メディアグランプリ

ライティング教室のぶつかり稽古で確かに変わったこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:日山公平(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「ライティングで、本当に人生が変わるのか!?」
天狼院書店さんの「人生を変えるライティング教室」のページを初めて見た時、そう思った。
「んなわきゃ、ねーだろ」とつぶやきながら、さっさとページを閉じてしまった。
 
数日後、またそのページを思わず見かけてしまった。
 
「人生が変わるとかそこまでは期待していないけど、文章表現力を身につけて、損することはないし、試しに受けてみようか」
という、曖昧な動機でこの教室の申し込みをした。
 
初回から、講師の三浦さんの講義の内容にとても引き込まれた。
そこで学んだABCユニットを早速活用すべく、意気揚々としながら、初めての文章をつくっていた時は、楽しい気分だった。
 
その時はエジプト旅行に行った直後だったので、その旅で感じたことや思ったことを文章にした。
海外の旅だし、誰もが知っているピラミッドのあるエジプトのことを書くから、きっとウケるだろうとたかをくくっていた。
きっと、良いコンテンツとしてWEBにアップしてもらえるだろうと、自信満々だった。
 
ところが……
 
フィードバック担当からの言葉に、そのプライドを見事に打ち砕かれた。
「コンテンツとして弱いですね。ABCユニットがうまく活用できておらず、読者にとってのメリットが感じられません」
「ええーーーっ!! この文章でかよ!?」
 
自信があっただけに、出鼻をくじかれたというか、意気消沈してしまった。
「コンテンツが弱い」なんて、普段の仕事でもそう言われるセリフではない。
しかも、自分よりはるかに若い女性に、である。
 
講師の三浦さんが「投稿への評価は、あくまでコンテンツへの評価であって、書いた人の人格批判ではないですよ」とおっしゃってはいたものの、実際に心の中では納得がいかなかった。
 
時間が過ぎるのは早いもので、そうこうしている内に、1週間後の次の投稿の締め切りがやってこようとしていた。
「ええーーっ!? エジプト旅行ですら、落とされたのに、書きたいことが思いつかねーよ……」
 
たまたま、前の日に友達と行きつけのお店のことを話していたのをふと思い出し、締め切り1日前になって「行きつけのお店」をテーマにして、ようやく文章を書き始めた。
 
しかし、ABCユニットの構成が甘く、伝えたいことをうまく言語化できず、中途半端な終わり方をしてしまった。
これはさすがに自分でも合格レベルではないことを自覚していたので、落とされたこと自体は驚かなかったが、そのフィードバックで言われたことが、自分でも腑に落ちないものだった。
「ただの自己主張ではなく、書くことはサービスであるとのスタンスを持ってください」
「は!? コンテンツってそもそも自己主張するものなんじゃねーの?」
 
2回目にして、すでにやる気をなくしてしまっていた。
「やばい、最初のこの教室を申し込んだ時の初心を思い出せ!
最初は何となく始めたかもしれないが、文章力をアップしたいという想いはあった。
その想いに応えるのは、自分しかいない。
これは相撲でいうぶつかり稽古だ!
2度ぶつかって倒れたくらいで、落ち込んでいたら、土俵に上がれねーぞ!」
 
改めて自分を奮い立たせた。
 
それから、数回投稿しては、落とされるというのが続いた。
しかも、毎回ド直球のフィードバックである。
「こんな、ド直球に何かを言われるって、考えてみたら普段の仕事や友人関係でもあまりないよな。考えてみたら、ここまで言ってくれるのって、ありがたいんじゃ?」
 
徐々に、フィードバックに対して感謝の気持ちが芽生えてきて、落とされても「ありがとうございます」とコメントするようになった。
そんな気持ちになれたからか、自分の文章力に磨きがかかっているのを徐々に自覚するようになった。
 
そして、ついに認められてWEBにアップしてもらえるようになった時…
 
それを仕事の休憩時間にスマホで見ていたのだが、文字通りその場で飛び上がってしまった。
相撲の力士が先輩にぶつかり稽古をしてもらって、認められた時って、こんなに嬉しいんだろうなって思ってしまった。
 
ここまで厳しいフィードバックでなければ、ここまで喜べなかったんじゃないだろうか?
 
しかし、実はこのライティング教室で得られたのはそれだけではなかった。
実生活においても、自分というものを変えてくれていた。
 
ある時、会社で上司から会議室に呼ばれた。
何を言われるのかと思ったら、自分の仕事ぶりに対するフィードバックだった。
「君の仕事ぶりは、詰めが甘い。もう少し周りを巻き込みながら着実にやりなさい」
 
今までの自分だったら、内心で反感をもって、適当に聞き流していた。
しかし、その言葉を素直に受け取り、「ありがとうございます」という言葉が自然と口から出ていた。
普段の僕の対応を知っている当の上司がビックリしていた。
 
その時に、ハッと思ったのだ。
「上司のフィードバックに素直に感謝できたのって、ド直球でこれまでかと厳しく評価してくださったライティング教室のフィードバックのおかげなのでは?」
 
ライティング教室は文章の書き方だけではなく、フィードバックの受け取り方まで、変えてくれていたのだった。
 
思わぬところで、自分の考え方を変えてくれた恐るべきライティング教室。
 
この変化は予想していなかったことだ。
この予想もしなかった変化を、次の新たな変化にどうつないでいけるか、今からとてもワクワクしている。

 
 
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2019-03-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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