メディアグランプリ

「ライティング・ゼミで人生が変わるわけがない」と思ってる人は、読まないほうがいいかもしれません。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木よしえ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「うわ、これ、本当に人生が変わっていくんじゃないか……」
最近、そう思うことが次々と起きている。
 
私は昨年、セールスコピーライティングを学んだ。セールスコピーライティングとは、チラシやDMなどを読んだお客さんに行動、例えば、商品を購入したり、サービスに申し込んだりといったことをしてもらうための文章のことだ。
 
今では、会社員ともう一つ別の顔を持ち、セールスコピーライティングの案件に定期的に携わることができている。私は会社でweb制作をしているのだが、学んだ知識を活かして少しずつ広告文を提案できるようになってきた。
 
ただ、自分だけでは解決できそうにもない悩みがあった。それは案件に携わっていないと、文章を書く機会が減ってしまうことだ。これを解消できるのではないかと思って申し込んだのが、このゼミだった。
 
おそらく他の方と比べると、プロになるとかそういう気持ちは薄かっただろう。いざ講義が始まるとすでにライターとして仕事をしている方もいて、「ひょっとして、私みたいなのが来ちゃいけなかったんじゃないのか?」と弱気になってしまった。
 
そんな気持ちで受けた第一回目の講義だったが、とてもおもしろかった。今まで思い込んでいた常識が、頭の中でガラガラと崩れる瞬間がいくつもあった。その後も講義に出席するたびに、いろいろな知識が増えていくのが楽しくなっていった。資料として配布される文章を読んで、「こんな文章を書けるようになりたいな」とワクワクしていた。
 
課題は完璧に提出しているとは言えない。それでも、書くためにいろんなことを考えるのが楽しくなってきた。実際に文章にするまでには時間がかかるが、あれこれ考えていると「あ、これで書けそう」と思う瞬間がやってくる。キーボードを夢中でパチパチ叩き続け、出来上がった原稿をどきどきしながら提出する。そんな1週間を過ごすのが当たり前になってきた。
 
そしてある時、ふとこんな気持ちを思い出した。
「私、書くことが好き、かも」
 
私は、誰かと討論をすることがとても苦手だ。相手を傷つけないよう気にして、伝える言葉を選んでしまうからだ。当然、私の意見は相手にうまく伝わらず、「で、何が言いたいの?」と苛立たせてしまう。それだけではない。相手の意見を聞いているうちに、だんだん自分の意見に自信がなくなってきてしまうのだ。
 
そんな私だが、自分の思いを文章にすることには、それほど苦手意識がないと気づいた。もちろん、私の意見に違和感をおぼえる人もいるだろう。「なんか、うまいこと言ってみたい」という気持ちがまったくないわけではない。でも、相手の顔色を見ながら話すという状況と比べると、明らかに自分の思いを落ち着いて言葉にできるのだ。
 
そんなある日、ダイエットモニターのメルマガが届いた。以前から登録している、パーソナルトレーナーのものだった。
 
内容は、「この夏、モニター価格で3ヶ月間食事と筋トレをして痩せませんか?」というものだった。4年前に糖質制限をきっちりやりすぎて盛大にリバウンドした私。募集要項を注意深く読んでみた。
懸念していた糖質制限は一切なし。トレーニング後のプロテインが無料。実際に痩せたら1キロごとにキャッシュバックがあること。こういった特典が、全部で10もあった。
 
なんだこれは……! あまりにも魅力的すぎる。
 
ひとつ懸念点があるとしたら、「ダイエット前後の写真を撮影し、広告に掲載する」ということだった。なんとなくそれは避けたいなと、正直思った。その一方で、ちょっと実験をしてみたくなった。このゼミで学んだことを活かして、申込み時の必須事項である「意気込み」を書いてみようと考えたのだ。写真については、ネット上で私の写真は残り続けるのは間違いない。だが、街で私とすれ違った時に「あの広告の人だ!」と即座に認識できる人はかなり少ないだろう。この考えはちょっとポジティブ過ぎるかもしれないが、あのときの私はそれで納得した。
 
そう決めたらすぐに、書く内容を考え始めた。「頑張ります!」なんて、退屈すぎることは書かないぞ。思い切って、あのことを書こうか? 最後はやっぱりこれで締めよう。そうしてでき上がった文章は、1077文字になっていた。メモ帳に書いた文章を入力欄にペーストし、思い切って送信ボタンを押した。
 
5日後。予定から2日遅れてようやく選考結果のメールが届いた。なんとモニターに合格したという連絡だった。
私は文章で、相手の心を動かすことができたのだろうか?
それとも応募した人が少なく、運が良かったのだろうか?
どちらが正解かはわからないが、思い切って書いてよかったと思った。
 
今は事務局の方とやり取りをしているところだが、7月に撮影をし、順次トレーニングを開始することになっている。3ヶ月後、私はうっとりするほど変身しているかもしれない。ノースリーブを着て、二の腕を披露しているかもしれない。
 
実はもう一つ、自分の変化を実感したことがある。
それは、ライティング・ゼミのプロフェッショナルコースを受験したことである。
 
実は、早い段階から受けてみたいと考えていた。けれど「私なんて無理なんじゃないか」とも思っていた。自分の国語力の低さは実感していたし、私がプロを目指せるのか、という気持ちもあった。自分の年齢も気になっていた。でもそれらは、諦めるための口実に過ぎないと気づいた。
 
結局、私の気持ちを動かしたのは、「書くのが好きかも」という気づきだった。昔、私は文章を書くのが確かに好きだった。小学校の先生に「先生ね、よしえちゃんの作文、読むのが楽しみなのよ」と言われたことを思い出した。国語の時間に物語文の続き話を書いて提出した時には、「よく書けました」とそれぞれの原稿用紙に、特大の花丸をもらったことを思い出した。
 
とにかく、つべこべ言わずに申し込まなければ、スタートラインにも立てやしない。私は腹をくくった。申込締切の当日だった。
 
そして先日、プロフェッショナルコースの受験をした。事務局の方、試験当日の東京天狼院の皆さんには、慌ただしく申し込みをしたにもかかわらず、臨機応変に対応していただいた。噂のりんごジュースを注文して、2時間必死に書いた。文字数は足りなかったし、うまくまとまったかどうか自信がない。正直なところ手応えはない。でも、帰り道は心地よい疲労感だった。まだ試験の結果は出ていないが、間違いなく受験してよかったと思っている。
 
あきらめそうになりながらも課題に取り組んだことで、自分が好きだったことを思い出すことができた。途中であきらめていたら、今の自分の気持ちにきづかなかったかもしれない。もちろん、人生が変わるかどうかは本人次第だ。ただ、そのきっかけを十分に与えてくれたのは間違いなくこのゼミだと、私はそう思っている。

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2018-06-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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