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アラフィフ・理想体型への道


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:めいこ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
狂喜乱舞だ。
たった2ヶ月前は隠れ肥満で高コレステロール値だった私が、【理想体型】と判定された。
 
今年1月のある日。家に帰ると緑色の封筒が届いていた。開けなくても内容はわかっている。
封を切り、飛び込んできた文字は「要 二次検査」。
あぁ、悪い予感が的中。というより想像を超えた数値がそこかしこに並んでいる。
2週間ほど前に受けた人間ドックの結果である。
 
昨年後半は身内の不幸や入院騒ぎなどが続いて慌ただしく、睡眠不足も重なっていた。明らかにストレスが溜まっていた。
だから、「これぐらいならいいよね、ストレス解消しておかないとね」とカロリー表示を見るのも恐ろしいオヤツを夜遅い時間に口にしていた。
 
今までならそんな生活が続いても、身体の自動調整機能が働いていたのだろうが、どうやらアラフィフにもなるとコントロールがきかなくなるらしい。
今回は、不摂生が不摂生の結果として、摂取カロリーがコレステロール値や体重としてあらわれた。
しぶしぶ二次検査のためにクリニックを予約した。
 
クリニックで迎えてくれたのは、いつもの女性医師。私の中では、通称“不思議ちゃん先生”である。
ショッキングピンクの診察衣を着て、黒髪ロングヘア、年齢不詳、あやしい雰囲気をかもしだしている。当初は「この先生でいいんだろうか……?」と、不安に思っていたが、体調が悪い時にはつい足が向かう。なんとなく中毒性のある先生だ。
 
「人間ドックでひっかかっちゃって」と私が差し出した健診結果をざっとみて、いつものように一気にまくしたてた。
 
「これはオッケー、これもオッケー」
「あ、この数値が高いのは若い証拠よ」
「あら、あなた糖質制限ダイエットしてる? あれはだめよー。脳には糖分が大事なんだから、ちゃんとお米を食べて! オヤツは控えめにね!」
「で、コレステロール。これが問題ね! あと糖尿病予備軍の予備軍に近いわよ」
「そうね、血液検査と尿検査と、ついでに血糖値負荷検査もやってみましょう。それだけやってオッケーだったら、この先数年間は安心して生きられるわよ!」
 
この間5分ほど、私は一言も口をはさめなかった。
 
コレステロール値だけ診てもらうつもりだったけど?
血糖値はぎりぎりクリアしているはずなのに、もうやばいの?
たしかにお米はあまり好きじゃないから、その分お菓子を食べていたけど、それでも糖質制限ダイエットっていうの?
本当にそんなにたくさん検査する必要ってある?
 
疑問符が並んだが、「この先数年間は安心して生きられる」という先生の言葉を信じて、徹底的に検査しておくことにした。
 
二次検査の結果、大体の項目はクリアしたが、コレステロール値だけは、まだまだはるかに基準値を超えていた。
 
「2ヵ月後にもう一度血液検査してみましょうね。オヤツはだめよー! 高脂血症のお薬なんて飲みたくないでしょ?」
そういって、不思議ちゃん先生は私を診察室から送り出した。
 
同じころ、フィットネスクラブのカラダ計測では、隠れ肥満と判定された。
平均よりも体重は少なめだが、体脂肪が多すぎる。反対に筋肉量は少なすぎ、体幹は特に弱い、それにタンパク質不足。
適度な運動と積極的なタンパク質摂取を言い渡された。
 
私自身、たった2ヶ月間で驚くような変化があることを、この時点では夢にも思っていない。
 
さてさて、私に残された道は、コレステロール値を改善し、筋肉量を増やすしかないようだ。
とりあえず、不思議ちゃん先生の指示通り、お米を食べるよう心がけた。
オヤツは控えめにと注意されているが、どうにも我慢できない。なんとかうまく置き換えられないかと考え、タンパク質が多く含まれているというギリシャヨーグルトに目をつけた。
食べる順番は「野菜が最初」のベジファースト。あとは納豆を積極的にとるぐらい。
もともと脂っこい食べ物はあまり好きではないので、当面、食事面の改善はこの程度でいいだろう。
 
フィットネスクラブのほうでは、幸いなことに一定回数以上通うと一か月分の会費が無料になるというキャンペーンがあった。会費1万円は大きいし、払ったモトはしっかり取り戻しておきたい私である。
というわけで、いそいそと仕事の合間をぬってはジムで汗を流した。
 
そんな感じで迎えた、2ヶ月後の再評価。
 
クリニックの血液検査では、不思議ちゃん先生から「数年間はオッケー」をもらった。
そしてフィットネスクラブのカラダ計測では、隠れ肥満だった私が、なんと【理想体型】と判定された。スタッフの人から「これほど効果が出る人は珍しいです。何をしたんですか?」と尋ねられた。
即、友人に自慢した。
 
人間ドックとクリニックの徹底した検査で、現実を見せつけられたのがショック療法となった。ある意味、人間ドックの思うツボとも言える。
やったことといえば、不思議ちゃん先生に指示されたように、食生活を多少切り替えたのと、運動不足を解消しただけである。
 
私の事例に刺激された友人(同級生・昔から似たような体型・同じような加齢状況)が、フィットネスクラブに日参しはじめた。いつになくモチベーションが上がったらしい。
もしかしたら【理想体型】への近道は、切羽詰まった私のようなサンプルが身近にいることかもしれない。
 
 
 
 
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2019-05-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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