メディアグランプリ

99%の人にはやりたい事は必要ない


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:辻範男(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「どうしてこう、毎日つまらないのだろう?」
 
「何かもっと面白い事があるはず」
 
「このまま終わる訳にはいかない!」
 
といった思いが日々何回も頭をかすめていき、その度にやる気が出たり、逆に落ち込んだりを繰り返しています。
 
特に仕事での精神面が一番きつかった15年位前から、こういった堂々巡りが頭の中で常に起きています。
 
これではまずい、何とかしないといけないと思い、職場外の世界を求めて、あらゆる講演会やセミナーに参加して自分を見つめてきました。
 
あまりにも沢山行くので、結構な数の人からセミナーおたくとも呼ばれた事もありました。自分でも知識面では多少知っている事も多くなり、以前よりは随分楽しい日々を送れています。
 
ただ、どうしても何か物足りなさ、こんな筈でないという気持ちも否定出来ず、モヤモヤしたものを抱えているのは事実です。
 
セミナーでよく目にするメッセージ、それは好きな事をしよう! やりたい事をしよう! という類の言葉はよく目にするし、聞く事も多いものです。
 
「そうか、好きな事ならストレスは無い」
 
「自分もやりたい事で生きていく」
 
と固く心に誓い、動き出しましたが、いまだにビンゴ! が無く、時に自分自身を疑う時さえもあります。
特に、15年位前は感情を押し殺して生きていたので、自分が好きな事、やりたい事を見失っていたのは間違いありません。
 
その為、自分の中でリハビリの意識も奥底に秘め、気になる活動や人、心が惹かれるイベントには可能な限り参加してきました。
 
勿論今も好きな事、やりたい事で生きて行こうという思いは変わりませんが、大事な点を見落としていた事に長い間気づきませんでした。
 
自分はとにかく本が好きなので、生きるのに役立つ本を中心に読みまくってきました。それはかけがえのない知識となり今の自分を形成しています。
 
その中で、自分の好きな事をしていく、やりたい事をしていくというメッセージに心が大きく惹かれ、そのように生きる! と決め動いてきています。
 
ただ各本の著者と自分では根本が違うという事に気づき、その違いを認識して動かないと、同じようになる訳がありません。
 
そもそも人間は皆違うので、どこまでいっても全部真似は出来ません。ただ近いタイプ、憧れを持ってその差を埋めていこうとする所に面白さがあります。
 
著者と自分の違う点は、
 
・著者はやりたい事が明確になっている
・具体的な夢や目標を持っている
 
という決定的な差があります。自分は正直まだ明確な目標は定まっていません。勿論今後よりいっそう目的、目標に向かってはいきますが、メッセージを投げかける著者とはタイプが違う事は意識しないと始まらない訳です。
 
自分が目指すのは、どんな人でありたいか? どんな状態でありたいか? を重視するタイプであり、根本が違う事が分かりました。
 
どれだけ憧れても、本質的な人間のタイプが違うと真似しきれません。この点はしっかり心に刻み込む事が大事です。
 
著者のようなタイプの人は、<to do型>と言って、何をするかに重きをおき、仕事の楽しみは、世の中に革新的な事を残す、会社を大きくするという事に喜びを感じるものです。
 
一方、自分のようなタイプは、<being型>と言って、尊敬出来る人に囲まれている、世の中にこんな影響を与えているという状態を楽しみにし喜びを感じるものです。
 
これらは方法論が違うので、混同すると複雑になり、事実合わない方法を取り込んで何で上手くいかないの? と苦しむのも多かったのに納得がいきます。
 
どうも世の中の99%の人は、being型になるので、心からやりたい事を探して彷徨ってしまいます。しかし、心からやりたい事などは幻想なので、何時まで経っても出てこないし、出会わない訳です。
 
これは今の自分に凄く納得がいきます。学んだ故に逆に意地になって、絶対やりたい事はあるはず! と思いながらしっくりこない日々に悶々としてきました。
 
誰も注目していないのに、やりたい事が無いのは格好悪いと思い込み、出てこないモノを探す墓穴を掘っていたと言えます。
 
ここで大切な事は、“ある程度やりたい事”は必ず見つかるという事です。確かに大好きな事、心からやりたい事があるのは素晴らしいですが、無いからといって全然悲観する必要はありません。
 
考えてみると、これならいいかという仕事は出来てきたし、過度なストレスなく過ごせる環境を大事にしてきました。15年前の大変な時は、側からのプレッシャーで大変であって、自ら絶対これを成し遂げる為に追い込んでいた訳ではなかったと気づきます。
 
自分が一番求めているのは、良好な人間関係で楽しく過ごせる事です。その中で、自分の役割を果たし、世の中にいい影響を与えていけたら最高と思えます。その為に、ある程度やりたい事に注力し、その状態の実現を目指していきます。
 
 
 
 
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2019-08-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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