メディアグランプリ

私が「文章を書く」という行為によって睡眠薬を卒業した話


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:村山 友美(ライティング・ゼミスピード通信コース)
 
初めまして。私は、「文章を書く仕事」をしている会社員です。
会社の業務の一つとして他社からの依頼でWebサイトの記事を書いている、言ってみれば“下請け”なので、「ライター」などと言えるような格好のいいものではありませんが……それでも、今、書く仕事をしていることで、生き生きとした毎日を送っています。
こうやってサラッと言うとたいしたことないように見えますが、この段階に至る前の私は、精神科で「適用障害によるストレス症状」という診断で睡眠薬を処方されていた身で、「書く」ということを繰り返していくうちに立ち直りました。(当時は鬱になるちょっと手前で、医師からは「早いうちに来てくれてよかった」と言われました。)
今日は、私の実体験として「書くという行為がどう作用して立ち直ったのか」をお話ししますので、お付き合いくださいね。
 
そもそも私が「ライティング・ゼミ」を受講したきっかけは、仕事で必要なわけではなく何か書くような趣味があるわけでもなく、「尊敬しているママ友さんが受講していたから」でした。
その尊敬しているママ友さんというのはフルタイムで働くバリバリのワーキング・マザーで、仕事・家事・子育てをこなしながら自分が本を読む時間もしっかり確保している、私の憧れのスーパー・ウーマン!(と、私が密かに思っているだけで、本人にはそんなこと恥ずかしくて言えませんよ。)
その彼女がライティング・ゼミを受講しているのをFacebookで知り、「あの聡明で忙しい彼女がわざわざ受講だなんて、何がそんなに魅力的なんだろう?」と、気になっていたのです。
 
そんな私は、以前はベンチャー企業の総務にいて、社員たちがスムーズに仕事できるよう気を配り、社内の細々としたことを引き受けていました。総務で必要そうな資格の勉強もしていました。
でも、役員の目には「事務だけの人材はコスト、一円も稼いでいない」という印象だったようで、ある日、会社の人材不足の改善と方針転換により、総務や経理などを担当している事務方も、一部の業務(他社からの下請け)を事務と並行して担当することになったのです。
会社員の人事異動なんてどこの会社でもあることかもしれませんし、方針転換も珍しくはないでしょう。
それでも私は、入社時も入社後の面談でも「これはやりたくない」とはっきり言ってきた、過去にトラウマのある超がつくほど苦手な業務を任されることになった不安感が大きく、業務が本格的に始まる前から、考えただけで鼓動がおかしくなるのを感じていました。
 
それまで自分がやってきたことを否定されたようなショックに加えて、苦手な業務がそう簡単に回るはずもなくトラブルが続出したことによって、眠れない日々が始まりました。
睡眠不足でさらにパフォーマンスが落ちるという悪循環を理解するほどの余裕もなく、「今までやってきたことは、何だったんだろう?」という答えが出ない自問と、自分に対して「もう再就職できる年齢じゃないから、ここで辞めるわけにはいかない。無理してでも仕事に行け!」という言い聞かせをして、重い足を引きずるように出勤する毎日。
しかし、頑張ったところで、パフォーマンスが落ちた状態での苦手な業務はさらなるミスを呼び、「いつクビを切られるんだろうか?」という恐怖を抱える毎日でもありました。
 
仕事に対する恐怖で眠れない日が1か月ほど続いたある日、自宅で子どもと他愛無い話をしているだけなのに、突然、涙があふれ出したのです。
あまりに突然で子どもに「ママ、どうしたの?」と心配されてしまったことで「このままだと自分が壊れて、家族に迷惑がかかる。」と悟り、私はやっと精神科を受診しました。
それと同時に「このままじゃいけない、何かを変えよう」と思い、尊敬するママ友さん……前へ前へ進んでいく彼女がライティング・ゼミを受講していたのを思い出し、「私も受講してみよう。何かか変わるかもしれないし、変わらなくてもライティングのスキルは身に着くだろう!」と考えるに至ったわけです。
 
それで、受講してどうなったかって?
それはもう、人生が変わりましたよ!
「自分のブログでもFacebookでもないところに、自分が書いたものが掲載される(かもしれない)」という今まで感じたことがない面白さと、「手紙の返事をもらうみたいで、フィードバックが待ち遠しい」と思う気持ちは自分の中で新しい流れをつくり、私の中で意識が入れ替わりました。
子どもと笑って話ができて、夜は薬がなくても普通に眠れる、淡々とした日々。
それがどれだけ幸せなことか!
そして、シンクロが起きたのか、受講開始とほぼ同時に「文章を書く仕事」に異動となり、今は「書くって楽しいな。」と思いながら働いています。
このまま今の「文章を書く仕事」を続けて、ライティング・ゼミで学んだことを生かしていけたらいいなぁと、妄想しながらね。
 
だから、この先の人生をもっと楽しくしていくためにも、私はこれからも書き続けますよ!
 
 
 
 
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2019-08-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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