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想像力が未来を救う!


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記事:松熊利明(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「今日も暑いね~」
 
この頃、人に会った時のお決まりの挨拶だ。
毎日暑くて思わずその言葉を発してしまう。
 
外に立っているとそれだけで汗が吹き出てくる。
 
8月なので暑いのは仕方ないとは思ってはいるが、
ここ最近の暑さは異常だしキケンだ。
 
テレビからは「今日は熱中症に注意しましょう」とか、
「外での激しい運動は危険です。控えましょう」とか、
連日のように注意を促すニュースが繰り返し流れてくる。
 
本来涼しいはずの北海道でも、最近は最高気温が35度を
超える猛暑日が珍しくなくなり、沖縄より北海道が暑いと
いう逆転現象もたびたび起きている。
 
なぜ、こんなに暑い夏になってしまったんだろう。
何か原因があるはずだ。
 
僕らが子供の頃は、夏になると海や山に出かけていき、
暑いながらもその暑さ自体を楽しんでいた。
 
だから、ただただ夏が好きだった。
今は、残念ながらそんな風には思えない。
 
考えてみると、当時家にはエアコンは無かった。
代わりに扇風機が活躍したが、それで充分に間に合っていた。
 
今、異常が起きているのは日本だけではない。
世界では地球温暖化の影響で様々な異常事態が起きている。
 
その中でも顕著なのは南極の氷が溶ける事による影響だ。
 
シロクマが餌(アザラシなど)を取りづらくなる事で、
やせ細り中には餓死するものも現れている。
 
赤道付近の国では海面が上昇し、国土自体が海の中に沈みかけているところもある。
 
既に地球温暖化が叫ばれて久しいが、一向にその進行は止まらない。
温暖化を防ぐには、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの排出を
国レベルで抑える必要があるが、それぞれの国ごとに事情があるという理由からなかなか議論もまとまらない。
 
ついには、ある国の大統領は「温暖化はしていない」とまで言い出した。
それでは、国レベルでの対策が進むはずがない。
 
よく「今が良ければいい」と言う人がいる。
 
だけど、その人も本当は”未来も”良いほうが良いに決まっている。
未来に不幸が起こった時に、良かったと思うはずがない。
 
未来を見ずに突っ走るのは、前を見ずに車を運転している様なものだ。
やがて、必ず事故は起こる。それがいつになるかだけの違いだ。
 
先の事を考えると、色々と面倒なこともあるだろう。
今が楽しくない事も、もしかするとあるかも知れない。
 
でも、それをやらないと明るい未来はやってこない。
未来を作るのは”今”をどう過ごすかにかかっている。
 
先を見ずに突っ走るから、戦争も起きる。
先を見ずに突っ走るから、自然破壊も起きる。
先を見ずに突っ走るから、後から後悔する。
 
人間は誰しも、やがては死んでいく。
だからといって、未来を壊していい理由にはならない。
 
仮に自分が生きている間は良くても、その付けは
自分たちの子供や孫の世代が必ず払うことになるのだ。
 
大気中の温室効果ガスは、18世紀後半の産業革命以前と
比べて約40%も増加しているらしい。
 
2016年には地球温暖化対策の国際ルールを決めたパリ協定を発行し、
世界は徐々に地球環境問題の深刻さに気づき始めている。
 
温室効果ガスの半数以上を占める二酸化炭素を減らすには、
電力を火力発電から再生可能エネルギーに変え、
車をガソリン車から電気自動車に変える必要がある。
 
どれも今は道半ばだが、できる事から始めるしかない。
 
そう言えば、以前誰かが言っていた。
 
「地球上から人間がいなくなれば、地球はすぐに元気になる」
 
信じたくはないが、そうかも知れないと思ってしまう。
森林伐採、大気汚染、水質汚染、どれも人間が行った事だ。
 
ただその言葉は逆に言うと、人間が及ぼす力は地球の環境に
とって強大で良い方にも変えることができるとも取れる。
 
もう人間の力でやるしかないのだ。
 
まずは、ひとりひとりが未来を想像することから。
 
「今やっている事は未来に繋がるのだろうか」
「未来を良くなるには今何をすればいいのだろう」
 
先日、オーストラリアのシンクタンクが衝撃的な発表をした。
 
このまま2050年を迎えると、食料が大幅に不足し、20億人以上が
水不足に陥り、10億人以上が他の地域への移住を余儀なくされる。
そして最悪の場合、人類が滅亡するかもしれないと。
 
未来を想像できるのは、人間しかいない。
そして、未来を変えられるのも、人間しかいない。
 
今ならまだ間に合うはずだ。
 
 
 
 
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2019-08-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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