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脳ミソが煮詰まった時こそ、1000円カットをオススメする理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:水谷真由子(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
 
 
物事が煮詰まった時や、サッパリしたい時、気分転換にシャワーを浴びたくなることはないだろうか。
私にとってのシャワーが、髪を切ることである。
髪をたった5ミリ切るだけでも、自分の古い細胞が削ぎ落とされて、新しく生まれ変わったような気持ちになれるのだ。
 
 
ヘアカットにはできるだけ頻繁に行きたいが、いざ美容院に行くとなるとハードルが高い。
美容師さんと気後れせずに話すために、クローゼットを漁って洋服をお洒落っぽくコーディネートして装備を整える必要がある。
さらに事前予約制を取り入れるお店がほとんどなので、あらかじめ予定を立てて予約をしないといけない。
金銭面でも、1回のカットで約4000円〜となかなか気軽に通えるわけではない。価格が価格なのでモトを取りたいという気持ちが働く。せっかく切るなら5ミリと言わずに5センチ切ってしまえ。という感じで毎回予定よりも切りすぎて、後でこんなはずじゃなかったと鏡を見ながら反省する。
 
 
気軽に髪を切りに行きたいという私の悩みを解決してくれたのが、ショッピングセンターに入っていた1000円カットのお店であった。クリーニング店のようなシンプルな色使いの店構えで、父親世代が通う店という認識しか持っておらず、いつもであれば素通りしていた。
しかし、その日は講座の課題や仕事のことなどで頭がいっぱいで、どうしてもヘアカットをしてスッキリしたい衝動に駆られた。扉を恐るおそる開け、思い切って足を踏み入れることにした。
「1000円カット」という宣伝文句でも、髪の毛の長さによってロング料金が加算される美容院のように、肩より髪が長い私は追加料金がかかるのだろうと最初は疑っていたが、目の前に現れた券売機を見て驚いた。券売機に1000札1枚を入れ、カット券を購入する方法はなんともわかりやすい料金形態。
予約は受け付けず、来店順に待合スペースで待つシステムであるが、1人の客にかかる時間が短いので、飛び入りで入ってもほとんど待たずにカットしてもらえる。私の前に40代後半くらいのサラリーマン風の男性が1人待っていたが、10分ほどで私の番になり席へ案内してもらえた。
 
 
担当の美容師は40代半ばの女性だった。ベテランの風格を醸し出す彼女に、髪の毛に関する悩みを相談したくなった。夏場は紫外線の影響で髪の毛がパサつきやすくなるということを伝えると、「髪の毛を下ろした時にまとまりやすいように、毛先が内側に入るように切りますね」という心遣いがとてもうれしかった。「好きな髪型があったら雑誌の切り抜きを持ってきていただいても大丈夫ですよ」と言ってくれた。そんなことまでしてくれるのなら、いつか試してみたい。
カットの技術は、行きつけの美容院と遜色ない仕上がりに感じられた。1000円のカット技術は大丈夫だろうかという不安も最初はあった。しかし、毛先を1センチ程度カットするくらいであれば、素人の私には十分に満足いくものであった。値段でサービスの質を見積もっていた自分を深く反省している。
1000円という価格が、「モトを取ってやろう精神」から解放してくれる。いかにたくさんカットしてもらうかよりも、今自分が本当に切りたい長さを依頼することができた。劇的なイメチェンは必要ないが、全体のバランスを少しだけ整えたい時などにも活用したい。
 
 
カットが終了すると、小さいバキュームのような装置で、顔まわりや襟足に付いた余分な毛を吸い取ってくれる。ソフトな吸い心地で、くすぐったくなってしまうが1分程度で終了した。
シャンプーやブローなどの行程が無いため、15分程度で全てが完了した。
「髪は女の命」というならば、夏の太陽が放つ紫外線によるダメージで、私の髪は瀕死状態であった。命のメンテナンスをこまめに行わなければいけないと思う。
お店を出るときは、お風呂上がりのようにサッパリした感覚に包まれた。
 
 

美容院のことを悪くいうつもりはない。目的が違うのだ。
丁寧なシャンプーや頭皮マッサージは癒しとなるし、アロマが炊かれリラクゼーションミュージックが流れる店内は非日常を味わうことができる贅沢な空間だ。
例えるなら、美容院はラグジュアリーなスパである。
それに対して、1000円カットは家で浴びるシャワーだ。サッと入ってすぐにサッパリした気持ちで出てくることができる。
今すぐ気分転換が必要な方には、ぜひ1000円カットにチャレンジしていただきたいと思う。

 
 
 
 
 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2019-08-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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