まずは飛び込め!
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【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:千葉貴大(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
「ああ、大学選びミスったな」
あれだけ勉強して合格した早稲田大学。
気の合う友人もできるといいな。
そんな希望は初日に打ち砕かれることになった。
早稲田大学も他の大学と同様、入学シーズンになるとキャンパス内でサークルへの勧誘合戦が始まる。
入学式を終えて建物をでると、広いキャンパスは勧誘する人、される人でごった返していた。
手を前に出して歩くだけで、右から左から手が伸びてきてサークルのビラが置かれ、通路を抜ける頃にはビラの山の完成。
一息つこうと空いているスペースに行ってビラの整理をしていると、
どこからともなく先輩方が近づいてきて勧誘が始まる。
いや、スキューバダイビングも軽音楽も興味ないんだけどな……
さらに早稲田大学がすごいのはここから。
どこからともなく太鼓と笛の音が聞こえてくる。
恐る恐る近づいてみると、色んなサークルの旗を持った集団がリズムに合わせて飛び跳ね、最後は隣同士で肩を組み、校歌を高らかに歌い上げていた。きちんと覚えている人は少ないらしく、母校の名前を高らかに歌い上げる箇所だけは声がやたら大きくなっていた。
この人たちは愛校心から歌っていたのではなく、ただ騒ぎたいだけなんじゃ……
先輩方への「絶対仲良くなれない」という拒絶と、自分はやっていけるのだろうかという不安を胸にその日は帰宅した。
ただ、4年間の大学生活を経て、私も「早稲田生」になることができたように思う。
お酒の失敗も数多くした。
飲み過ぎで意識を失い近くの友人宅に担ぎ込まれたりもした。
授業はあまり真面目に受けなかったけど、好きなマーケティングのゼミだけは真面目に参加し、夜遅くまで集まって発表資料を作った結果、他大学と合同の発表大会では2位につけることができた。
サークルも真面目に参加しなかったけど、最終的にはサークルの旗を持って飛び跳ね、知らない人と肩を組んで校歌を歌えるようになった。
「絶対仲良くなれない」と思っていた早稲田生に、気がついたらなっていた。
最近だと、元HKT48の宮脇咲良という女の子をご存知だろうか。
絶対的エースを務めていた彼女だったが、秋元康プロデュースの、IZ*ONE(アイズワン)というグループに所属することとなった。韓国のオーディション番組と、AKB48グループがコラボレートしたオーディション番組『PRODUCE48』の中で生まれたグループである。
最初は歌もダンスも韓国人とはレベルが違い苦労したようだが、今ではスキルも上がり、歌もダンスも完璧にこなしている。
顔立ちやメイクも韓国風に寄せて、言われないと日本人だと気づかないようになっている。
それらをみたとき、案外人の性格や立ち振る舞いは環境に左右されるのではないかと考えるようになった。
私が「早稲田生」になれたように。
宮脇咲良がIZ*ONEの「メンバー」になれたように。
仮に何かになりたいと思うなら必要なのはそこに入りたいという熱意を示し、その環境に潜り込むこと。
正攻法で実力を見せつけてもいいと思う。実力がないならハッタリでもいいと思う。
一旦入ってしまえば、そのGAPは勝手に埋まっていく。
そして気がついたらその中の一員として自然に振舞えている自分がいることに気づくのだと思う。
大前研一は「自分を変革する」ためには「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を変えるべきだと言った。この要素でしか人は変わらない。最も無意味なのは「決意を新たにすることだ」と。
周囲の環境でこれだけ変われるのであれば、一人で悩んでいるより、まずはなりたい人たちがいる場所・集団に身を置いてみよう。
「時間配分」「住む場所」「付き合う人」で人は変われる。
心持ちではなく、まずは行動をすることが大切なのだろう。
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