メディアグランプリ

人生をRPGにするために揃えたい3つの装備


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:中野彰太(ライティング・ゼミGW特講)
 
 
「HAPPY NEW YEAR!! 今年もよろしく!」
「桜が散るのは早いなあ、花見も行かずに終わったよ」
「あれ、今年ももう終わりか……」
どうやら年々時間が経つのが早くなっているような気がする……
誰しも思うことだろう。
 
実は、この「1年経つのが年々早く感じる」という現象は単なる気のせいではない。
心理学でジャネの法則と呼ばれており、
「年齢を重ねるごとに、1年の長さは短く感じるようになる」
と実証されているのだ。また、恐ろしいことに研究によっては、20歳で成人を迎えた時に体感で人生の半分が終わっている、とする説もあるほどだ。
そして、この現象が起きる原因は、「新しいチャレンジ」が年々少なくなることにある。
 
2年ほど前のことだった。
洗面台を覗き込みながら、深くなり始めたほうれい線を気にしている男がいる。
そう、私だ。
大卒で会社に就職してから、もう丸2年の月日が経っていた。
日々目の前の仕事に追われ、あっという間に過ぎ去る時間に、ぼんやりとした不安を覚え始めていた。
「俺はこの先、どうなるんだろうか」
状況は更に悪くなるばかりだった。
周りの友人は徐々に結婚しはじめ、かねてからの夢を叶える者も現れはじめる。
焦る。
そして、ぼんやりしていた不安は確かなものになった。
「どうにかしなくては……このままでは後悔だけが残る」
とはいっても、はっきりとした夢があるならば、そもそもなんとなく就職なんてしていない。
とにかく情報を収集した。人生の目的を見つけるための書籍も多く読んできた。
この状況をどうにかしたかったのだ。
そしてある朝、私は思い立ったように紙とペンを取り出し、
自分のやりたいことを思いつく限り書き出した。
「よし、今日からこれを全てやる。ミッションをクリアするRPGだ」
 
どうだろう、あなたにも思い当たる節はないだろうか。
今、なにか毎日にモヤモヤを感じているのであれば、私の考えも参考にしてみてほしい。
冒険の旅に出ようか悩む勇者に、私は3つの装備を授けようと思う。
 
装備1『旅の目的を決める』
「ゆうしゃよ ひめを たすけてはくれまいか」
そう言ってくれる王様がいれば、なんと楽なことだろうか。
しかし現実は、旅の目的を与えてくれる王様なんてそうそう現れてくれない。
もしあなたが今、ゴールを持っていないのであれば、この旅の目的を決めることから始めよう。アナログな方法だが、私が実際に行った方法だ。
 
手順1) 紙とペンを用意し、やりたいことを書き出す。書き出す際に、「いつ」「誰に/誰と」をなるべく意識しながら100個以上は出してみる。時間制限はなし、とにかく出し尽くす。
手順2)出し尽くしたものを時間軸で並べ替える。
手順3)出したものから共通点を探し見つける。それが「この旅のゴール」だ。
 
書き出した紙は是非残しておいて、たまに見返してほしい。
1個ずつクリアする実感は、今後のあなたの自信にもつながるはずだ。
 
装備2『時間はpt(ポイント)として考える』
人は生き物である以上、生きている時間には限りがある。
さらに残念なことに、このゲームには「ふっかつのじゅもん」も、お金さえ払えば教会で生き返らせてくれる便利なシステムもない。
では、1日を「1pt」として考えてみるよう。
仮に今あなたは30歳だとする。
これから、一生が100年の時代になるとするならば、
1pt×365日(1年)×70年(残りの生きる年数)の計算で、
あなたが今持っているポイントは「25,500pt」と考えることができる。
あなたならこのポイントを何に振り分けるだろう?
仕事を極めることに振り分けることもできる。もちろん、好きな趣味に使うこと、
見た目を磨くことや必要なスキルを身につけることだってできる。
使い方はあなたの自由だ。
旅の目的を達成するために、「いつまでに」「どうなりたいか」を逆算し、振り分けしてみて欲しい。
 
ここで抑えておきたいのは、人にはそれぞれ「初期値」があるということだ。
人は体格や知能、性格でさえも約60%は遺伝で決まると言われている。
つまり、あなたがポイントを振り分けられるのは残りの40%なる。
かといって、「ああ……じゃあどうしようもないじゃん」と、悲観的に捉えるのはまだ早い。自分の初期値を把握し、苦手な分野はその分野が得意な人の力を借りるようにしよう。
初期値を調べるために、現在、遺伝子検査やストレングスファインダー(強みテスト)など
高価なものでなくても様々な方法がある。是非参考にしてみてはどうだろうか。
 
装備3『全ての決断は、コマンドとして考える』
姫「わたくしも つれていってくださいますね?」 
勇者「いいえ」 
姫「そんな、ひどい…」 
姫「わたくしも つれていってくださいますね?」 
勇者「いいえ」  ……。
勇者が「……はい」と 言うまで話は進まない。
いわゆる「無限ループ」というやつだ。
もちろん現実ではこんなことは起こらない(大半の場合は)。
あなたがどちらかを選べば話は進む。
しかも、選択肢は「はい」と「いいえ」だけではない。「選ばない」も「逃げる」だって選ぶことができるのだ。
また、現実の選択には、その瞬間に発した一言、とった態度も含まれる。
事を重く考えよう、という話では決してない。時には根拠のない思い切りも大切だ。
選んだ先での新しいチャレンジや、出会った人があなたに経験値を与えてくれる。
大小関わらず、選んだ選択肢の積み重ねが、最終的にあなたの形をつくるのだということを覚えておいてほしい。
 
 
現在の私の思考はとてもシンプルだ。
それは「強い男になる」という旅のゴールがあるからだろうと思う。
「なんだそれ、フワッとしてるな」と笑う人もいるかもしれない。
だが自分にとっては大切な軸だ。全てこの目的に沿って行動している。
ちなみに、この3つの装備は「初期装備」だ。
あなたの旅の途中で新しいものに変えるなり、鍛え上げていってほしい。
なにせ、「俺たちの旅はまだ始まったばかり」なのだろうから。
 
 
 
 
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2019-05-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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