メディアグランプリ

「欲すれば、まず与えよ」で人生はイージーモード


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記事:Erima(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「この前一度フッた相手に告白されちゃってさあ。どうしたらいいと思う?」
飲み会での一コマ。最近の恋愛事情を報告しあう中で、彼氏がいない私が切ったカードだった。
 
本当はわかっていた。こんな相談に見せかけたしょぼい自慢話なんて、誰も聞きたくないって。
でも、彼氏がいない私の「モテないわけじゃないのよ。ただ選んでいるだけ」という精一杯の見栄とプライド、そして承認欲求がどうしても抑えきれなかった。
 
 
人は誰でも承認欲求をもっている。
これがあるからこそ頑張れたり、人に優しくできたりするので、必ずしも悪いものではない。
でも、相手からむき出しの承認欲求を突き出されたとき、人は引いてしまう。
「私を認め欲しい」というぶしつけな要求は、じつに醜い。
 
私はこのやっかいな承認欲求にずっと悩まされてきた。
たとえば、「好きな人からは好かれず、興味のない人に好かれる」という人は多いが、私もこの典型例だった。
これって、好きな人の前だと緊張してしまって本来の自分が出せないけれど、なんとも思っていない人にはリラックスして自分を出せるから、好かれるんだって解釈されることが多いけど。
私の場合は、好きだがゆえに自分を理解してほしくて、認めてほしくて、「私を見て」とばかりに自分アピールをしてしまっていた。
ありのままの自分を愛してほしくて、ときに自分の欠点や過去の恥ですらぶっちゃけてきた。
けれども、悲しいことに「自分アピール」で相手から振り向いてもらえることは、ほぼない。
 
たとえば私がすごく美人だったり、頭がよかったり、特別な才能の持ち主だったら、ただそこに存在しているだけでまわりから認められたり、好きな人に振り向いてもらえたりしたのだろう。
でも、残念ながら私はどれにも当てはまらない。
そんな私が相手から認めてもらう手段はただひとつ。
「相手の欲求を先に満たしてあげる」しかないのだと最近ようやく気づいた。
 
 
これって仕事選びに似ている。
「やりたいことや好きなことを仕事にしたい」そう思っている人は多いだろう。
けれども、いくらやりたいことや好きなことがあったって、それが仕事につながるとはかぎらない。
たとえば私はYou Tubeを視聴するのが好きで、気づけば朝まで見続けてしまう。
でも、当然You Tubeを見ること自体が仕事になったりはしない。
お金にするためには、自分が人気You Tuberになって視聴回数をあげる必要がある。
つまり、誰かにおもしろいと思ってもらえるようなコンテンツを提供しなければならないのだ。
 
反対に、別に好きでもないけれど、自分が得意なことで人の役に立ち、お金を稼いでいる人もいる。
知り合いに婚活カウンセラーの男性がいる。
彼は小さい頃母親に連れられて、近所のおばさんたちとファミレスで4〜5時間くらい過ごしていたらしい。
その名残で、いまでも女性と4〜5時間話すのが苦痛でもなんでもないという。
彼は聞き上手でアドバイスも的確なので、多くの女性客が彼のもとを訪れる。
だが彼自身は、女性と話すことや婚活というものに、それほど興味があるわけではない。
ただ、「彼の特殊能力を必要としている女性がいる」という事実を受け入れ、それを自分の役割として引き受けているだけなのだ。
 
彼のように、世の中で成功している人が「やりたいこと」で成功しているとはかぎらない。
むしろ、「やりたいこと」にとらわれず、世の中や時代が求めるニーズにアンテナを張って、それを提供している人ほど成功しているのではないだろうか?
 
 
承認欲求もそうだ。
相手から認められたかったら。自分をアピールするよりも、相手が求めるものをスッと差し出したほうが、結果的に自分が欲しいものが簡単に手に入るのではないか。
 
誰得な自慢話はやめて、まずは相手の話をきちんと聞く。
相手がなにを考え、なにを大事にして生きているのか、なにを認めてほしいと思っているのかをちゃんと理解する。
 
「欲すれば、まず与えよ」これができるようになったら、人生はイージーモードだ。

 
 
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2018-06-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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