メディアグランプリ

後悔を先にやってみるのはタイムマシンで未来にいくこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事: 三上弘恵(ライティング・ゼミ火曜コース)
 
「もっと勉強しておけばよかった」
 
社会人になって数年後、転職先の人間関係がイヤになった。もっと勉強しておけば、もっと環境の良い職場に行けたかもしれない。
また、独身時代には、結婚してないことで、将来に不安を感じることもあった。そんな時、私は結婚できるのか? 良い相手との出会いがないのは、職場のせいだ。もし結婚できないなら、一人で生きていくだけのキャリアアップができるのだろうか?
 
私の人生は、いつも不安と後悔ばかりだった。
 
学生の時は勉強が嫌いだった。それもちょっとしたことで嫌いなっていた。担任の数学の先生に、授業で当てられ、答えを間違えた。それをしつこく問い詰められた。みんなの前で吊し上げられ、恥をかかされた。そう感じてしまい、先生が嫌いになった。数学は好きだったのに、それ以来、嫌いになってしまった。こんなことで嫌いになるのは、もったいなかった。
 
また、部活は放送部に入っていた。朗読が好きだったのに、先輩から部活をさぼっていると言われ、こんな先輩がいるなら辞めてやる。水泳の補習を受けていて行けなかったのだ。その説明をすればよかった。でも、言い訳ぽいと思われるのもしゃくだった。コミュニケーションをとるのが面倒に感じられて、部活を止めてしまった。
 
こんな感じて、些細なことでイヤになり、やめてしまう。今までの人生で何度もあった。
 
「後悔先に立たず」だ。
 
今考えれば、ちょっとしたことで、腹を立てて、自分の思い込みで勝手に状況を判断し、簡単にあきらめていたのだ。
 
その後、そんな自分を何とかしたいと、紆余曲折あり、ライフコーチを目指した。
 
コーチングの勉強で、海外での研修の機会が訪れた。コーチングを習ったばかりだし、いきなり世界的なコーチングのセミナーについて行けるのか? その学びが活かされるのか不安があった。
 
「今、行かなかったら、後悔するかな~」自分に問うてみた。
 
行かない1年後を想像してみた。それはタイムマシンで1年後に行った場面だった。
 
職場で上司に言っている。「1週間休みたいのですが……」
「それは無理だよ」と、断られた。
 
上司や同僚があまりいい顔してない。他の人の仕事の負担が増えるから。
無理やり行くと職場の雰囲気が悪くなる。
 
「こんなことなら、1年前に行っておけば良かった」
 
海外で世界ナンバーワンコーチが直接する、コーチングの場面を見られなかったことへの後悔。
1年間ずっと、あの時行けたのに何で行かなかったんだろうと、悶々と過ごしている自分がいた。
 
タイムマシンを降りた。、
 
もう二度とこんな機会はないかもしれない。一年後の後悔している自分を見てきた。
「そんなのはイヤだ。今は行ける環境にある。やっぱり行こう!」
行く決断をした。研修はハードたったけれど、行って良かったと心から思える深い内容だった。
 
それからも、何かを決めるとき、タイムマシンに乗るようになった。
 
ある時、大阪の阪急電車に乗っていた。ちょんまげの男性が軽やかに乗ってきた。
凄いインパクトだ!
 
気になって気になってしょうがない。
「かつらかな? よく見たら地毛ではないか! 何でこんな格好をしているんだろう? お笑いの人だろうか?」
 
私の中で妄想が始まった。すーっと、タイムマシンが迎えに来た。
 
5分後の未来。そこで見たものは、
 
彼が次の駅で降りちゃった。
 
「あ~、何で声かけなかったかな。ひとこと何してるんですか? と聞くだけだったのに情けない」
 
電車に乗ってる間も、広島に帰るまでも、帰ってからも、ずーっと、気になっている。
ネットで調べてる。知りたい。何をしているのか知りたい。ちょんまげをまじまじ見たい。話したい。
それができたかもしれないのに、できなかったと、ウジウジ後悔している私。
 
そして、妄想という名のタイムマシンから降りた。
 
エイヤーって、声をかけてみた。
 
「すみません。そのちょんまげは本物ですか? お笑いか何かされているのですか?」
 
そうしたらインフルエンサーとして、色んなところに出かけて写真を撮っている人だった。他のお客さんの迷惑にならないようにと、端っこに行って写真を撮らせてくれた。
 
親切な対応に、驚きと嬉しさがあった。写真まで撮らせてくれるという思わぬ展開があった。
 
今まで、沢山の後悔をしてきた分、後悔をしない生き方を選ぼうと思った。
声を掛けようかと迷ったとき、行くか行かないか迷ったとき、タイムマシンに乗って未来に行ってみる。
そこで後悔している自分がいたら、迷わず後悔しない方を選ぶ。
 
イメージや妄想というタイムマシンは、私の本音を見せてくれる。
私に少しの勇気を出して声を掛けることを後押ししてくれる。
そして、行った結果がどうであれ、自分が納得して出した結論を受け止めている。大変なことになったとしても学びが大きい。今までとは違う世界へと促してくれる。
 
先立つ後悔を見せてくれるので、後悔をしなくなる。
 
最近は、タイムマシンのスピードが上がってきている。決断が早くなってきた。
自分の好きなことにも、イヤなことにも気づくのが早い。
 
そして、次は、行き先がバラ色の未来へとなっているタイムマシンに乗ってみたい。
どんな未来か楽しみだ。
 
あなたのタイムマシンは何を見せてくれるかな?
 
 
 
 
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2019-05-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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