メディアグランプリ

風邪を引いた後にたどり着いた思考


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:田中晶太郎(ライティングゼミ・日曜コース)
 
「何か体がおかしい。寒さを感じる。風邪を引いたみたいだ」
ほとんど体調は悪くならないが、いつもと明らかに違う。今から仕事に行かなければならない。「今日一日何とか持ってくれ」弱気な気持ちで祈りながら、会社に向かう。
 
今回の体調不良は何が原因だったか、冷静に分析してみる。今年になって初めての連休で飲み会に参加し遅くまで酒を飲んだ。だが、よく遊んだくらいで体の変化は感じなかった。次の日も休みだったが、朝早く起きなくても良かったが目が覚めて、睡眠不足のまま行動していた。部屋で読書などをして過ごし、昼過ぎから、公園に行ってランニングをして、風呂に入ってゆっくり過ごす。いつもの行動で問題なし。夕方、買い物のついでに高校野球の練習を見に球場に行った。気持ちは、「選手がんばっているな、いいね」と思っていたが、寒い中、ボォーと見ていたので、体は冷たかった。暖かい服装はして行ったが、腰辺りに寒さを感じた。風呂に入ったので、湯冷め気味かも。この辺りから、少し体の変化を感じたが、まだ大丈夫と思い込む。その後、「今日しか休みはない」との思いから、スーパーでビールを買って帰り、部屋で飲みながら過ごした。酔うのが早い感じがしたが体に変化なし。次の日は仕事に復帰して普通に業務をこなす。仕事後、読書をしていて、早く寝た方が良い予感がしていたが、どうしても、最後まで読み終えたかった気持ちが強く、最後まで読み、目的は達成したが、体がおかしくなった。おまけに寝ている時、布団からはみ出して寝ていた。
 
絵に描いたような体調の崩し方である。日頃の激務からの開放感からの気の緩みや、休みにしかできないことを無理して実行した結果、徐々に疲れを溜めて、当たり前のように風邪を引いてしまった。少し考えればわかる事だが全く気づかなかった。バカである。
 
私の仕事は、コールセンターでの電話対応。この日ばかりは、意識がはっきりしておらず、お腹の激痛に耐えながら、お客様には何とか迷惑をかけないようにと、気力で仕事をしていた。昼休みに、薬局で栄養ドリンクを買って飲み、ご飯も無理して食べるくらいだった。フラフラになりながら何とか持ちこたえた。どんな対応をしたのか、わからなくなった場面もあった。
 
帰ってからも調子は悪かったが、あえてランニングをした。リスクはあるが、体の機能を使っての自己回復を期待する。仕事中にふと思ったことがあり、のども痛くないし、鼻水も大丈夫。熱っぽく、お腹は痛いが、もしかすると、「食べすぎ飲みすぎで、内臓の動きが悪いだけかも。先に治せばひどくならないかも」と、都合よく考える。この考えが見事にハマり、ランニングの最後の方では体がポカポカ、その後も熱い風呂に入って倒れるように寝た。次の日、目覚めると熱も微熱程度、体は、ほぼ元に戻っている。「今回も難を逃れた。ああ、助かった」の気分である。

その日から、当分の間、体調には注意を払って生活することを決意し、まずは睡眠時間の確保が最優先として決定。そうなると1つ問題が出てくる。最近、風呂上がりに読書をするのが楽しみであった。自己啓発としての知識を得たり、速読でイメージしながらの絵での理解、終わった後、安眠できていたので、この時間が削られるのはデメリットと考えられる。試しに、8時間睡眠を心がけながら生活すると、仕事が遅い時間の時は、15分から20分くらいしか読書ができない。わずか数ページだけ読んで終了。波に乗ってきていたのでガッカリな気分。これはバランスが悪すぎると感じる。
 
しかし、この生活を始めて、体調は絶好調である。8時間寝ると、疲労回復している。体が軽いし、頭もスッキリしている。仕事中も眠くならない為、生産性もアップしていると思われる。何より、普通に動けるだけでうれしくなる。
 
このように比較すると、自分の自由時間はオセロみたいだ。物事をやり過ぎれば体調が悪くなり、あまりしなければ体調が良くなる。時間を取ったり取られたりしている。時間は限られて、やりたいことをやりすぎてもいけないし、やらなければ何も得られない。一定の枠でプラスマイナスが発生する。
 
やはり何事もバランスが大事である。今は体調が悪くならないようにと、守りに入っている。この後、もう少し普通に過ごせた所で、「睡眠は何時間必要なのか?」を実験してみようと考えている。例えば、8時間から、10分ずつ削っていって、体調が悪くならず、仕事に差し支えないギリギリを狙ってみようと思う。そうすると、読書の時間も決まってきて時間内で全力を尽くせば良い。そのバランスが取れた時、最高の結果が待っていそうだ。
 
この記事を書いている今でも、「ビール買ってこようかな」と思ったが、「本当は飲まなくても良いでしょ、体調も崩れるし、お金ももったいない」と心の声が聞こえてきて、踏みとどまった。体調が悪くなって反省した結果、良い例も生まれた。
 
健康が一番大事なのは間違いないが、体調を崩した結果、普段感じない感情や、体の踏ん張りなど色々考えられて良かったこともあった。病気にならない為の準備や、たまには遊んでも良いが、それと同時に疲れを取る、ストレスを溜めないなどの自己管理が必要。現状の自分を知って、「どこが限界なのか、探りを入れる楽しさもあるな」とも感じます。
 
自分で何かを感じ「日々、微調整」できれば、やりたいことをバランスよくやれそうです。
 
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2019-02-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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