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「お財布なくても没問題(メイウンティー) 」

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:大山理惠(ライティング・ゼミ夏期集中コース)
 
 
「マーボードーフ(麻婆豆腐)、チンジャオロース(青椒肉絲)、酢豚、春巻き、餃子、焼飯(チャーハン)、肉まん、担担麺、エビチリ!」
皆さんは、どの料理を食べたことがありますか。これらは、日本人が好む料理だそうです。
さて、中国というとどのようなイメージをお持ちですか?
世界四大料理、4千年の歴史、人口世界一、李白や杜甫、万里の長城はいいのですが、マナーが悪い、爆買い、汚い、インターネット規制が厳しい等、悪いイメージを持っている人が多いかもしれません。
これは、全て国民性、文化の違いから誤解を生じているといえるでしょう。
私は、以前文科省の派遣で、日本語を中国の大学で教えていました。そこで経験した中国の様子をお伝えしたいと思います。近くて遠い国、中国のことを。
まず、中国のモバイル決済といえば、アリババの「支付宝(アリペイ)」とテンセントの「微信支付(ウィーチャットペイ)」で、この2社で中国市場の約9割を占めているそうです。
デパートはもちろんのこと、小売店や、市場でも「ピッ」「ピッ」で済んでしまいます。このモバイル決済普及率は、何と世界1位(65%)、イギリス(23%)、ドイツ・アメリカ(20%)、日本はわずか3%だそうです。(2019年中国リサーチ会社調査結果より)
学生に、「お財布持っていないの?」と聞くと、みなさん一斉に「持ってません!」と答えるありさま。日本でも多くの中国人学生が「お財布を持たないといけないので面倒くさい」と言います。
確かに、お金は、土日の市場とバスや地下鉄やタクシーなどの交通機関(しかし、ほとんどはカード)で利用したぐらいです。
それから、このスマホ、ご年配の女性も見事に使いこなし、スマホに口を当てて話しながら歩いている人が多かったです。
また、バイクが音がしないんですよ。ふと振り向くとそこにバイクがすぐ近くまで来てたなんてことがよくありました。そう、アクアみたいに(ハイブリット)。電気バイクなんて、この時初めて見ました。
あと、何と、毎日、顔認証システムを利用することになったんです。まるでマトリックス! どこでだと思われますか?
実は、「お手洗い」でした。「教員専用トイレ」。なぜか? わかりません。
毎回、「トイレットルーム」の前に設置された画面に顔を映します。
初めのうちは、入れないと困るので真面目な顔をしていました。日によってOPENにならないことも何度かあって怖かったからです。
でも、慣れてくると、笑った顔、怒った顔、泣いた顔、マスクした顔、色々試してみました。それで、分かったことがあります。
マスクはNG。あとは、なぜか、システムのお気に召すままだったことです。
これは、地下鉄に乗る時も頻繁にありました。入れない時は、隣の改札機械を使用するといつも、入れました。機械のご気分次第?「こっちがだめなら、あっちにしよう」というわけです。
面白いことに、窓口の人間でも同じようなことがありました。窓口Aの人は「NO」それで、窓口Bの人に聞くと「OK」だったんです。これも、なぜだかわかりません。
というわけで、何事も深く追求しないほうがよいかもしれません。「日本だったら。」は通じませんし、精神衛生上よくないと思います。「郷に入れば郷に従う」と言いますから。
それから、道を聞くと、必ずと言ってイイほど皆さん丁寧に教えてくださいます。その上、目的地まで連れて行ってくれることもあります。本人は、反対方向であるにも関わらず。
ただ、たまに、全然違うことを教えてくれることもあります。そんな時は、決して怒ってはいけません。嘘つき、いい加減だからではないんです。中国には「面子」、能力に関わる「面子」の意識が強いため、知らないということの方が「面子」に関わるからだそうです。
確かに、自己主張が強いと思われますが、もし、中国人と仲良くなり、心を許してもらったら、楽しい毎日が送れることを保証します。
文房具屋さんのおばさんと仲良しになったら、中国の粽(ちまき)など色々なものをくれたり、サービスしてくれたりしました。ボーカルの先生や他の先生方も同様でした。中国語を少しでも話せたら、中国での旅行、生活はぐんと変わるに違いありません。
そうそう、大きな公園では朝5時前から沢山の人が集まって、それぞれ太極拳、ヨガ、ダンス等を楽しんでいます。興味があれば、どうぞ。飛び入りOKなんです。
その他、FB(フェイスブック)やIG(インスタグラム)、You tube,Googleが使えないから不便だと思われている方も多いでしょうが、ご安心ください。かべネコVPN、セカイVPN等のアプリをインストールし、VPN接続をすればネット問題は解消します。私は当時、かべネコVPNを利用していました。ただ、中国は年々ネット規制が強化されていますので、行かれる前にチェックしておく方がよいかもしれません。
では、最後に、中国人と楽しく過ごす上で、知っておいたらお得な、魔法の言葉をお伝えしましょう。
それは、「没問題(メイウンティー)や没関係(メイクワンシー)」。
「問題ないですよ、大丈夫ですよ」という意味です。
「ニーハオ」「謝謝(シェーシェー)」はご存知の方も多いでしょうが、ぜひ、覚えておいて下さい。お役に立つこと間違いなしです。
自分が何か失敗した時、「没問題」と言ってもらえると、ホット安心できます。
反対に、何か相手に迷惑をかけられた時「没問題」と言ってあげると、相手もホットすることでしょう。
失敗は誰にでもあります。その時は、腹が立つかもしれませんが、すぐに気分を変えて「没問題」と言ってみませんか? 不思議と自分も気分が晴れ、よいコミュニケーションがとれるに違いありません。
温かいハートの人が多い、財布がいらない、美味しい料理が食べられる中国へ、ぜひ、一度行ってみてはいかがでしょうか。

 
 
 
 
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2019-08-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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