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ライティング・ゼミが「人生を変える」、もう一つのカラクリ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:なつむ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「そんな、大げさな」
 
この講座の名前を初めて見たとき、正直そう思った。
「人生を変える ライティング・ゼミ」
 
ライティングで、人生が変わる。にわかには信じがたかった。
例えば、以前から天狼院書店や三浦さんのことも知っている人なら、最初から信じたかもしれない。
むしろ「三浦さんらしい」「天狼院らしい」と、微笑みすらするだろう。
でも、天狼院書店や三浦さんの存在を今まで知らずにいて、突然Facebookの広告でそれが現れたら。
すぐには信じられない人のほうが多いだろう。私もその一人だ。
 
 
そんなライティング・ゼミの受講を始めて、もうすぐ、3ヶ月が経つ。
 
答えから言うと、ネーミングは、本当だった。
素直に本気でやれば、本当に、人生は変わる。
 
 
何が、どう変わるというのか。
 
2つの面があると、私は思う。
 
一つは、「書く力を身に着けた後」に手に入れられるもので、実利的でわかりやすい。
それは「今後の人生で大きな武器になる」ということだ。
 
一番の例として、天狼院書店の店主でライティング・ゼミの講師でもある三浦さん自身が、天狼院書店を創るための融資を、「ライティングの力で」銀行から引き出したという。
書店業にいくらのお金がかかるのかピンと来なくても、事業資金の有無が人生を左右しうるというのは十分わかる。
それが可能なのだから、「文章の力で、人に働きかけて、何かの行動を引き出す」こと全般に役に立つと言われれば、なるほど納得だ。
そして、「書く」こと「話す」ことは繋がっているので、ライティングができるようになると「話す」のも上手になるという。これも、なるほど納得。
 
これらは、とてもわかり易い、人生の変わり方だと思う。
 
 
もう一つ、1つ目が「今後」起きる変化なのに対して、「書いている時、もしくは書くことを前提に生活している時に、リアルタイムで」起きる、人生の変化がある。
 
 
それは、こういうことだ。
 
 
 
物を書き始めると、およそ自然に「良いものを、速く」書きたいと思うようになる。
 
良いものと言うのは、読んでもらえるもの。
誰かに読む時間を使ってもらえるもの、そして、読んで良かったなと感じてもらえるもの。
読後感が爽やかで、あるいは温かで。
なにか、読んでくれた人の心の中に良いものがちょっと残ってくれるといい。
なにか、良いものが連想され、想起されるようなものになるといい。
そんなものを書きたい。
 
速くというのは、現実的に、書くことに使える時間が有限だという事情に依る。
プロの作家でも多くの方が時間に追われて書くというのはよく聞く。
プロでもそうなのに、私たちは普通の生活をしながらなので、さらに、使える時間は限られている。
だから、限られた時間で、書けるようになりたい。
 
 
「良いものを、速く」。
どうすれば、そんなふうに書けるようになるのか。
 
実は、これこそ、「人生を変える」カラクリの鍵なのだ。
 
 
良い話を書くには、書き手の考えがあまり暗かったり僻んでいたりひねくれたりしたままだと難しい。
もちろん、ひねくれた部分も人の持ち味の一つだからあっても良いのだろうけれど、暗い部分をそのまま出したのでは、喜ばれる書き物になる可能性は低くなってしまう。
「いろんなことがあっても、最終的に良かったね」というお話は、当然ながら、書き手自身がそういうものの見方ができていて初めて書けるものだ。
そうなると、少なくとも自分が書こうと思ったネタの対象に対して、「いい話」的なものの見方をしようとする。
 
そしてそれを「速く書きたい」と思えばどうなるか。
タイピング速度などは除いて、内容を紡ぎ出す時間だけを考えると、一番速い状態はこうだ。
 
「一発で書ききったものが最初から完璧」
 
実際、三浦さんのようなプロの領域になると、そうなるという。
正直、習いたての身にはありえない話だが、最初から一発で完璧は難しくても、完成に近いものになれば、全体でかかる時間はずっと短くできるのは、間違いない。
一発で書いた文章自体が、「良いもの」になるためには、そこに近づくためには、どうすれば良いのか。
 
 
ある意味、単純だ。
一発で脳から出てくるものを「良い話」にしようということは、脳内の思考回路自体を「良くしよう」ということと近い。
 
そんな状態を本気で目指そうと決めた瞬間。
 
そう。
これは、人生、変わる。
 
 
ポイントは「速く」だ。
制限時間を設けられ、とにかく短い時間で一気に書こうとした時に、初めて、わかった。
 
時間をかけることを許すと、書きながら何度も読み返してしまう。
さっき書いた言葉を客観的に読み返し、その続きを考える。
一見、何も悪くなさそうに見えるその行為、実は、「自分の考えに化粧をし、整形をし、なんとか整えている」状態に等しい。
 
それに対して、一気呵成に書いた文章というのは「すっぴん」に近い。
考えたことが、自分自身の検閲を受ける間もなく、そのまま出るのだ。
 
だから。
 
「速く」
「良いものを速く」
 
そう求めると、脳から出力した一発目の品質が大きく問われる。
自分の日頃からの思考の質自体を大きく問われる状況に追い込まれる。
 
見るもの、聞くもの、自分の中で反芻する言葉、いろんなものを「瞬時に、より良く捉え直せないか」という試行錯誤が始まる。
単なる愚痴が「そこから得られるものはないか」と変わり、苦しい状況に追い込まれると「ここから自分はどう盛り返すか」とストーリーを想起する。
 
日頃からの自分の心や思考を、整えることにつながる。
 
これで、人生が、変わらないわけはない。
本人が意識しようとしまいと、ものの捉え方が大きく変わると、確実に人生は変わるはずだ。
 
 
 
書いた文章が力を持つことで、人生が拓けて行くという効果、それがもとの意味での「人生を変える」ライティングであるのは間違いない。
でも、もう一つ。
「書く」ことに真剣に向き合う行為はいつか、人の魂まで磨いていく。
そんな形でも、このゼミは人生を変えると、私は思う。
 
 
あと1ヶ月と少しで、このライティング・ゼミのコースは終わる。
その間に、どこまで行けるのか。
その先、自分はどこへ向かうのか。
 
ワクワクしないではいられない。
人生、本当に、変わりそうだ。
 
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2018-11-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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