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メディアグランプリ

知識はドラえもんのひみつ道具


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:夏秋裕子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「リーダーは誠実で正直であるべきだ」
「リーダーは必要であれば嘘もつくものだ」
 
どちらともMBAで学ぶ有名なリーダーシップ論で言われている事です。
MBAに限らず世の中には「もっともらしいこと」を「もっともらしく」言う話がたくさん発信されていて、読書や資格取得をしているうちに「何を信じたらいいか分からない」という状態になったことはないでしょうか。
又は、「これがセオリーだ」と言われていることを実践しても「結果がでない」「こんなはずじゃなかったのに…。」という経験はありませんか。
 
「藁をも掴む思いで『万能な道具』にすがりついたのに、思った成果が出ずにトホホ…な気持ちになる」
これってどこかで見たことのあるシチュエーションではないでしょうか。そうです、「ドラえもん」です。
ピンチの時には(あるいは自分が楽をするために)ドラえもんにすがって、とっておきの最先端の「ひみつ道具」を出してもらう。「これさえ使えばうまくいく!」と意気揚々で道具を使ったものの、結局うまくいかずに「ドラえも~ん!」と言って泣きついて帰ってくる…。
 
そんなことを繰り返していたのがこれまでの自分でした。
「酒類メーカーに勤めているのだから、ワインの知識くらいはないとね」と言って下戸にも関わらず取ったワイン・アドバイザー。
育児休暇中「子供の食事のために、正しい食の知識を身に付けておこう」と思って取った野菜ソムリエとフードコーディネーター。
育児休暇明けに「これから10年くらいは時短で働かないといけないから、アウトプットの質を上げるためにMBAを取っておこう」と思って通ったMBA。
たくさんの時間とお金を投入したものの、結局テストに合格しても資格を取っても「自分の思うような成果」は出せませんでした。
「正しい知識」を得たはずなのに、なぜ「成果」が出せないのだろう?
 
そんな疑問を持っていた私がある時、子供とドラえもんの映画を観ていてふと気づきました。
ドラえもんののび太くんは、テレビの時はほぼ毎回ドラえもんの道具を使ってもトホホな結果に終わっているのですが、映画版では最後に素晴らしい活躍ぶりを見せます。
「この差は何だろう?」と思って見てみるとあるポイントが浮かび上がってきました。
テレビの中ののび太は道具を使う時たいてい「自分のお困り事を解決するため」、又は「自分が楽をするため」に道具を使っています。そんな状況なので新しく面白そうな道具があれば使い方もロクに聞かず、すぐに持ち出して行ってしまったりします。
対して映画ののび太は「誰かのお困り事を解決するため」「誰かを守るため」に道具を使っています。
そして使っている道具も奇をてらった目新しいものではなく、タケコプターやビッグライト・スモールライトなど普段使い慣れて用途が分かっているものを必要な場面に応じて使いこなしています。
 
ここから言えることは「何のために・誰のためにツールを使うのか」を明確にすることがツールを活かすことになる、ということ。また、すぐに目新しいものに飛びつくのではなく自分が使い慣れたツールを状況に応じて使いこなすことが大事、ということではないでしょうか。
 
私はこのことを、通っていた経営大学院で学びました。MBAという、経営を科学し、成功の確率を高めるためのツールを学ぶと同時に「あなたの志は?」「このツール(=知識)を使って、どんな世界にしたいの?」ということを徹底的に問われたのです。また、クラブ活動や学事行事を通してそのツールを実際使う体験をさせてもらいました。
 
自分が実現したい世の中はどんな世界なのか、誰の力になりたいのか。上手に使えるツール・苦手なツール、それぞれの扱い方などのトレーニングをしました。その結果「なんとなく資格ホルダーのび太くん」状態から、「大事なものを守るのび太くん」にモードチェンジできたのではないかと思っています。
 
優れたツールを手に入れた後にするべきことは「ツールを使って実際に自分の目指すことに向けて行動してみること」「結果が出るまでツールを使い続けること」更に「使って出た結果に責任を持つ覚悟を持つこと」ではないかと思います。
世の中に出回っているイージーな「正解っぽいもの」に飛びつくのではなく、自分のツールを使いこなして、「自分なりの正解」を見つけることこそが「自分らしく生きる」ことではないかと気付いたのです。のび太くんのようにカッコ悪くても、不器用でも、そんなスタイルでこれからの人生も楽しんで歩んでいきたいです。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-07-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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