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リラックマは実家である。~疲れた現代人を癒すのは?~


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Miharu(ライティング特講)
 
 
みなさんにはお気に入りのキャラクターがいますか。
有名どころだと、ミッキーマウスをはじめとしたディズニーのキャラクターでしょうか。
ハローキティやシナモン、ポムポムプリンといったサンリオのキャラクターも人気ですよね。
最近は、すみっコぐらしやちいかわなどを街でよく見かけます。
テレビではアニメがやっていたり、お店ではコラボレーションしていたり、さらには電車までもがキャラクターで装飾されています。
たくさんのキャラクターであふれる今の世の中、「○○が好きでグッズを集めている」なんて人も少なくないでしょう。
 
私にもお気に入りのキャラクターがいます。
それは、「リラックマ」です!
リラックマは着ぐるみのクマで、とにかくだらだらしていることが特徴のキャラクターです。
彼の仲間には、キイロイトリ(その名の通り黄色い鳥)やこぐまのコリラックマがいます。
リラックマがリラックス(ぐうたら)した生活を送る様子がイラストに描かれているのですが、そこがゆるくてかわいらしいのです。
 
筆箱、ペン、ノートにお弁当箱。
私はリラックマのイラストがついたものを見つけるたびに買い集めており、今では身の回りのもののほとんどがリラックマグッズです。
何がきっかけで好きになったかはもう覚えていませんが、小学生の頃から今に至るまでずっと大好きなキャラクターです。
 
そのリラックマに、はっと気づかされる出来事が最近ありました。
 
 
とある日、何気なく友人からのLINEをチェックしていたときのことです。
LINEには、スタンプ情報をお知らせしてくれる公式アカウントがあるのですが、そこから「リラックマの新着スタンプ!」というお知らせが届きました。
気になった私はさっそく広告バナーをタップ。
スタンプのタイトルは、「リラックマのがんばりすぎないスタンプ」でした。
 
それは、リラックマやその仲間たちがさまざまな言葉とともにスタンプになっていました。
寝転んだリラックマは、「ムリしない」とだらだら。
コリラックマはおもちゃのクルマに乗って、「のんびりいこー」とにこにこ。
キイロイトリはお菓子を食べながら、「ま、いいか〜」とるんるん。
まさに、がんばりすぎない言葉がちりばめられたスタンプだったのです。
 
そんなゆるーいスタンプに、私はついこう思ってしまいました。
「いやいや、でも現実はそうはいかないでしょ」と。
 
日々の仕事は、とにかくスピードが重視されることでしょう。
「のんびり」なんてしていたら、「え、この時間でいったい何をやっていたの?」と白い眼で見られる。
多少の「ムリ」をしなくちゃいけないのは、当たり前ですよね。
2日間の休日なんて、寝ていたらあっという間。
とにかく忙しい現代社会の人々の毎日は、こんな風に目まぐるしく過ぎていきます。
 
ここまで考えて、私はそんな考え方をしてしまう自分自身に驚きました。
しかも、よりにもよって大好きなリラックマに対してそう思ってしまったのです。
 
 
「現代社会を生きていくうえで、ゆるーくなんてやってられない!」
こう考える自分の目は、きっと他の人にも向いてしまっています。
「私はのんびりせず、ムリしている。それなのに、どうしてあの人は……」といった風に。
自分を気遣う余裕がないから、他人のことも気遣えない。
 
この状態って、結構よくないのでは?
 
私は改めて、リラックマのスタンプを上からひとつひとつチェックしてみました。
ハッピー、とってもえらい、元気になあれ、ひとやすみひとやすみ。
このやさしい言葉であふれていることといったら!
 
私にはそのリラックマたちの言葉が、まるでお母さんやお父さんにかけられたもののように思えたのです。
学生時代、遅くまで勉強していたときに「ちょっと休憩したら」と気にかけてくれたお母さん、テストでいい点をとったら「すごい」とほめてくれたお父さん。
リラックマには、そんな実家のようなあたたかさがありました。
 
たまには、まあいいかとゆるーくいる日があってもいい。
そう気づいた私は、心の中でそっとリラックマを抱きしめることができました。
 
 
がんばりすぎないことは、人によってはただ甘えているだけのように思えることでしょう。
ですが、忙しいときこそ一度立ち止まってみて、リラックマのように「がんばりすぎない」日をつくることも大切なのではないでしょうか。
 
最後に、リラックマの公式サイトに掲載されているこんな言葉を引用してみたいと思います。
 
あなたもわたしも、みんなそれぞれちがうけど
リラックマたちはきっと、まるっと受けとめてくれます。
一緒にごゆるりと あなたのそばにリラックマを。
 
私にとってはリラックマであるように、みなさんそれぞれに心の支えとなるキャラクターがいることでしょう。
きっと、彼ら・彼女らは日々を頑張って生き抜くあなたをそばで見守ってくれています。
最近がんばりすぎているなと感じたときは、あなたの大好きなキャラクターのもとへ一度かえってみませんか。
 
 
 
 
***

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2024-12-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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