10年後も、私はこの仕事をしているだろうか。AI時代にもう一度考えたい「手に職」という生き方
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
記事:nozomi (2026年9月ライティングゼミwith AI)
「この仕事、10年後もあるのかな」
そんなことを、ふと考えたことはありませんか?
AIが文章を書き、画像をつくり、質問に答え、これまで人が何時間もかけていた仕事を、ほんの数分で終わらせる。
便利になった。
仕事もラクになった。
その一方で、心のどこかに小さな不安も生まれました。
「では、私にしかできないことって何だろう?」と。
会社で身につけた知識も、パソコンのスキルも、既にAIが代わりにやっていたりする。
もし今の会社を離れたら。
もし今の仕事がなくなったら。
もし50代、60代でも働く必要があったら。
そのときの自分に、何が残っているだろう。
人生100年時代と言われるようになりました。
長く生きられることは、もちろん喜ばしいこと。
けれど、人生が長くなるということは、「どう働くか」を考える時間も長くなるということなのかもしれません。
では、これから何を身につければいいのでしょう。
私自身、美容整体という仕事を続ける中で、その答えのヒントになるものを感じるようになりました。
それは、AIが進化すればするほど、むしろ価値が見直されていく仕事があるということです。
美容、健康、介護、保育など、人と直接関わり、相手をケアする仕事は「ピンクカラージョブ」と呼ばれることがあります。
共通しているのは、目の前に「人」がいること。
身体に触れる。
表情を見る。
声のトーンを感じる。
「今日はいつもより身体が硬いですね」
「最近、眠れていますか?」
そんな何気ない会話から、その日の状態を感じ取る。
マニュアル通りではない。
同じ人でも、昨日と今日では違うからです。
ここに、これからの時代にも残っていく価値があるのではないかと私は思っています。
AIは、たくさんの知識を教えてくれます。
でも、目の前の人に触れたときの手の感覚や、言葉にならない小さな変化を受け取り、その人に合わせて手を動かすことは、人と人が向き合う仕事だからこそ生まれるものです。
私が今、改めて価値を感じているのは、
「手に職を持つ」ということ。
手に職というと、「資格を取ること」と考える人もいるかもしれません。
でも、本当の意味での手に職は、それだけではないと思うのです。
知識を学ぶ。
何度も手を動かす。
人の身体に触れる。
失敗する。
また学ぶ。
そうして身につけた技術は、自分の中に残っていきます。
会社が変わっても。
住む場所が変わっても。
肩書きがなくなっても。
自分の手に残った技術まで、誰かに取り上げられることはありません。
だから私は、手に職は「財産」なのだと思っています。
そして、私が続けている美容整体という仕事には、もうひとつ、私自身が好きなところがあります。
それは、仕事の先に必ず「人」がいること。
施術が終わったあと、
「身体が軽く感じます」
「鏡を見るのが楽しくなりました」
「次はあの服を着て出かけてみます」
そんな言葉をいただくことがあります。
もちろん、美容整体の技術を身につければ、すべてがうまくいくわけではありません。
技術の練習も必要です。
人と向き合う力も必要です。
仕事にするなら、集客や経営も学ばなければならない。
簡単な世界ではありません。
でも、その大変さの向こう側に、
「あなたにお願いしたい」
と言ってもらえる尊い瞬間があります。
この言葉は、AIがどれだけ進化しても、人が働く喜びのひとつとして残っていくのではないでしょうか。
20代には20代の働き方がある。
40代には40代の働き方がある。
60代には60代の働き方がある。
子育てが落ち着いてから、新しい技術を学んでもいい。
会社員をしながら、少しずつ準備してもいい。
自宅の一室から、小さく始めてもいい。
そして、この仕事では、歳を重ねることさえ強みになることがあります。
肩がつらかった経験。
体型に悩んだ経験。
子育てをした経験。
年齢とともに身体が変わっていく戸惑い。
自分が経験してきたからこそ、わかることがある。
人生経験まで、技術の一部になっていく。
これは、長い人生を生きる私たちにとって、とても素敵なことではないでしょうか。
「働く」という漢字の成り立ちそのものではありませんが、私は「働く」を“人のために動く”と捉える考え方が好きです。
人は、自分のためだけではなく、誰かのために動いているときほど輝くことがある。
「ありがとう」と言ってもらえる。
自分の技術が誰かの役に立つ。
そして、その喜びがまた「明日も頑張ろう」という自分の力になる。
だから、人生100年時代に持つ「手に職」は、単にお金を稼ぐためだけのものではなくていいと思うのです。
長い人生だからこそ、人とつながれる仕事を持つ。
誰かの役に立てる仕事を持つ。そして、自分自身もやりがいを感じられる仕事を持つ。そういう理由も大切にされていくのではないかと思うのです。
AIに仕事を奪われないために、手に職を持つ。
それも、ひとつの理由です。
でも私は、それだけでは少し寂しい。
これから身につける技術を選ぶなら、
「この仕事はなくならないだろうか」ではなく、
「私はこの仕事を、10年後も好きでいられるだろうか」
そんな基準で選んでもいいのではないでしょうか。
手に職とは、未来への不安から自分を守るためだけのものではありません。
誰かを笑顔にできる。
誰かに必要としてもらえる。
そして、自分自身も人生を楽しみながら働いていける。
そんな未来へ連れていってくれるもの。
身につけた技術は、誰かのために使える。
そしていつか、その技術が自分自身の人生も支えてくれる。
それこそが、AI時代に改めて見直したい、
「手に職」という一生ものの財産なのだと思います。
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