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メディアグランプリ

遠いゴールまで走り続けるための「魔法の呪文」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:赤木広紀(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
20年に渡ってライフコーチングのプロとして300人を超えるクライアントの目標達成や課題解決のサポートを1対1の面談(セッション)で提供してきました。
 
長年、異業種交流会などで出会った人からよく聞かれる質問の一つがコレ。
 
「コーチって何をするんですか?」
 
じっくりとお話する時間がない場合、『あなたが「今いるところから望むところに行く」お手伝いです』とザックリ答えます。
 
この「今いるところから、望むところに行く」(それが目標達成や課題解決ということですが)お手伝いをするための様々なスキルやノウハウがコーチングです。
 
じゃあ、なぜコーチングの手法で、相手が「今いるところから、望むところに行く」ことができるのか?
 
一言で言うと「見える化」できるから。
 
 現状を「見える化」する
 望むゴールを「見える化」する
 進む途中に出てくる課題を「見える化」する
 
「見える化」できる範囲が広がれば広がるほど、何をすればいいかがおのずと見えてくるので、人は自然と動き出し、望むところに進んで行きます。
 
時々、「私、行動力がないんです。どうしたら行動力がつきますか?」と聞かれることがありますが、そんな方にはハッキリと言います。
 
「行動力がない人なんていません。ただ、見えていないから動けないだけなんです」と。
 
もしあなたが、月も出ていない真っ暗闇の夜に、電灯のない道を全速力で走れと言われたらどうでしょうか?
 
おそらく難しいでしょう。
 
一歩一歩足元を確かめながらソロソロと歩くか、もしくは、怖くてその場に立ちすくんで動けなくなるかもしれません。
 
でも、太陽が出ている真っ昼間に、見通しの良い道を全速力で走れと言われたら、猛ダッシュするのは簡単です。
 
実は、心理的な場合でも同じです。
 
どうなるか分からないし、先も見えない。そう思うと、やらないといけないとわかっていても、身体がすくんで、なかなか動けない。そんな経験はないでしょうか?
 
こんなふうに「見えていない」から、人は動けない。
 
逆に言えば、1)現状、2)ゴール、3)途中の課題、この3つが「見える化」できると心理的に安心し、身体も動きだす。
 
その結果、より早く「今いるところから、望むところに行く」ことができるのです。
 
……じゃあ、どんなことでも簡単に「見える化」できるのか?
 
悲しいかな、そうは問屋がおろしません。
 
例えば、複数の関係者が複雑に絡み合っている一筋縄ではいかない問題。初めて取り組む未知の長期プロジェクト。こういった「見える化」の難易度が高いものは、ゴール到達までに時間がかかります。
 
だから、一気に「見える化」しようと焦っても仕方がない。
でも、なかなか「見える化」できないと、「果たしてこれでいいんだろうか?」と、不安も募り、疑いも湧いてくる。
 
完成にはまだ程遠い。ゴールは先過ぎて全く見えない……
そんな心が折れそうな状況でも、どうすればあきらめずに進み続けることができるのか?
 
その疑問への答えは、思いがけないところにあったのです。
 
陸上部に所属していた高校時代。
専門は中長距離。主に1500mを走っていました。
 
当時、トレーニングの一つにロード走というのがありました。学校の外に出て、一般道を走る。いったん外に出ると、少なくとも1時間以上は走りっぱなし。これがかなりキツイ。
 
特に、折り返し地点から学校に戻るまでの道のりは、「もう走れない。もうムリ。もうムリ」と、何度も心が折れそうになる。歩きたくなる。
 
そんな折れそうな心を支えてくれたのが、先輩の言葉でした。
 
「あと何キロとか、先を考えるんじゃなくて、一番近い電柱までとにかく走ると決めるんだ。これを繰り返していけば、最後はたどり着けるから」
 
それからは、しんどくなるたびに、
 
「次の電柱まで。次の電柱まで。次の電柱まで」
 
と、呪文のように唱えながら走りました。
 
「もうムリ」とあきらめそうになったとき、この呪文のおかげでヘトヘトになりながらも、なんとか走り切ることができた体験は数知れません。
 
その体験は、無意識のうちに仕事でも活きていました。
 
コーチングのセミナーを始めた頃のこと。
 
今でこそ、コンテンツの企画から資料作成。告知、集客。さらには、事務連絡や当日の運営、終了後のフォローアップなど、何をすればいいか、どれくらい時間がかかるのか分かりますが、最初のころはすべて手探りで右も左もわからない。
 
コンテンツを早く作らなくては……
告知も早くしないと……
 
気は焦るが、完成までの道のりが遠すぎて、考えるだけで頭が痛くなる……
 
このとき、役に立ったのが、あの「次の電柱まで」という呪文でした。
 
何をすればいいかを、とにかく一つ一つ洗い出し、書き出す。
そして、「まずは、これをする」というのを一つ決めて取り組む。
一つ取り組んだら、「次は、これをする」というのを決めて取り組む。
 
このプロセスを一つ一つ繰り返していき、最後にはセミナーが完成。
当日も滞りなく進み、無事終了。
 
ゴール!!!!
 
達成感と心地よい疲労感は、長いロード走を終えて学校に戻ってきたあの瞬間と同じでした。
 
もしあなたが、なかなか「見える化」できない複雑で時間のかかる問題を抱え、心が折れそうになっていたら、この呪文を心の中で3回繰り返し唱えてください。
 
きっと、あなたに、もう一歩踏み出す力を与えてくれるでしょう。
 
「次の電柱まで。次の電柱まで。次の電柱まで」
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-08-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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