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アニメオタクにこそプロレスを見て欲しい理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:千葉貴大((ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
 
 
アニメ・漫画好き。黒髪眼鏡の根暗。
こんな私がプロレスについて語る日が来るとは思わなかった。
 
 
さて、プロレスと聞くと、何をイメージするだろうか?
「マッチョな男達が暑苦しく体をぶつけ合うエンタメ」
「会場には男しかおらず、汗臭そう」
「筋書きが用意されていて、真剣勝負なんてしていない」
こんなところではないだろうか。
実際、プロレスに興味のなかった1年前の私も同じことを考えていた。
 
 
ただ、人生何事も食わず嫌いは良くない。
プロレス好きな先輩方に誘っていただいた際にそう考え、先輩方に両脇を固められつつ
(連行ともいう)、初のプロレス観戦に行くことになった。
 
 
開場の少し前に着いた時には既に会場は熱気に溢れていた。
「今日オカダカズチカ出場するんだよね?」「やっぱロスインゴがきてるよね〜」
なんのことだろう。何かの呪文だろうか。
また試合が始まるまでの間、熱気に当てられた先輩方もプロレスの歴史や見るべきポイントを、左右両方からマシンガントークで教えてくれた。(といってもほとんど「へー」「すごいんですねー」としか反応できなかったが……)
 
 
ただ、そんなどこか冷めた感情は、選手の入場とともにすぐに消え去ってしまった。
大音量の音楽や光を使った演出の中、きらびやかな衣装をまとい個性豊かな選手たちが入場してくる。
衣装を大きく広げる決めポーズにあわせて鳴り響くシャッターの音、女性達の悲鳴のような歓声とそして男性からの野太い野次。
 
 
普通の人間がこんなかっこよくなれるのか。
 
 
そこからは夢中だった。
大技が決まるたびに声援を送り、先輩に教えてもらった選手の決め台詞を、周囲に合わせて思いっきり叫ぶ。
近場で場外乱闘が発生すると、戦いが間近で見られることにわくわくする。
自分が気になった選手が勝つと、自分のことのように嬉しい。
 
 
そして、試合が終わってからも興奮冷めやらぬまま、先輩方とプロレス談義に花を咲かせていた。
「あの試合をしていたエースの〜という選手は、昔〜選手の付き人だったんだよ。」
「選手達はいくつかの軍団に分かれているんだけど、〜という選手が今所属している団体を脱退しそうな空気なんだよね。」
なんと、目の前の勝負の勝った負けただけでなく、そんなストーリーまであるとは!
 
 

そこまで知った時、私はプロレスと自分の好きなアニメ・漫画はとても似ているのではないかとふと考えた。
私はアニメや漫画を面白いと思えるか、そうでないかは、どれだけそのストーリーに感情移入できるか否かだと考えている。
一巻ごとに小さな起承転結があり、それらが伏線となり、積み重なって大きなストーリーが構成されていく。
時にはすれ違ったり、間違った方向に向かう登場人物達に歯がゆい思いをしつつ、最後は大円団で幕を閉じる。
 
 
例えば「ワンピース」。
合理的ではないキャプテン、ルフィ。
女にだらしないコック、サンジ。
海賊なのに臆病な狙撃手、ウソップ。
 
 
他にも様々な登場人物達が弱みも見せつつ、お互いに助け合い、いざという時はかっこよく相手を倒す。
目の前の相手を倒したと思ったら、さらに強い相手が出てきて、これまでの敵と協力して立ち向かう。
それぞれの登場人物達が躍動し、大きなストーリーを作る一連の流れは、プロレスと全く一緒だ。
 
 
だからこそアニメ・漫画が好きだったり、ストーリーに感情移入することが好きな人にこそプロレスは見て欲しいと思う。
一度ストーリーにハマると、プロレスの見方も変わってくるだろう。
汗まみれの体は、光り輝く肉体美となり、
男しかいないと思っていた会場には女性ファンも多いことに気づき、
筋書きがあるからこそ全試合ワクワクするようになる。
 
 
最近だと試合だけでなく、Youtubeで試合のハイライトを流したり、Twitter上でプロレスラー同士が舌戦を繰り広げ、それがそのまま次の試合展開に使用されるなど、プロレスに触れる機会は広がっている。
1年前の私のように、まずはプロレスについて検索してみる、試合に行ってみるということをして欲しいと思う。
 
 
一度飛び込むことで見えてくる景色もあると思うから。
 
 
私のプロレスの世界に飛び込むきっかけとなったのがプロレス大好きな先輩方だったように、この文章が皆さんのプロレスの世界へ飛び込むきっかけとなることができればとても嬉しいと思う。
 
 
(ちなみに余談だが、私が最初に見た新日本プロレスは2012年からブシロードが経営している。何を隠そう、アニメやゲームの各種コンテンツの開発・企画・販売を行う企業である。親和性が高いのもさもありなんといったところか。)
 
 
 
 

***

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2019-08-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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