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メディアグランプリ

マラソンは人をポジティブにする


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:オカベ(ライティング・ゼミGW特講コース)
 
「走っている時は退屈です。」
これは男子のマラソンの日本記録を出した、大迫選手のメディアからの質問の回答だ。
誰もが辛いと感じるであろうマラソンという競技。
その日本記録保持者ですら「走っている時は何を考えていますか?」との質問に「退屈」と答えている。
 
トップレベルの選手ですら、走ること自体を楽しんでいるわけではない。
走る時は回し車を走るハムスターのような心境なのだろう。ただ無心になってひたすら走る。
 
それではなぜ走るのか?
マラソンは何が面白いのか?
 
私は学生時代に陸上競技の長距離を行ってきて、今ではマラソンを年に数回走っている。
そんな中で聞かれて一番困る質問が「走っていて何が楽しいの?」である。
 
学生の時は正直走っていても楽しいと感じたことはなかった。
ただひたすらにきつい。
ただ一つ、達成感だけはあった。大会で自己ベストを更新した時、大会で入賞をした時。
大会後に感じる達成感は大きなものがあった。
しかし、私の場合は出た大会の8割以上は目標に到達しない結果に終わった。
負けた時、記録を出せない時の悔しさだけが残っていた。
悔しいからひたすらに練習をしていた。ただ負けたくないという一心で。
そんな気持ちを持っていないと、練習はできなかった。
長距離の練習は10~20kmを毎日走る。そんな練習に取り組むためには悔しさがモチベーションになり、それがあることで次に向かって頑張ることができていた。
そして競技を高校を卒業して引退した。この時はもう2度と走ることはしないと思っていた。
きつい練習の思い出が強かったからだ。
高校までは仲間がいたから頑張れたが、とても一人では走る気など起こらないと思っていた。
 
そして7年の時が経ち、私は再び走ることを始めた。
今度は競技者としてではなく市民ランナーとして。
走り始めた理由は友人に誘われたからだ。
ある日、経営者の知人からこんなことを言われた。
「マラソン奥深い経営と同じだよ。そして楽しい!」
私はこの言葉の意味がわからなかった。
「経営と同じ?どういうことですか?」
「マラソンは経営と同じで、長期的なプランがないとうまくいかないよ。体力は限られているのと同じでお金も限られている。それをうまく考えて使っていくのは似ているよ!」
私は経営者ではんかったので、なんとなくしかわからなかった。
「なるほど。ただどこに楽しさがあるんですか?」
笑顔ですぐにこう返ってくる。
「走ることには多くの学びがあるんだよ。やってみればわかるよ!そうだ、今度一緒にマラソン出ようよ!」
この人がそこまで言うならと思い、勢いで返事をしてしまった。
「はい!出ましょう!」
 
久しぶりのランニングはやはりきつかった。
体重は高校を卒業してか12kgを増えていた。走り始めて息もすぐに上がった。
初日で脱落しそうになったが、一緒にマラソンで出ると約束しまったので辞めるわけにはいかなかった。
 
私はこの時に気が付いた。
人は弱い。自分との約束を守れない。ただ人との約束だったら守ろうとする。
自分のためだけに走る目標ではなかった。
気が付いたら、一緒にマラソンに出る! これが目標だった。
おそらく一人で自分だけの目標を決めていたら、諦めていたかもしれない。
 
そんな目標があったおかげで、何とか練習を継続できた。
そして何とかマラソンも完走ができた。
 
マラソンを走り終え、そこに大きな充実感があった。
今まで味わったことのない、足の痛みと共に。
途中で何度の辞めたい、そう思うほどの足の痛みを我慢して完走にたどり着いた。
不思議なことに、そんなきつい状況だったが走り終えて充実感に満ちていた。
 
大きな仕事をやり終えたとき、何かで頑張って1番になった時、夏休みの宿題が終わった時、人はこんな時に大きな充実感を得るのではないか。
 
マラソンもこれらと同じで、自分が一生懸命にやったことが結果に出る。
何でも一生懸命やること、諦めずにやること、チャレンジすること。そんなことをマラソンを教えてくれた。
 
日常生活の中でこのような感情や学びはなかなか経験できない。マラソンだから経験できた。
 
マラソンに出た後は物事の考え方が変わった。
何でもやってみよう! とポジティブになった。
マラソンからは想像もしていなかった経験を与えてくれ、何でもやってみた方が良いと思えるようになっていた。
 
マラソンの時に経験した、辛さものちに生きてくる。
マラソンの辛さを経験するととで、仕事での辛さや、日常生活でのストレスが小さいことに思えるようになってきた。
あの辛さに比べれば全然大丈夫!そう思って様々なことが気にならなくなり、乗り越えることができるようになった。
 
もし、マラソンに興味ある方は一度チャレンジしてほしい。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2019-05-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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