしながら充電すれば80%まで充電することができる。一方、これが100%までとなると1時間以上かかるので、2倍近く別のことをする必要があり、スマートフォンを使用できないことに対するストレスがかかってしまう。
 
 また、80%を最大容量に設定することは、心理的な面でも良い作用がある。それは、最大まで充電しなければならない、というストレスから解放されるということである。80%までで良いと割り切ることで完璧さを求める必要がなくなり、心が穏やかになる。腹八分目効果と呼べるかもしれないこの効果は、お腹だけでなくスマートフォンにとってもメリットが大きい。デジタルデトックスに取り組むにはハードルが高い人にとって、より取りかかりやすいマインドフルネスではないか、と私は考えている。
 
 100%まで充電する習慣だったときはコードタップを毎晩用意し、充電器と接続することを日課にしていた。ところが、80%充電を習慣化してからは必要なときのみ充電を行うので、最大2本のコードを使いまわせば充電でき、時間帯もこだわる必要はなくなった。これにより、いつでも充電できるしくみ、ジャスト・イン・チャージで回すことができるようになり、就寝前後にスマートフォンのメンテナンスに費やす時間を減らすことができた。時間の節約につながった。
 
 単純に試してみたかったという動機から始めたスマートフォンの充電ルールを変えるということで、充電に対する行動や価値観が変わるとは予想していなかった。しかし、設定を変えることでそれらは変わったのである。そして、80%充電にしたことでスマートフォンの見方や使い方が変わってきた。ひとつの設定で生活のリズムが変わるという経験を久しぶりに体験できた。
 
 スマートフォンの寿命を延ばす方法はバッテリーの最大容量を変える以外にもある。使用する時間を減らせば良いのだが、バッテリーの最大容量を減らせばそれに連動して使用する時間が減るので、使用時間を減らしたい方や今のスマートフォンをできるだけ長く使用したい方はスマートフォンのバッテリー最大容量を80%に設定してみてはいかがだろうか。
 
 
 
 
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2024-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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