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メディアグランプリ

未来のYouTuberは軽やかに超えていく


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Hanao(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
小・中学生男子の「なりたい職業ランキング」のトップ10にYouTuberがランクインしていると聞いたとき、なんとも言えない気持ちになった。「ラクして稼ぐことができると思っているのかなぁ」と。
仕事をして収入を得る、というのはどんなことでもそれなりの苦労がある。好きなことをしてお金を稼いでいる人だって、よくよく話を聞くとそこに投資している努力と時間はとんでもなく大きい。動画を撮ってUPして、簡単に稼げると思っているなんて、イマドキだなぁ、と否定的に思っていた。
 
YouTubeが動画投稿サイトであることは知っていても、私はたまに好きなアーティストのミュージックビデオを見る程度で、いわゆるYouTuberと呼ばれるひとたちの動画をみたことはなかった。しかし、中学3年生の甥っ子がYouTubeよく見ているらしく、何を見ているのか聞いてみたところ、HIKAKIN(ヒカキン)という答えが返ってきた。
 
確か一番有名なYouTuber? 名前を聞いたことがあるかな……。
私の知識はそのレベルだった。
 
とりあえず、いくつかの動画を見てみた。そこで私のイメージは完全にひっくり返ってしまった。そして彼の動画を数本見ただけで、その世界に簡単に引き込まれてしまった。
 
数あるHikakin TVの動画の中でも特に好きだったのは、ルイ・ヴィトンで大人買いするシリーズ。1回で数千万円の買い物をする姿は、まるで自分がそこで買い物をしているような夢の体験をさせてくれる。HIKAKIN自身もルイ・ヴィトンの大ファンを公言しているため、ブランドへのリスペクトや愛情もたくさん見ることができて、なんだか気持ちがあたたかくなってくる。彼自身はYouTuberとしてすでに億単位の年収を得ているといわれているけれども、そんな素振りは一切見せず、腰の低い「どこにでもいそうな普通の青年」であることも、大きな魅力だ。
 
ほかにも、彼自分がAmazonで買った商品の紹介や飼い猫の成長日記などいろいろな種類の動画があるのだが、どれも見ていて楽しい気分になるし、決して人を不快な気持ちにさせない。とにかく彼が作る動画は見る側をとても大切にしていて、徹底的に楽しませたいという思いが伝わってくる。最近は、私自身も寝る前にHIKAKINの動画を見て、楽しい気持ちになってから寝る、というのが日課になっている。どんなに仕事で嫌なことやストレスがあっても、彼の動画はそれを一瞬でも忘れされてくれ、幸せな気分にしてくれるのだ。
 
YouTuberが小・中学生男子の「なりたい職業ランキング」のトップ10にランクインしていても、どうして彼らがそのように思ったのか、理由までは書かれていない。けれども、私も売れっ子YouTuberの動画を見るようになって、金勘定で彼らのなりたい職業を見てしまったことを恥ずかしく思った。
 
YouTuberは「隣のお兄ちゃん」がやっている夢の職業なのだと思う。
 
面白い動画をつくるのが上手で、ゲームにも詳しくてネットにも強い。だけど、気さくに挨拶もしてくれるし、コンビニ飯をおいしいと言って食べ、子猫だってかわいがる普通の近所のお兄ちゃん。それが人気YouTuberの姿だった。そんな「隣のお兄ちゃん」が見る人を楽しませる、幸せな気持ちにさせる彼らの投稿動画を見て、「自分もやってみたい、作ってみたい」と感じるようになるのは、夢を持つ過程としてはごくごくあたりまえのことなのだと思う。
 
楽しい動画を作る普通のお兄ちゃんなら自分だってなれるかもしれない。
そんなふうに思わせてくれる身近さ。
 
社長でもない、芸能人でもない、スポーツ選手でもないけれど、
億単位のお金を稼ぐことができるかもしれない。
そんなふうに感じさせてくれるカッコよさ。
 
実際に甥っ子は自分で撮影した動画を編集ソフトで編集もしているらしい。どんな内容の動画なのかは教えてはくれないけれど、柔らかいアタマとテクノロジーが組み合わされば動画なんて簡単にできてしまう時代。そして、小・中学生にとっては、スマホもインターネットも生まれたときから普通に生活の中にあるもの。それを使った職業に就きたいと思うことなんて誰にも止められないし、YouTuberという職業が生まれるのも自然な流れだ。
 
YouTuberが将来の夢だなんて日本の未来は暗い、そういう人もいたけれど、私は今、ぜんぜんそんなふうには思わない。
新しいものに触れる時、大人たちは自分の知識と経験をフル活用して畏怖の念を抱く。得体の知れないものへの恐怖とおそれ多いという尊敬の気持ちが混ざったような不思議な感覚だ。
 
だけど一方で子供たちは軽やかにその壁を越えていく。
その軽やかさこそが未来をつくるのだ。
 
この先、どんな楽しい動画が生まれるのだろう?
大人たちが出会ったことのない感性と価値観がこの先見られるのだと思うと、
それだけでワクワクしてくるのだ。
 
頑張れ未来のYouTuber!
 
そうして私は今日も寝る前にYouTubeを見る。
幸せな気持ちになるために。

 
 
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2018-09-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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