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若さをキープしたいのなら、この言葉だけは使うな!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:MIOKO(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
30半ばを過ぎてからというもの、女友達と飲みに行くと必ずと言っていいほどこんな話題になる。
「最近お腹の脂肪が全然取れなくてさ」
「わかる。頰のたるみや目尻のシワも気になるし」
「そうそう、何だか疲れも取れづらくなった」
 
そして最後には決まって、疲れた顔をしてこう言うのだ。
「仕方ないよね、だってもうアラフォーだもん……」
 
大人になれば女性は自然とキレイになる、と思っていた少女時代。
それがいつからか、年齢を重ねれば全てにおいて衰えるのは仕方のないこと、とため息混じりで諦めるようになる。
 
職場でもそうだ。
健康診断の時期になると、尿酸値が……とか内臓脂肪が……とか。
年を重ねると不具合が出るのが当たり前。人間は誰しも老いという時限爆弾を抱えて生きていて、それに対処せず静かに爆発するのを待つのが美徳。そんな風潮があるように思えてならないし、私もそう思って生きてきた。1年前までは。
 
筋トレを始めて1年。
ボディビルダーの友人が増えてきたが、彼らは驚くほど年齢不詳だ。
なぜだか分からないが、共通しているのは、「もう●●歳だから」という言葉は決して言わないこと。
彼らは決まって言う。
「年齢はただのナンバー(数字)」だと。
彼らが負荷をかけたトレーニングを重ねれば重ねるほど、体は引き締まり、筋肉は肥大し、肌の張りも良くなってくる。体が変わると自信もつくのか、顔つきも引き締まり、疲れた顔なんてもちろんしていない。
実際ボディビルの大会では、20代の階級よりも40歳以上のマスタークラスと言われる階級の方が、より体が大きくメリハリがあり、レベルが高いと言われる大会も少なくない。
衰えるどころか、年齢を重ねるごとにレベルアップしているのである。
 
私もトレーニングを始めて1年だが、実年齢より5〜10歳ほど年下に見られることが増えた。たまにデパートのコスメカウンターでしてもらう肌診断でも、毎回肌年齢が若返り驚かれている。残念ながら化粧品は一切変えていないのだが……。
きっとそれは体を鍛えていることもあるが、「もう●●歳だから」と言わなくなったことが大きいのではないかと感じている。
 
実際、こんな研究がある。
ハーバード大学のエレン・ランガーという研究者が、75歳の男性グループに一週間ある部屋で過ごしてもらう。
その部屋には75歳の彼らが55歳の時に流行っていた音楽、雑誌やポスターなどを置く。さらに彼らが55歳の時に流行っていたデザインの洋服を着てもらったり、お互いの会話も彼らが55歳の時に起きたニュースやその時していた仕事について話すなど、55歳として一週間行動してもらう。つまり、20歳タイムスリップした環境で一週間過ごさせるのだ。
一週間後、彼らの身体能力、聴力、視力、認識力、短期記憶をテストすると、全員が実験前よりもはるかに好成績をおさめたのだ。中には長年悩まされていた関節の痛みが消えたと言う人もいたそうだ。
さらに、この実験を知らない一般人に、75歳の被験者の実験前の写真と実験後の写真を見せ、それぞれ彼らの歳を聞いてみると、実験後の方が平均して3歳も若く見られたそうだ。
若かった頃と同じ行動を取ったり、自分の歳を20歳若く意識して過ごすことで、自身の潜在意識が無意識に20歳若くなり、見た目や体の症状まで若返ることが証明された実験だった。
 
年齢を重ねれば全てにおいて衰える、と言う意識を捨て、ありたい年齢を自分の潜在意識に設定していけば、若さも保つことができる。
 
とは言え、無理に若作りしろと言っているのではない。
ただ、街で見かけて本当は一目で気に入った洋服を、「こんな色、年甲斐がないよね」とセーブしてしまってはいないだろうか。
一歩引いて見てみて、その色が肌をキレイに見せてくれる、自分の気持ちを上げてくれるなら、着てみればいいのだ。
もし自分の体のラインに合っていないなら、それに見合う体を作ればいいだけのこと。
鍛える筋肉や姿勢を意識することで、体はいくらでも変わってくれる。
顔だって、頰のたるみや目尻のシワが気になるのなら、その皮膚の下にある筋肉を意識して鍛えれば、いくらでもシワは薄くなり、たるみは引き上げられて無くなってくれる。
筋肉は使わなければ、衰える。反対に言えば、使えば使うほど、鍛えられる。
要は、意識の問題で、意識次第で私達は何歳にでもなれるのだ。
 
年齢を理由にやりたい事やなりたい自分になることをセーブしてはいないだろうか。
それが、さらに自分を老けさせる原因かもしれない。
 
もしあなたが今より老けたければ、もう●●歳だからと言って過ごせばいい。
でも、もしそうでなければ、なりたい自分はこれからいくらでも作っていけばいい。
私は、ずっと後者でありたいと思う。
 
 
 
 
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2019-09-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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