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メディアグランプリ

学ぶとはバイクで旅するツーリング


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:しん(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「いいから俺の言う通りにやれ! 責任は俺が取るから言ったとおりに動け!!」
「お前らの考えなんぞ、どうでもいい! 御託並べてっと粉にして吹き飛ばすぞ!!」
 
怒鳴り声をあげて部下を叱責し、営業会議を取り仕切るその様子は、今なら確実にパワハラである。
自分の経験や、そこから得た知識やスキルに、私は絶対の自信があった。
 
他の奴らは、なんでできないんだ。
考えれば、わかることじゃないか。
考えずに、惰性で仕事をしているから、こんな簡単なことが出来ないんだ。
 
毎日毎日、そんなふうに考えていた。
 
暴君。
ターミネーター。
心をなくしたアンドロイド。
 
そんな陰口を周囲が言っていることは知っていたが、全く気に止めていなかった。
成果を出すのに必死だったのだ。
 
ビジネスの世界は弱肉強食。
結果が全て。誰も助けてはくれない。
 
頑張りを評価しろ??
 
頑張っただけでは稼げない。
稼げなければ部下を守れない。
厳しい叱責も、パワハラまがいの言動も、すべては仲間を守るためだと信じていた。
 
そんなある日、入社以来の先輩であり役員でもある上司が、オフィスに現れてこう言った。
 
「最近の若い奴らはなってねぇな。俺らが若いころはもっとがむしゃらだったし、会社が自分たちに何をしてくれるかなんて考えてなかったよな。客にだけ向いて、何を提供できるかだけを考えてたよな!!!」
 
部分的には共感できるが、今の時代とは全くずれている。
そもそも、そんなこと、オフィスで声高にいうことでもなかろう。
 
自慢したいのだな。
若いころの自分がいかに凄かったか、周囲にアピールして自己肯定感を満たしたいんだな。
薄っぺらい。実に薄っぺらい。
 
「俺らが若いころには~」と過去の成功体験を自慢たらしく口にして、若い世代に説教を垂れるオヤジは多い。そして、そういったオヤジ達は、自らの成功体験を、具体的なノウハウとして周囲に伝える術を持ち合わせていない。
 
でも、はっと気づいたのだ。
「俺だって同じだ」
 
「俺の言うとおりにやれ!」「なんでこんな事もできないんだ!!」とがなりたて、周囲をドン引きさせるパワハラ上司。過去の成功体験を盲目的に信じ込み、体験を語り、その通りに行動することを強要する薄っぺらいオヤジ。
 
「俺だって同じだ」
 
成功体験を再現性の高いノウハウとして分かりやすく伝えたい。その理由は、周囲の成功や成長の助けになりたいから。皆の笑顔を守りたいから。そのことを通じて自分自身も成長したいから。
 
そのための方法論を身につけたい。
その思いが、学びの旅の始まりだった。
 
学生時代に学んだ言語学、認知心理学を学び直し、一年で300冊以上の専門書を読み漁った。
 
違う! 違う!!
私は学者になりたいわけではなかった。
理屈じゃない! 実践だ! 日々使うことの出来る技術を手に入れたい!!
 
もっと再現性の高い、具体的なノウハウ。
技術が欲しい。
理屈でなく、日々の生活で使える具体的な技術を身につけたい。
そんな思いでたどり着いたのがNLPという心理技術だった。
 
NLPとは心理学の一種で「Neuro-Linguistic Programming」の頭文字を取ったものである。
日本語では「神経言語プログラミング」と訳されている。
 
車の運転では、アクセルを踏めば加速し、ブレーキを踏めば減速する。
同様に「~すれば××になる」と、人の行動や感情をプログラムとして理解する。そこに働きかけることで、苦手意識を克服したり、他人への影響力を高めたりすることが出来るようになるという、心の運転マニュアルのようなものだ。
 
NLPを学ぶためにスクールで出会った仲間たちは、年齢も、性別も、職業も様々。
なんの利害関係もなく、同じものを学ぶ仲間と出会い、繋がり、探求する日々。
 
「おお! そうか!! わかる! わかる!!」
頭の中で、ドラクエのレベルアップのファンファーレが鳴り響く。
 
過去の経験が体系立てられ、再現するにはどうすれば良いのかが、明らかにされていく日々。
点と点が繋がり、線となって形を作っていく。
 
なにより、素晴らしい仲間達との出会い。
生まれて初めて、人生のサードプレイスを得た。
 
基礎コースを終え「もっと知りたい。この先に行ってみたい」という思いから、上級コースへと進んだ。研鑽し合う仲間がいてこその実践。フィードバックがあってこその進歩。そして何より、新たな仲間との繋がりは何物にも代え難いものになっていた。
 
そして、自分の成功体験を、再現性の高いノウハウとして分かりやすく伝えるという、当初の目的は「その方法を周囲に伝えたい」という思いに変わっていった。人に教えることが出来るレベルまで高めたい。その高みに辿り着いたときに、何を感じ、何を聞き、どんな景色が目に映るのだろうか。
 
そんな思いから、世界最高レベルと言われるトレーナー養成プログラム、全米NLP協会認定トレーナーズトレーニングの受講を決めた。
 
「もしかしたら、とんでもないところに首を突っ込んじまったのかもしれない」
 
トレーニングは17日間。終日のトレーニングと、毎日の課題提出と遠慮のないダメ出し、いやフィードバック。そして認定試験。毎日、ほぼ寝る間もない。4日間に渡る認定試験は、ひとつでも落とせばそこで終了のサドンデス。
 
いい大人達が「わからん! 出来ない! 間に合わない!!」と、涙目になりながら文字通り必死になって取り組んだ。17日後、認定試験に合格し、「人に教えることが出来るレベル」の認定を受け、私はNLPトレーナーとなった。
 
認定式の日、辿り着いた高みから見える景色のなかに、次の頂が遥か彼方に見えていた。
これで終わりではない。ここが私のゴールではない。
 
得たものをアウトプットし続けるためには、インプットし続けることが必要だ。
出し切ればそれで終わり。出し切って、出がらしになれば、過去の成功体験にすがりつくオヤジにまた堕ちていく。
 
堕ちないように、与え続けられる人となるために、仲間と一緒に学び続けたい。
 
学びとは、バイクで旅するツーリングのようだ。
 
走り続けなければ倒れてしまう。
晴れの日ばかりが旅じゃない。
風が吹けば風に向かって、雨がふれば雨に向かって走り続ける。
 
走り続けたものだけが感じるもの、聞こえるもの、見えるものがきっとある。
そして、旅には出会いがつきものだ。
 
「NLPの次はライティング・ゼミ? 好きですねぇ」と人は笑う。
 
書く力は話す力に通じ、ビジネスにも通じる思考の鍛錬。
天狼院ライティング・ゼミという学びの旅が終わった時、何を感じ、何を聞き、どんな景色が目に映るのだろうか。
 
ご一緒するみなさん、店主三浦さん、川代店長初めスタッフの皆さんとともに、見たことのない景色を見に行こう。
 
ツーリングは始まったばかりだ。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-07-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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